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ダウト!7

リクエスト小説の続きです!
なんかもう7話目になってます!
本編は【続きを読む】からどうぞ!




目に見えるものが全てではないなんてぇ、大人たちは言いますが。
おじさんぐらいの年になると、目に見えるものしか信用できないのが世の常であります。

お金であったり証書であったり、印鑑無かったら医者にも通えないですからね?
まあおじさん最近目も悪くなってきて、目に見えるもんも少なくなってきましたけど……。

それでも未来ある子供たちには、目に見えるものだけじゃなく、そこに隠された気持ちってもんを感じ取って欲しいってぇお話です。

でもそこのお譲ちゃんたち?
目に見えないものはあんまり信用し過ぎちゃいけませんぜ?
そこは嘘と本当が曖昧な世界ですから。

じゃあどうやって真実を見極めればいいかって?
真実なんてもんは無いんですよ。
それは、自分で決めるもんなんですから……。


「でっさー!そしたら京子が怒って帰っちまったんだよ!」
「それはお前が悪いんじゃないのか?」
「んでだよ!?俺は良かれと思ってだなぁ!」
「あのー?この話し合いにおじさんいります?」
「ああ!?」
ええ、今日はなぜかファミレスからのスタートです。
ゆっくりコーヒー飲んでたら、合い席でもいいですか?とか店員が言うもんで、うっかり了解しちゃったらこんなことに……。

「おっさんいつまでコーヒー飲んでんだ!?」
「まあいいじゃねえかよ!先いたのこいつなんだし!」
「なあ、俺のナポリタンはいつ来るんだ?」
見るからにヤバそうな不良三人組です。
いざとなったらおじさんの力でどうにでもなるけど、やっぱり精神安定上よろしくないんです。
見た目極悪なこの三人もきっと根はいいやつなんだと信じるしか道はないですよ。

「あ、電話だ。お!?ついた!?」
「なんだよやっと来たのか?」
「お!俺のナポリタンか!?」
「ちげーよ!いっちょんだよ!」
「入ってすぐの席だから!おうおう!あ!ここここ!」
「おう、待たせたな」
「ほんとだよー。いっちょんが悩みあるとかで来たのによー?」
「わりぃわりぃ」
増えたーーー!
てかいっちょん来たーー!

「あ!?なんだこのおっさんは!?」
「なんか合い席なんだって」
「相談し辛かったらどかすよ?」
どうやってですか?

「ああ、ちょうどいいや。年輩の方の意見も聞いときたいし」
いいのかよーーー!
てかその相談っておじさんも参加必須ですか!?

「それで?なんなんだよ?深刻そうな顔して」
「実は……俺……」
「なに?」
「俺……す!好きな人が出来たんだ!」
「おおおおお!マジハッピーバースデー!」
「お前それは意味わかんねえわ」
「新しい君おめでとう!」
「なあ、やっぱ遅すぎねえ?ナポリタン通ってんの?」
「ほらっ!おじさんからも一言!」
「あ、ああ、おめでとう……」
もう帰ろう。

「お?おじさん帰んの?」
「そ!そんな!おい!こっからが本題なんだよ!」
えー?おじさんも聞かなきゃ駄目なんだーーー。
上げた腰をそそくさと戻す。

「よかった。それがその好きになったのが、実はな?えーっとお……」
「もういいじゃん言っちゃえよ!」
「笹倉なんだ!」
「ササクラってだれ?」
「おっさん知ってる?」
「ううん?おじさん知らないよ?」
「まあおっさんが知らないのは仕方ないな。で?ナポリタンは?」
「あ!ササクラってあのレーナ様じゃね!?」
「おお!レーナ様のことかよ!」
「レーナってだあれ?」
おじさんこうなったら積極的に会話に参加します。

「ああ、おっさんは知らねえよな?この辺一帯の不良娘のトップだよ」
「レーナ様は昔からあったレディースを力で無く『だせぇ』の一言で改心させてまとめ上げたカリスマさ!」
「ここら一帯の女どもはもちろん、男からも一目置かれるお目付け役だな」
「やってることはレディースどもと変わんねえけど、なんかファッションセンスがいいんだよな?」
「俺はああいうのよくわかんねえけどな。なあ、おっさん?一回店員呼んでくんね?ナポリタン……」
「あ!おじさんも聞いたことあるよ!すっごい可愛いかっこした子達がバイク暴走してるやつでしょ!?」
「おおお!それそれ!結構清楚系な恰好なのにやってることはレディースなんだよな!」
「でもあいつらのおかげでナンパとかするやつ減ったってさ」
「ああ、どいつがレディースかわかんねえもんな」
「で?いっちょんはその子が好きになっちゃったの?」
「てめえ!タメ口をっ!」
「いっちょん!駄目だ!相談に乗ってくれている目上の人にそれは駄目だ!」
「くううう!確かに!」
やっぱり人は見かけによらないね。
信じられるか?
これ止めた奴、口と鼻に空いたピアスがチェーンで繋がってんだぜ?

「ま、まあ、そういうことだ。好きになっちまったんだよ、笹倉のことがさ……」
「なんでいっちょんはレーナって子のこと笹倉って呼ぶの?」
「おお!そうだよ!さすがおっさん!目の付けどころがシャープだぜ!」
「実は仲いいとかか?知り合いなんか?」
「あ、すいません……。ナポリタンって通って……あ、そうですか?じゃあ待ってます」
「ああ、実は昔馴染みなんだよ……」
「おお!それはポイント高くね!?」
「って言ってもホント昔だぞ!?まだ徳島いたころに家が近所だったんだ」
「お!幼馴染なの!?いいじゃん!久しぶりの再開!いけるんじゃない!?」
おじさん、俄然やる気が出てきちゃった。

「いやあ、でもなあ。この前話しかけたんだけど……」
「おおまじで!?いっちょんのこと覚えてたのか!?」
「ま、まあな?」
「すっげー!運命じゃね!?」
「やっべーよ……腹へって死にそうだよ……」
「でもな?あいつ今妹のことで悩んでるとかで、全然笑ってくんねえんだよ……」
「妹?今妹と言ったかね?」
「おお!おっさんの空気が変わったぞ!?」
「これは期待できるぞ!」
「詳しく聞かせてもらおうか……」
おじさんはもう前のめりになって話に参加していた。

「あいつんとこ片親だからよ?妹のことすっげえ大事にしてんだよ。自分はちょっとぐれちまったけど、妹には真っ当な道を歩んで欲しいって思ってんだ」
「いい話だな?」
「俺にも、そんな兄弟がいれば、今頃普通に暮らせてたのかもな……」
「あ!ナポリタン!え?あ、隣の席の?すいません……」
「でもその妹が最近笹倉の真似して不良みたいなしゃべり方するんだって……学校にもあんまり行ってないみたいだし……」
「まあ大好きな姉ちゃんが不良のトップだからな?」
「憧れちゃうんだろうな……」
「このままじゃ妹まで不良になっちまう。それが嫌だけど自分が不良なだけに、妹になにかを言う資格は無いんじゃないかって悩んでて……」
「そうなっちゃうよな……」
「好きになった奴が悩んでんのに、それ無視してアタックは出来ねえわな」
「どうすればいいと思う?」
「そりゃあおめえ、妹にビシッと言ってやればいいんじゃね?」
「俺が向こうにいる時はそいつまだちっちゃかったから、全然面識とかねーんだよ」
「じゃあ逆に思いっきり怖がらせて不良嫌いにさせるとか!?」
「おお!いいじゃん!俺らがやってやるよ!」
「馬鹿言え!好きな女の妹に!怖い思いさせたい男がいるのかよ!」
「やっべえわ……」
「おい……俺が惚れちまうだろ?」
「もーー!どうすればいいんだ!?子供の考えてることなんかわかんねえよ!」
「まあまあ、落ち付きたまえ」
「お!おっさん!」
「石のように黙って聞いてると思ったら!おっさん!なんかいい案あんのかよ!」
「つまり妹が不良にならなきゃいいんだよね?」
「そうだな。だけどどうやるんだ?」
「いっそ思いっきり不良にすればいい」
「はあ!?なに言ってんの!?」
「まあ待て、聞こう……」
「いっちょんがそう言うなら……」
平日の昼下がり、ファミレスの一席が異様な空間と化している。

「君たちは元ヤンというものを知ってるか?あれは元は不良だけど今は更生してまじめにやってます的な雰囲気をかもちだすなにかだ!そのまま押さえつけていても不良に対する憧れは消えない!だけどどうだろう!?一度不良になってすぐに更生させるというのは!?そうなればもう落ち付いたもんさ!あの時は悪かったなんて言いながらも落ち付いた家庭をつくるのが元ヤンだ!不良を更生させる方が難しい?それはおじさんに任せるといい!おじさんこう見えても子供の扱いには定評があるんだ!一回気がすむまで不良ライフを堪能させて、その後自分の過ちに気がつかせて更生させる!どうだい!?おじさんに任せてみないか!?あと店員さん!そのおじさんに持ってきたナポリタンはこの子にあげてくれ!」
一瞬店内が静まる。

そして数秒の間をあけた後……。
「おおおおおっっさあああん!」
「まじかああ!天才だあああ!」
「えええ!?いいの!?このナポリタン貰っちゃっていいのお!?」
「おい!」
「なんだい?いっちょん?」
「なんでお前、そこまでやってくれんだよ?俺みたいな見ず知らずの不良の為に……」
「そ!そうだな!怪しいぞ!?」
「おい!やめろ!この人は俺にナポリタンをくれた!」
「うっせー!お前は黙って食ってろ!」
「信じられないかい?」
「正直……信用できない。お前、なに者だ?」
「なに言ってんだよ。一緒に飯食って、相談乗ってさ……。もうおじさんたちは……仲間だろ?」
「くっ!わりい!俺!一瞬でもおっさんを疑った自分が情けねえ!」
「いいんだよ。顔上げろよ?」
「ああ!おっさん!後は任せたぞ!?」
「ああ!じゃあ行ってくるよ!」
そう言っておじさんは立ちあがる。

「おっさあああん!ありがとなああー!」
「今度は俺のナポリタン分けてやるからなー!」
「かっこいいぜー!おっさん!」
「信じてるぞおおお!」
あの子たちも話してみると見かけと違っていい奴だったな。
もう店を出たのにあんなに手を振って……。
あの子たちがそのままにされた伝票に気付くのはまだ先のようだ。


「ということがあったんだよ?」
「ええ!?なんで全部言っちゃうの!?」
おじさん暇だからすぐにその妹を割り出して会いに来たのさ。

「ええ?めんどくさいから?」
「やる気あんのか!?」
「じゃあとりあえず不良になりましてー。その後ちゃちゃっと更生しちゃいますか?」
「とりあえず短めに切ってー。その後整えていきますねー?みたいに言うんじゃねえよ!カリスマかっ!」
「確かに口の悪さは定評通りだね」
「お前と話してたら誰でもそうなるわっ!」
「ヒカリといい勝負だよ……」
「ん?ヒカリ?それって五十嵐ヒカリのことか?」
「え?んーーっと?確かそんなだったかも」
「男みたいなしゃべり方の女で、自分のことオレとか言うやつだよ」
「ああ、そうそう。もしかして知り合い?」
「おう!あいつとは馬が合うからな!私あんまり学校行かねえけど、たまに行った時はよく一緒に遊んでんぜ!?」
「おーー、またあのクラスかよー」
「ああ?おっさんはヒカリの知り合いか?」
「ヒカリどころかあのクラスの女子とは結構親密な仲だよ」
「ほんと何者なんだ?」
「まあおじさんのことは夜回り先生的ななにかだと思ってくれればいいよ」
「嘘くせえな!?」
「じゃあカリスマ美容師でいいよ?」
「なんでだよ!もう夜回り先生でいいよ!」
「こう見えてもおじさん昔はワルだったからね?その筋に入るならおじさんの教えは役に立つよ?」
「この夜回り先生不良のなり方まで教えてくれるの!?なにやっちゃってんだよ!」
「なりたくないのー?お姉ちゃんみたいな恰好いい不良に?」
「うっ!まあ、その……なんだ?教えてくれるってなら、やってやってもいいぞ?」
「じゃあさっそく始めようか!」
「あ!で!でも!そのあと更生するかは私次第なんだからな!」
「わかってるって。でも、君は立派な不良になって、その後見事更生するよ。おじさんは不良のカリスマだし、更生のプロだからね」
もちろん力を込めておじさんは言う。

「あ、ああ!まあ!やってやるよ!暇だしな!」
「ところで名前なんて言うの?」
「サイカだ!姉ちゃんの名前が元ヤンっぽさバリバリだったから、親が改心してつけた渾身の一作だ!」
「あんま変わんないね?ドキュン度はさらにアップしてるし……」
「ああ!?なんか文句あんのかこらっ!」
「へいへーい。ないですよーだ」
「むっかつくなあ!」
「じゃあちゃちゃっと見た目から不良になっちゃいますかあ?」
「でたよカリスマ!」
「じゃあ服脱いじゃって?」
「ここ……でか?」
「うん」
「お前が見てるのに……か?」
「うん」
ここはとある廃工場の一角だ。
不良っぽい場所を見つけることに関しては中々なレベルだね。

「いやまあ、誰も来ないだろうけどさ……」
「はやくー」
「お前あっち向いてろよ?」
「やだよ?」
「なんでだよ!着替えだけ渡せよ!」
「もーうっさいなあ。カリスマの言うことにいちいち反論しない。おーけー?」
力を使う。

「あ……うん。わかったよ」
そう言ったサイカは服を脱いでいく。
キラキラのドクロが描かれた趣味の悪いTシャツを脱いだ下には、ブラも付けてないからピンクのポッチが二つすぐに顔を出した。
ジーパン生地の短パンを脱いだ下には真っ白の味気ないパンツが残る。

「これで……いいか?」
「ぱんつは?」
「ああ!わかったよ!」
ぱんつにも手を掛けて遂に裸になる。
長く伸ばした金髪が白い裸によく映える。

「じゃあ不良には服なんていらないからおじさんに頂戴?」
「まじかよ……これ高いんだからな?」
「ふうううん。いい匂いだねえ」
「なに嗅いじゃってんの!?」
「確認です」
「涎出てるよ!」
「ぱんつはどうかな?おお!超黄ばんでる!」
「うっせえな!たまたまだよ!ちょっと古いやつなんだよ!」
ペロペロ舐めたらしょっぱい味がした。
うん、幸せってこれだったんだね。

「これは是非とも使用しなければ」
「なんにだよ!」
「もちろんコーディネートにだよ?」
「ああ!?」
「これ乳首に付けて?」
「え!?こ!これって!」
「安全ピンだお?」
「こ!こんなのつけたら痛いじゃないか!」
「不良がピアス開ける時は安全ピンって相場は決まってるじゃん」
「え?ち、乳首にピアス開けんのか?」
「不良はだいたい開けてるよ?」
「まああ!マジかあ!?だから姉ちゃん最近一緒に風呂入ってくれねえのか!?」
「だろうねえ」
「し、知らなかった……。でもこれで一歩姉ちゃんに近づける!」
「だねー?早くつけて?」
「おう!」
サイカはやる気満々で乳首に安全ピンを当てる。

「お、おお。いくぞ?」
「はやくー」
「いいのか?ここで?もうちょい下か?」
「根性ないと不良になれないよ?」
「ううう!やってやるよ!ぐひゃああ!」
「なっさけない声だねえ」
「うぎいい。いってえんだよ!仕方ねえだろ!?でもこれで入った……」
「もう片いっぽもね?」
「あう。そうだった……」
「次は恰好よく決めようか?」
「ああ!?そんな余裕ねえよ!」
「不良の開通式は記念だから動画で撮るのが基本だよ?恰好悪くていいの?」
「さっき撮ってねえじゃん!」
「次は撮るからー」
「ああ!で!?どうすればいいんだ!?」
「じゃあねー」
耳打ちして指示を出す。

「なぜ誰もいないのに耳打ちをする……」
「仕様です」
「まあいいや。いくぞ?」
「おー」
「おう!私サイカ!今から乳首に穴開けてやんぜ!こんなの屁でもねえからな!鼻くそほじりながらでもらくしょうだ!」
そう言って鼻をほじり始めるサイカ。

「いいねー。もっと馬鹿みたいな顔しながらやっちゃおうよ」
「おう!いいぜ!ほーい!」
目は上を向いて口はだらしなく笑っている。
そのままの顔でサイカは片手で器用に穴をあけた。

「ほーい、ぎっ!へへっ!全然よゆー!」
「よーっし、完璧だね」
「だろ!?こんなの余裕だよ!」
「じゃあこの旗を掲げとこうか」
「あ?旗?ってそれ私のパンツじゃねえか!しかもなに書いてんだ!」
「よろしくの気持ちだよ?」
ぱんつには『四露死苦』とマジックで書いてある。
それをサイカの両乳首に付けた安全ピンで汚れた部分が見えるように固定する。

「な、なあ。もしかしてこのために安全ピンつけたのか?」
「うん」
「馬鹿なの!?」
「よくあるでしょ?暴走族とかがこんなの書いた旗とか持ってるの」
「もちゃあいいじゃん!」
「この方が相手がビビるじゃん」
「確かにな!ってそりゃあ頭おかしいやつ来たって思うだけだろ!?」
「不良の世界ではこれぐらい基本だよ?別に変わり映えもしないし」
「し!知ってるよ!これぐらい普通だよな!もっとエグくてもよかったぐらいだ!」
「そんなあなたにはこれ、チェーンです」
「お?これはなんか不良っぽいな」
「じゃあ先のクリップをここにつけて?」
「あ?ここってここか?」
「うん。まんこ」
「まんこ言うな。どうやってつけんだよ?」
「ちょいと失礼」
「ちょ!おま!なに触ってんだ!」
「不良どうしならこれぐらい普通でしょ?まんこぐらい軽く触らせるのが不良だよ」
「好きに触れよ!それぐらい!」
許可が出たから好きにさせてもらった。
初めはちっさ過ぎてどこにあるかもわからなかったクリトリスを、永遠とクリクリし続けて大きくした。

「ぬひいいい!もう!もういいでしょ!?はひゃあああ!へんに!へんになっらうう!」
「じゃあ仕上げはみんなご存じの便利クリップー」
「ぎゃはあああ!」
クリップをつけた瞬間サイカは飛び跳ねてこけてしまった。

「お?逝かなかったの?すごいね」
「こ、こんじょうらー」
「素質ありだね。じゃあ首輪つけるね?」
「くびわ?」
「ほーいっとな」
「なんれつけるんら?」
「ロレツ回ってないよ?これはこのチェーンと繋ぐの」
「へーー。っておい!これかなり短いぞ!?」
「いけるって」
「いやいや!無理だって!ぎひいいい!引っ張るな!おひいい!」
「うーんしょっと。ほら、出来たでしょ?」
「ぎひいい!おい!これ!こんなので立てねえぞ!?」
「根性は?」
「うぎいいいぎいい!はぎい!ど!どうだ!立てただろ!?」
「次第にクリトリスが伸びて楽になるよ」
「ほひいい」
サイカは息も絶え絶えで辛そうだ。


「じゃあ最後に髪の毛とまん毛いじろうか?」
「はひ?」
「辛そうだからおじさんがやってあげるよ。サイカは休んどけば?」
「お、おう。そうさせてもらおうかな?」
「どうぞどうぞ座っちゃって?で?今日はどんな感じにするの?」
「カリスマ美容師だ!」
「あ、駅前のビルに美味しいイタリアン出来たの知ってる?あそこうちのオーナーが出した店なんだ。よかったら割引券とかあげようか?」
「小粋なトークだ!」
「まあゆっくりしといてよ。眠っちゃっていいからねー」
そう言うとしばらくしてサイカは本当に眠ってしまった。

「おきゃくさーん?そろそろ閉店なんですけどー?」
「んへえ?あ!す!すみません!っておっさんだろ!?」
「はい?おっさんですが?」
「んったくよー。で?出来たの?なんか頭軽いけど?」
「できたよー。見る?」
「おう!どんな恰好いいのにしてくれたんだ?」
「こちらでーす」
「……へ?」
鏡を見せた途端にサイカは固まった。

「なに?これ?」
「ハート。知らない?」
「うん、知ってるけど……」
サイカの長い綺麗な金髪は短く切られ、てっぺんにハートマークだけ残して後は坊主になっていた。

「これ……本当に切ったの……?」
「今はやりの不良ファッションだよ?これで厳つさまっくすーだね?」
「あ、ああ!不良ファッションな!?あるある!こんなの!でもお前!やるならちゃんとやれよ!残ったハートも長さまちまちできったねえじゃんか!」
「うちは速さがうりでしてー。バリカン使うのなんか初めてだし」
「まあいいや、見れねえこともないし。うわーかなり短くしたな?せめてこの青いのどうにかしろよースキンヘッドみたいにさー。これじゃただの坊主じゃん?」
「バリカンではそれが限界だよー?ちなみにハートは5分刈りで、他は5厘刈りだよー」
「うー。なんか恥ずかしいのは私が不良に成り切れてないからか?」
「あ、サービスで下も剃っといたよ?」
「え?下?っておおおい!なんだこれ!」
「まん毛もお揃いのはーっと」
「はーっとじゃねえよ!まじかあー!うわーこれで服着ないの?不良ってみんなこうなの?姉ちゃんオシャレして出て行くぜ?」
「レーナだってみんなと集合した時はこんなだよ?」
「な!姉ちゃんのこと見てきたのか?」
「うん、ここに来る前に。妹をよろしくってさ」
「おお!まじか!それ先言えよ!姉ちゃんのお墨付きなら安心だ!って姉ちゃん髪こんなじゃねえよ!前の方が近かったよ!」
「ヅラ……」
「聞きたくなかった……」
確かにサイカのこと聞く為に会ったんだよね。
まあレイナはこんなの論外だって笑うだろうけど。


「じゃあ次は本格的に不良行為していかないとね」
「おー!それだよそれ!不良っていやあなにすんだ!?」
「盗んだバイクで走りだす」
「おっざきーー!」
「って言っても一人じゃねえ?」
「おっさんいるから二人じゃん?」
「おっさん元ヤンなんで今はもう……」
「なんだよ!?日和ってんのか!?」
「こ、腰が……」
「ごめんな……なんかごめんな?」
「というわけで子分役を呼んどきました!」
「おお!さっそく役とか言って興を削がれるけどどいつだ!?」
「こちらの皆さんです、じゃーん」
そこにはいかにもやる気無さそうに立っている6人組がいた。

「ちょっとこれはなんなんですか先生!」
サヤカは今日も切れてるなぁ。

「あの子まさかサイカじゃないですか?なんてことを……」
おお、カリンは今日もテンションひっくいなー。

「あーー!サイカちゃんだー!おっひさー!」
マリサは馬鹿だし。

「お!なにそれ!?サイカちょーいい感じじゃん?」
ヒカリも馬鹿だね。

「なんかねぇ、ミーナこの時間はお昼寝したいかもぉ」
ミーナまじ天使。

「おじさん!呼ばれたから来たよ!今日は何すんの!?べ、別にデートしたいんだったらいいんだけどっ!?」
キミはなんか親友通り越しちゃったね。

「なんか今日はサイカがみんなと遊びたいから付き合ってくれってさ」
「投げやりだな!」
「このお遊びが終われば学校行くって言ってるし協力してくんない?」
「不良とは本来かかわり合いたくないんですが……不良の更生も委員長の務め……。わかりました!私に出来ることならなんなりと!」
「オレもいいぜー?なにして遊ぶー?」
「マリサ動物さんごっこー!」
「ミーナはご遠慮しますねぇ」
「私も嫌です。と言いたいところですが、師匠の頼みですしね。しかたありません。少しだけなら」
「はい、みんなオッケーということだね」
力を使ってごまかす。

「え?ミーナ嫌なんだろ!?」
「んー?ミーナねぇ……まあいいやぁ」
「いいのか!?えーっと?じゃあこれからみんな私の子分ってことでいいのか?」
「……二言はありませんね」
「ちょっ!カリン!おまっ!睨むなよ!親分だぞ!?」
「そうだぜ?カリン。ちゃんとルールは守らなきゃ楽しく遊べないだろ?」
珍しくヒカリがいいこと言った。

「そうですね。まあ初めから異存ありませんが」
「じゃあとりあえず皆で盗んだバイクで走りだそうか!」
「ちょっと!サイカさん!なに言ってるの!?そんなこと委員長である私が許すわけ無いでしょ!」
「えー?さっきいいって言ったじゃん?」
「ぐだぐだ言ってないでさっさと更生しなさい!」
「もー委員長?サイカだっていきなりは無理だって。だから皆で協力しよっておじさんが言ってんじゃん?」
「う!そ、そうですか?でも、盗難は……」
「委員長は自分の言った発言に責任持てないの?」
「な!うう……。わかりました……」
「おいおい!なんかキミの方が親分みたくなってんじゃん!」
「いやあ、サイカが不甲斐ないから……」
「ちょっ!キミ!?子分なんだよね!?」
「ああ、はーい」
「なんかこいつらやる気無さ過ぎないか!?」
「初めはこんなもんでしょ?絆はこれから深めよう」
「ああ、絆か!いいな!なんかそれいいな!」
サイカも馬鹿な子グループだね。

「あ!まずはこいつらにも不良ファッションを極めてもらわなきゃな!」
「いやーいいでしょ?皆の不良度まで上げたら誰がトップかわかんないし」
「おおお!そうか!あっぶねー」
「えー?オレもそれやってみたいなー。世紀末!って感じなのー」
「マリサはねー?トラさんみたいなのがいいー!」
「二人はちょっと黙ってようか?」
話が進まないんで馬鹿二人にはしばらく黙ってもらう。

「じゃあそのまま行くのか?」
「それじゃつまんないでしょ?だからみんなにはこれを用意しました!」
取り出したのは6着の全身タイツだった。
胸には『下』と書いてある。

「こ!これは!?まさかっ!」
「いや、まだわからないですよ?」
「おいおい、本物かよ?」
「マリサ本物見たの初めて!」
「かっこいぃ」
「おじさん素敵!」
「え!?なになに!?これそんなすごいの!?」
「サイカは知らないのか?これを?」
「え?な……なんなんだ?」
「「「「「「「下っぱスーツだ!」」」」」」」
全員で息を合わせて叫んだ。

「……んー。まあいいや。早く着て初めよ?」
サイカのテンションが2下がった。

「おお!この下っぱスーツは胸とマンコが空いているバージョンですか!?」
「省エネモードだね!?」
「れあものげとぉー」
皆無駄に盛り上がっている。
かくして、頭まである全身タイツでそろえた6人だった。
最後に皆ぱんつを顔に被って準備完了だ。

「え?なに?この変態引き連れんの私?」
「さっさと行きましょう」
「盗んだバイクで走るのぉ」
さっきと違ってみんなやる気に満ち溢れている。
下っぱスーツは来たら下っぱになる神聖なスーツだからね。

「もう深く考えないことにしよう……。で?おっさん!バイクはどこでパクるの?てか運転なんて初めてだけど大丈夫かな?」
「そこに落ちてるバイクを使うといいよ」
「ん?バイクなんて落ちてないよ?ここ工場だし」
「そうそう。おまるの工場ね?」
「うん。なんか赤ちゃんが使うアヒルのおまるしか落ちてないよ?」
「それがバイクだよ?」
「違いますよ?」
「なんとここに車輪を付けたものが7台揃ってます」
「いりませんよ?」
「今流行りのおまるZなのに?不良の憧れなのに?」
「おい!サイカ!Zとつくものに悪いもんはねえ!騙されたと思って乗ってみようぜ!?」
「ヒカリ!落ち付け!そんなことはねえよ!」
「レーナも欲しいってぼやいてたけどなぁ……」
「な!姉ちゃんさえ欲しいのに手に入らないものがここに!?みんな!行こう!」
扱いやすい子だなぁ。
7人は夕暮れの工場を後にして、おまるにまたがって走り始めた。


「意外とスピード出るんですね?」
「この下のところに服入れとけるの便利だね」
「アヒルさん超キュート!」
「おいおい!親分だからって負っけないぜ!?」
「なにを!?子分のくせになに言ってんだ!?コーナリングで差をつけるぜ!」
「ミーナちょっと疲れたぁ」
「大丈夫?ミーナさん?ちょっと休んでいきましょうか?椅子にもなるし」
なんだかんだでみんなかなり気に入ってる。
すれ違う人は写メ撮ったり指さして笑ったりと忙しいみたいだけど。

途中商店街を通った時はチンドン屋かってぐらい目立ってた。
「なにあれ?」
「なんかの撮影?」
「警察呼ばなくていいのか?」
みんな口ぐちに噂する。

「よーっし、じゃあみんなうんこもらしてー」
おじさんは力を込めてそう言う。

「うひいい!」
「ひゃあああ!」
みんな各々おまるに跨ってうんこを漏らす。
あ、服とか入れたまんまだね。

「じゃあうんこは顔に被ったぱんつで拭いてねぇ。終わったらお客さんに向かって服ごと投げちゃってぇー」
おじさんがまた力を使ったから、みんなは言われた通りに服とぱんつを投げる。
サイカはぱんつを投げれないからおじさんが返した服を投げている。

「うわっ!汚い!」
「うんこついたやつだろこれ!?」
「おお!幼女のうんこつきパンツ!」
何人かの紳士の協力により汚物は回収された。

「ところでこれどこ向かってんだ?」
「ああ!学校だよ!」
「まあ!もう学校に行く気になったの!?」
「ちげえよ!学校にいたずらしに行くんだよ!不良と言えばそれっきゃないだろ!?」
「ああ、ガラス割ったりするんだよね?」
「ミーナも知ってるぅ。テレビでやってたぁ」
「ガラス……割るの?」
「なんだよ!親分に文句あんのか!?」
「な、ないけど……」
サヤカさえ下っぱスーツに飲みこまれて下っぱになってきたようだ。


「とうちゃーく!さあ!まずはなにするよ!?」
「決めてないんですか?」
「え!?ま!まあ!?決まってるけど!?でも皆の意見とかさ!?」
「おじさんは不良と言えば落書きだと思うんだ」
「おお!いいな!でもペンキがなぁ」
「ああ、ペンキならキミが持ってるよ?」
「ええ!?なんでキミそんなの持ってんの!?」
「おじさんに持って来いって言われたから?」
「従順か!」
「おじさんは親友だからねっ!」
「そっか……。ま、まあ!これで落書きできるな!ん!?でも、ペンキだけじゃ塗れないぞ?」
「あ、おじさん、浣腸ってこれでよかった?うちの馬鹿男に言ったらくれたんだけど?あと尿道カテーテルも」
「そうそう、これこれ。キミの家ならあると思ったんだよ」
「まずどっから出したの!?スルーしてたけど!」
「おまるのこの下のとこに……」
「入んないよね!?全部は無理だよね!?それにそこうんこしてたよねぇ!?」
「ペンキ4缶はありますもんね」
「そうだよ!それは無理だよ!」
「たいへんだっただろぉ?」
「ミーナ!?そういう問題なのか!?」
「キミちゃん恋する乙女だからねっ!」
「ちょっと!マリサ!しーー!しーー!」
「しーー!じゃねえよ!そこは皆スルーなの!?」
「サイカさん?さっさとしないと日が暮れるわよ?」
「委員長もそっちかよ!まあいいや。で?浣腸だのあったってどうしょうもないだろ?どうすんだ?」
「え?ペンキを膀胱に入れるんじゃないの?」
「キミは普通になに言ってんだ!?」
「そのつもりで持ってきたけど?」
「正気か!?」
「嫌いな男にやれって言われても楽しくないけど、好きな人になら……。あ!いや!そういうのじゃないよ!?おじさんは親友なんだからね!」
「茶番か!ってまじかー。それ入れんの?」
「もーサイカはリーダーのくせにグダグダ言い過ぎだぞ?オレからやってやるよ!」
「私も早くやって終わらしたいです」
「じゃあマリサもー!」
「なっ!おい!そういうのは親分が初めにやんだよ!引っ込んどけ!」
「じゃあ膀胱組はヒカリとカリンとマリサとサイカね」
「え?それだけじゃないの?」
「後の三人はお尻で窓に書いていく組ねー」
「そんなのあんのかよ!」
「ペンキ四つしかないからね?一つは膀胱に入れるようで、後の三つはお尻用」
「そっちがよかったわ!」
ぶつくさ言いながらも、みんな割と楽しそうに作業を始める。


「えーっと?このカテーテル?を尿道に入れるのか?」
「えー!?痛そうだよー!?」
「しかたねえだろ!?親分が見本を見せてやるよ!うひいっ!」
「おいおい!オヤビン!うひいっ!って言ったぜ!?」
「うっせえな!じゃあここに浣腸でペンキ入れてくぞ?」
「私がやりましょう」
「カリン、生き生きし始めたな」
「カリンはドSだからな!」
「ぐひいいい!ちょっ!入れるならなんか言えよ!」
「え?私の親分ならこれぐらい軽いと思ったんですが?」
「ばっちこーい!はひいいい!」
「サイカちゃん面白い顔―!」
そうやって四人で順番に尿道にペンキを詰めていく。


「これをお尻に付けて窓に文字を書いていくのね?」
「ミーナはなんて書くの?」
「ミーナちっちゃいからとどかないかもぉ」
「椅子を持ってこればなんとかなるんじゃない?」
「おお、さすが委員長だね?ミーナもそれなら頑張れそう?」
「うん……。二人とも優しいねぇ?」
「え?ま、まあね?」
「私委員長だしね」
「二人ともミーナと……その……おとも……」
「ミーナと私はもう友達だよっ!」
「当たり前でしょ?私は委員長よ?クラスの皆の友達よ」
「うん。ミーナ友達と一緒ならがんばるぅ」
心温まるやりとりが行われていた。
もう三人帰っていいから親睦深めちゃえよ。
って言ってあげたいけど今日はサイカメインだしね。


「おーい!出来たぞお!おっさん!」
「なんか超おしっこしたい!」
「当たり前ですね。膀胱に入れたんですし」
「おおお!今ならオレ2メートルぐらいおしっこ飛ばせんぞ!?」
「じゃあサイカはクラウンドに、他の皆は散って廊下に書いてこようか」
「なんて書くんだ!?」
「それは親分が決めちゃえばいいだろ!?」
「おお!そうか!じゃあ『サイカ参上』でどうだ!」
「面が一発で割れますね」
「いや、逆に疑われないかもな」
「サイ参上でもいい!?」
「もーー!親分の言うこと聞いてさっさと行けよ!」
「「「はーい」」」
そう言って三人は夜の校舎へ消えていった。


「私たちはどうすれば?」
「私はおじさんと一緒にいたいかなぁーなんて?」
「ミーナやってやるぅだよぉ?」
「じゃあ三人も校舎の好きなところで落書きしてきて?」
「「「はーい」」」
みんな聞きわけのいい子たちだねぇ。


「うーんと!この辺にしようかな!」
「お?マリサはクラスの前に書くの?」
「おお!おじさん!うん!ここならみんなが見てくれるし!」
「じゃあ頑張ってー」
「よーし!いっくよー!?」
ニコニコしながら立ったまま赤いおしっこを飛ばすマリサ。
初めはうまくいかなかったが、徐々に狙いをつけれるようになった。

「出来た!」
「これはなに?」
「サイの絵!」
「見えないね」
「えー?難しいよこれー!」
「まだ赤いおしっこ垂れてるよ?ボウボウのまん毛が赤くなってる」
「あ!ホントだ!全部出しちゃおー!」
そう言ってまんこを開いて扉にかけるマリサ。

「おお!結構入ってたね!」
「赤いから呪われた扉みたいになっちゃったね」
「えええ!?ちょっとおじさん!マリサ怖いの無理なんだって!そういやいつのまにか暗くなってるし!うわー!急に怖くなってきた!私もう出るね!?」
そう言ってマリサは早々に校舎を後にした。


「うーん。うまくいきませんね」
「お?カリン、調子どう?」
「ああ、師匠。それが少しだけ出して確認してみたんですが、なかなか狙いが定まらず。というか飛び散るんですよね?」
「カリンはグロマンだからね?ビラビラ開かないと引っ掛かって方向ずれちゃうんじゃない?」
「ああ、そういうことですか?さすが師匠」
「じゃあやってみよーか」
「はい。んん」
カリンは目を瞑って力を込めると初めは控えめにペンキを出し始めた。

「おお、なかなかうまいじゃん」
「どうやら一定量出しながら自分が動く方が効率がいいようですね」
そう言いながらカリンはガニ股になって、まんこを自分で開いたまま移動する。

「今カリンかなり恥ずかしい恰好してるよ?」
「これも修行の一環です」
「すっといっくー」
「完成です」
「おお、ちゃんと『サイカ参上』になってるね」
「ところどころ止めたのでうまく書けました」
「でも職員室前って所に悪意を感じるよね」
「『サイカ』と書けとの命令が無かったらひっそりした所に書きましたね」
「残りのペンキどうする?」
「計算して出したのでこれで全部です」
「うますぎでしょ?」
無駄話もそこそこにカリンと別れてヒカリを探す。
と言ってもギャーギャーうるさいのですぐ見つかるだろう。


「おおおお!もうもれるううう!」
「で?ヒカリはなにやってんの?」
「おおお!おじさん!いやな!?ベストポジションを探してんだけど!なかなか無いんだよな!これが!」
「もうここでしちゃえば?」
「えええ!?せっかくなのにーー!しかもここ給食室の前だぜ!?全然目立たねえじゃん!」
「でももう我慢できないでしょ?」
「ううう!せ!せめてもうちょっとあっちで!」
「あ、もう出てきてる」
「えう!?ああ、ああああ!でるううう!」
ぶほおおお!
という音と共にペンキが飛び出した。
いや、お尻のペットボトルも飛び出したようで、うんこまで出まくっている。

「うひいいい!うんこまででるうう!とまんにゃいよおおお!」
明日のご飯にうんこの臭いが染み付くのは避けられそうにないな。
とりあえず馬鹿はほっといて他を見に行こう。


「お?ミーナ?」
「おぅ、おじさん?一人かぁ?」
「ミーナこそ。一人だったの?」
「うん、ミーナ一人でも出来るって言ってみたぁ」
「椅子乗って書くの?」
「うん、でもちょっと届かないかもぉ」
「やっぱりこれでもきついか」
ミーナは真っ赤に染まったお尻を突き出しているが、窓には届きそうにない。
それにしても全裸の天使がお尻突き出してるのはエロスを通り越して芸術だね。

「下っぱスーツは脱いじゃったの?」
「あれはれあだからよごしたくないのぉ」
「気にいってくれてなによりだね。届かないなら無理しないで、床に押してったら?」
「おおぅ。それいただきでぇす」
ミーナは椅子から下りて床に尻拓をつけていく。

「ミーナのまんこも尻の穴も全部綺麗に写ってるね」
「ちょっとはずかしいぃ」
「その刺青よりはましでしょ?」
「むーー。これはかっこいぃよぉ」
「気にいってるならいいけどね?」
「ミーナこのまま行けるとこまで行くよぉ」
「頑張ってね?」
ミーナの後ろには可愛いちっさなお尻の跡が続いていた。
これだけでお金取れそうだな、なんて考えながら次に向かう。


「あ、先生!」
「サヤカかぁ、まだ書いてないの?」
「やっぱり学校を汚すのには抵抗が……」
「じゃあ初めから汚れてる所にやれば?」
「え?どこですか?」
「トイレとか?」
「しかし我が校のトイレの窓はそこまで汚れているわけでは……」
「便器の中とかにつければいいじゃん?」
「ええ!?お尻を便器の中にですか!?大切な場所もついちゃうんだけど……」
「いや?」
「ええっとぉ。あ!窓!窓にという約束でしたし!」
「さっきミーナは床にやってたよ?」
「あうーー」
「学校汚すよりましでしょ?」
「そうですね……行きましょうか?」
そう言ってトイレを目指すサヤカ。

「じゃあさっさと済ましますか」
「ちょいちょい、どうせやるなら男子便所でしょ?」
「そ!その心は!?」
「サヤカが言ってたじゃん?男子便所のほうが汚れてるって」
「そんな前の話誰も覚えてませんよ!?」
「でもおじさんは覚えてましたー」
「はぁ、先生にはかないませんね。では……」
サヤカはペンキを持って男子便所に入る。

「これは、まあまた見事に汚いですね」
「先に掃除する?正式な方法で」
「謹んでご遠慮します。っていうかあれは間違えだったんでしょ!?」
「まあ先生もたまには間違うよ。人間だもの」
「はぁ、じゃあとりあえず小便器の中に押していきますか」
そう言ってサヤカはお尻をペンキに付けて、便器の中にペタっとお尻を押しつける。
お尻を離すと勢いよく水が流れた。

「え!?ああ!水が流れたらせっかくつけたペンキが!」
「それはどうかな?」
「な!流れてない!」
「超強力ペンキだからね!」
「そんな強力なペンキどうやって落とすんですか!?」
「落書きが落ちちゃ勿体ないでしょ?」
「私のお尻のです!」
「人体に害はないよ?」
おじさんの力を込めたペンキだし。

「ずっとこの赤いお尻で生活しろと!?」
「えーっと、じゃあ、このペンキはおじさんのおしっこで綺麗にとれる」
力を込めてそう言ったからそうなるんだろう。

「ホントですか?まあこうなれば信じるほかありませんよね?じゃあ他の便器にもつけていきます」
サヤカは小便器だけでなく、大便器にもお尻を押しつけて尻拓をつくっていった。

「大便器の水に当たってもとれないとは、すごいペンキですね」
「じゃあ最後に指に付けてみて?」
「なぜですか?」
「ちゃんと窓にやらなかったんだから、ちょっと罰ゲームね?」
「ええー!?先生が言ったんじゃないですか!」
「いいから、全部の尻拓の下に『ここにおしっこ当ててね』って書いて、まんこのとこに矢印書いて?」
「なんですか?それは?」
「ああ、女子は知らないか。男子トイレって最近おしっこ当てる的みたいなのついてんの。それ」
「私のまんこはおしっこの的だと?」
「似たようなもんでしょ?」
「はぁー。先生になに言っても無駄なのは分かってますしね。やりますよ、ええ」
サヤカは投げやりに文字を描き始める。
この便器は使いがいありそうだね。
これもお金取れそうだよ。


サヤカも終わったし次はキミかな?
っていってもかなり時間たったし終わったかもねぇ。
「おじさん!」
「おわっ。びっくりしたぁ。なにしてんの?キミ?」
「おじさんのこと探してたんだ!」
「ちゃんと落書きしようよぉー」
「だってぇ、せっかくおじさんに呼び出されたのに二人っきりになれなかったし……」
「しょうがないなぁ。おじさんが手伝ってあげるからちゃっちゃと済ますよ?」
「はーい!」
「じゃあここにしようか?」
「お!正面玄関だね!?」
「扉が全面ガラスだから窓みたいなもんだしね。やれる?」
「おじさんの命令ならなんでも聞いちゃうよ!?」
「おじさんは命令しませんよ。キミはもうキミのものなんだから」
「おじさん……。もう……そんなこと言われたらもっと好きになっちゃうよ……」
「え?なに?」
「なーんでもない!」
おじさんが難聴主人公スキルを発揮しつつ作業を開始する。

「このスーツって着たままするの?」
「ん?脱いだ方がいいんじゃない?」
「じゃあ……脱がせて?」
「なんで?」
「キミ一人じゃ脱げないーー!」
「もう、甘えん坊だなぁ」
「えへっ」
なにこの甘々空間?

「やんっ!おじさん今キミのおっぱい触った!」
「しかたないだろ?このスーツ脱がすの大変なんだし」
「おじさんのすけべー」
「キミの身体見てたらスケベにもなるよ」
「え!?そ、それって……おじさんはキミの身体に興味あるの……?」
「おじさん言ったでしょ?キミの身体にしか興味ないって」
「じゃ!じゃあ!あの!わ、私と……セックスしてって言ったら……どうする?」
「おじさん童貞だからもうちょっと待ってって言う」
「えええ!?おじさん童貞なの!?」
「うん。おじさん幼女と戯れるのが趣味だけど、自分のちんぽ入れたことは無いよ?」
「え!え!じゃあ!おじさんとセックスしたら私がおじさんの初めてになるの!?」
「もししたらそうなるねぇ」
「どうやったらセックスしてくれる!?」
「え?おじさんたち親友だよね?」
「う!そ!そうだよ!?ベストフレンドだよ!」
「だよね?」
「もしかしたら……ベストセックスフレンドかもしれないよ?」
「それはただ身体の相性のいい男女だよね?」
「い!言ってみただけだもん!わかってるよ!おじさんと私は心が通じ合った親友なの!」
「そうそう、馬鹿言ってないで早く済ましちゃお」
「はーい……おじさんの馬鹿……」
「ん?」
「なんでもない!」
そうしてキミは持ち前の長い脚を使っていともたやすく扉に尻文字を書いていく。
お尻をクネクネ動かして艶めかしい。

「でもこれ以上高いところはさすがに無理だね」
「じゃあおじさんが持ち上げて!?」
「えー?おじさん体力ないんでパス」
「いいじゃん!私軽いよ!?」
「じゃあちょっとだけだよ?」
おじさんは屈んだキミを持ち上げてお尻で文字を書いていく。

「ちょっと、キミ?なにやってんの?」
「おじさんが押し付けるから顔がちんぽに当たってるだけだよ!」
「自分から擦りつけてるよね?」
「おじさんのちんぽのにおいい!いいにおいだよおお!」
「声漏れてるよ?」
「ちょっとだけ!服の上からちょっと舐めるだけ!」
「おーい?キミさーん?」
「ぺろっ!むはっ!おじさんの味がする!」
「それは服の味です。終わったよ?」
「え?ああ、もう終わり?」
「なかなかの作品だね」
「下の『参上!』が私で」
「上の『キミ』がおじさんだね」
「わぁーー!初めての共同作業だね!」
「この前散々共同でやったけどね」
「これは写メにしなきゃ!って、ん?」
「どうしたの?」
「『キミ』じゃ駄目じゃん!」
「え?」
「『サイカ』にするんでしょ!?」
「あーー。そうだった」
「もーどうすんの?キミがやったってばれちゃうじゃん」
「消しちゃう?」
「いや!おじさんとの共同作業……」
「じゃあこのままでいっか」
「そうだね!じゃ!もう一回しようか!」
「へ?なにを?」
「サイカに悪いしもう一個書くの!扉もう一つ余ってるし!」
「えー?」
結局もう一回やらされた。
おじさん明日筋肉痛になっちゃうよ。


二人でグラウンドに戻ってきたころには皆揃っていた。
「おーー!おっさんたち来たか!」
「遅いですよ?」
「ごめんごめん!」
「出来たの?」
「それがサイカちゃん超悩んじゃってて!」
「なにを?」
「この広いグラウンドにどうやって書けって言うんだ!?」
「へ?そこいらにちゃちゃっと書けばいいじゃん」
「やだよ!みみっちい!てか書いたから見てみろよ!」
「わぁーへったくそ」
「完成度はいいよ!問題は大きさだろ!?」
「確かにこの広いグラウンドにこれは無いね?」
「うーんどうしたもんか……」
「じゃあそのハートで書けば?」
「あ?ハート?」
「ああ、その妙な髪型の話では?」
「カリン失礼だな!この髪で書くってどうすんだ?」
「みんなでサイカを持ち上げて筆みたいにすればいいよ」
「えー?できんのそんなの?てかそれ親分の仕事か?」
「カリンがいればたいていのことはなんとかなるでしょ?」
「任せて下さい」
「おう……確かにな……」
「じゃあ初めよっか」
そうしてサイカを軽々と持ち上げたカリンは勢いよくペンキに顔を突っ込んだ。

「ぶへっ!ちょっ!まて!おい!」
「ちゃんと身体をピンと伸ばして下さい。書き辛い」
「え?これって一人で出来るもんなの?オレにも出来るかな?ちょっと変われよ!カリン!」
「ヒカリ黙って!そんでちょっといったん下せ!」
「いいからやりますよ?こっちも楽じゃないんですから」
「カリンさんは本当になんでもありですね」
「カリンは違う世界の人間だからな」
「いいいいたああいいい!髪ってか頭えぐれてるわ!てか走んな!どんだけ大きく書くつもりだ!」
「私は書道家……天才書道家……」
「なりきってるのぉ、ミーナもしょどうかなれるかなぁ?」
「ミーナはやめときな?キミもあれは無理だわ」
「ふぅふぅ……出来ました」
「出来たならまず下せよ!」
「ああ、そうでしたね」
「あぎゃっ!ゆっくり下せよ!いきなり手ぇ離すなよ!」
「注文が多い親分ですね」
「てっめえ!」
「まあまあサイカ、見てみろよ」
「んだよヒカリ!お前も結局カリンの味方かよ!って、こりゃあ……」

『サイカ参上!』

「すっげえな……」
「文句ありますか?親分?」
「ははっ!こりゃすげええ!サンキューな!カリン!」
「お安いご用です」
グラウンドにデカデカと書かれた文字はきっと教室から見てもわかるだろうものだった。

「でもこれ風が吹いたら無くなるんじゃない?」
「砂だもんね!」
「じゃあ意味ねえじゃん!」
「とりあえずこのペンキ落とさない?先生のおしっこかけたら消えるって話だけど……」
「え?そうなの?」
「そうだよ?それでしかとれないから、みんな必死で来てね?じゃあ行くよー?」
「え!?え!?ちょっと!」
みんな急なことであわて始める。
しゃーーーとおじさんのちんぽからおしっこが出てくる。
それに目掛けて幼女たちが自分から当たりに来る。
膀胱組はまんこを広げておしっこを当てている。
お尻組はお尻を突き出して腰を振りながら全体にかけていく。
最後になぜかキミが口に含んでいた。

「じゃはあああ!おひはんのおひっほーー!おいひいい!」
「キミは口に入れてたのか?」
「キミちゃんは恋する乙女なのだよ!」
「意味わかんねえな」
「次行ってみよー」


「不良と言えば酒と煙草と薬だね」
「言語道断です!」
「まあまあ委員長、無礼講無礼講」
「ヒカリさん!?あなたその馬鹿な口むしり取るわよ!?」
「すんません……」
「おいおい!喧嘩すんなよ子分ども!」
「だれが子分ですか!?」
「お前だろ?」
「うっ!わ!私はしませんよ!そんなこと!」
「まあとりあえずサイカがやってみるってのはどうかな?」
「いいぜ!興味あったしな!」
「じゃあまずはお酒だね?」
「おう!って日本酒か?こういうのはもっとこう、ジュースみたいな感じのやつから始めるもんじゃ……」
「日和ってますね」
「サイカちゃんが怖気ずいてるよ!」
「ちっげえよ!飲めるよ!日本酒ぐらい!かせっ!」
「ちょっと待った」
「あ!?なんだよ!?」
「お酒の呑み方も知らないの?」
「うっ!な、なんだ?どういうことだ?」
「日本酒はお尻に突っ込んで呑むんだよ?」
「えええ!?しいい!知ってたよ!わざとだよ!試したの!お前らが知ってるかどうか!」
「先生ホントですか?」
サヤカが小声でたずねて来る。

「まあそんな人もいる」
「やっぱり普通じゃないんですね……」
「じゃあ始めるぞー!おい!誰でもいいからその酒ケツにぶちこめ!」
「おう!ケツのことならオレに任せろ!」
ヒカリが一升瓶を持って振り被る。

「そうだよ、みんなヒカリを見習えよー?子分ってのはこういう風に従順じゃなきゃな?」
ペタっと寝そべってお尻を突き出すサイカに向かって、ヒカリは高速の速さで一升瓶を突き入れた。

「ほんと今日お前がいてよかったよ、ヒカ……いいいいぎいっぎいい!ごおいい!」
「なんだ?これでいいんだろ?」
「がっやあああ!いってええ!ちょっ!ながれでぐるうう!あづいいい!おじりあづいいい!」
「はあ?お前がやれって言ったんじゃん?」
「あぎいいい!のんじゃっでるうう!げづで!げづのあなでおしゃけのんじゃっでるうう!」
「サイカちゃん楽しそう!」
「そろそろ助けないと危ないんじゃない?」
「急性アルコール中毒で死にますね」
「大丈夫でしょ?高い酒だし」
「そういうもんなの?」
「たぶん」
その後一升瓶が半分ほどになってやっとサイカが自分で瓶を抜いた。

「やげるうう!おじりやげじゃううう!」
「ええ?せっかく呑んだお酒だしちゃうのぉ?」
「でるううう!ぶひいいい!」
「おお!うんこと一緒になってすっげえ臭いだな!」
「くさいのぉ……」
「びひいい……まだひりひりするうぅ……」
「サイカ大丈夫?まだお酒は早かったかな?」
「そ!そんなことないもん!」
「もんって言われても……」
「ちがっ!そんなことないぜっ!こんな安酒私には合わねえんだよ!」
「高いお酒って聞きましたけど?」
「もっと高いのじゃなきゃ駄目なの!」
「じゃあ次は煙草いってみる?」
「くひいい、上等だぜ!」
半泣きのサイカはそれでも意地を張り続けた。


「じゃあこれ煙草とライターね?」
「おう!これだよこれ!これがねえとな!」
そう言って煙草を咥えてライターの火を当てる。

「……ん?」
何度やっても焦げるだけで火がつかない。

「あのさ?サイカ?煙草吸いながらじゃないと火は点かないよ?」
「しいいいってるよ!わざとだって言ってんだろ!?」
「言って無いじゃん……」
「こ、こうだろ?ふーーー、げほっ!げほっ!」
「サイカちゃん大丈夫!?」
「ちょっとー?無理しない方がいいんじゃない?」
「なに言ってんだよ!余裕だよ!げほっ!げほっ!」
「じゃあ煙草刺してくからまんグリ返しでお願いしまーす」
「へ?まん?なんだって?」
「こうだよっ!」
キミが手早くサイカをポージングさせる。

「なんで煙草吸うのにこんな恰好しなきゃなんねえんだよ!」
「これが不良の基本スタイルでしょ?」
「そうだよ!基本でいいのかって話だよ!」
「あと、もっとアクロバティックなのもあるけど……」
「基本が大切だよ!早くしろ!てかなにすんの!?」
「煙草刺してくって言ったじゃん」
「刺すって?もう持ってるけど?」
「こことか、ここにね?」
そう言っておじさんは自分で一口吸った煙草をサイカの鼻や耳の穴に入れていく。

「げほっ!がはっ!な!なに!?」
「動くと落ちちゃうよー?」
おじさんはサイカのまんこや尻の穴にも煙草を入れていく。

「え!?え!?がほっ!げほっ!」
「はい、完成。動いたら危ないから気をつけて吸ってね?」
「命がけか!?煙草ってのは修羅の道なのか!?」
「ケツ丸出しでなに言ってるんですか?」
「カリンだってグロいまんこ丸出しだろうが!ってあっつ!」
「あー動くからーまんこの煙草落ちちゃったじゃん」
「あっつ!いあっ!あっついって!おひっ!」
一度落として動いたことで次々に落ちていく煙草たち。


「なんか新種のダンスみたいだね!」
「みみずみたいなのぉ」
「はっは!サイカさん!それ面白いわよ!?」
「くっそ!はぁはぁ、全部とれた……ってお前ら好き勝手言いやがって!」
「まあまあ、最後はシンナーだよ?これ吸ったら気持ち良くなるって」
「え?ま、まあそうだけどよ?さすがにそれはちょっとな?」
「まあそれはオレもちょっと見過ごせねえよ」
「友達がやってたら絶対止めろって先生が言ってた!」
「いくら師匠と言えどこればかりは……」
「大丈夫、そう言うと思って今日は特別なシンナーを用意したんだ」
「なんだよ胡散臭せえなぁ」
「それは『He-pu』です」
「聞いた事ねえなぁ?」
「身体に害がないものなんですか?先生?」
「まったくないね。でもサイカみたいな真の不良ならこれで気持ち良くなれるはずさ」
力を込めて言う。

「おお!そうか!それなら大丈夫だ!さあ持ってこい!」
「それが実は、すでに皆のお腹に入れてあるんだよ」
「なんだって!ってそれはさすがになぁ?って、え!?」
皆なぜが顔を赤らめてお腹を擦っている。
みんなは正体に気付いたようだ。
ナイス演技だ。

「まじか……親分の為にそこまで!わかった!こい!一人ずつ吸ってやる!」
「じゃあキミが行くね!」
キミは走ってサイカの所に行ってお尻を突き出した。
ぷーー。
可愛いおならが鳴る

「おひいいぃ、くせえよ!でもきもひいい!」
いっぱつでラリッた顔になるサイカ。

「じゃあ次は私が……」
カリンも次に続く。
ぷっ!

「ふろーらりゅうう!いいにほいなのおお!」
クリトリスについたチェーンを引っ張ってオナニーし始めた。

「ミーナいいんちょぉと一緒にいくぅ」
「うん、一緒にいこうね」
ぷすぅー。
ぷぴっ!
よくもまあみんなタイミング良く出せるもんだ。
まあミーナはおならで歌歌えるぐらいだからね。

「まじゃってるう!ふたつのにほいがまじゃってるのおお!ふひいいい!もっとおお!もっとおならかぎたいほおお!」
まんこに指を入れて高速で動かし始めた。
本気オナニーだね。

「じゃあマリサが行くね!」
マリサがお尻を突き出した途端激臭がサイカを襲う。

「ぐっざ!めにじみる!でもいいい!おにゃら!おにゃらもちょうだい!」
「くっらえー!」
ぶほっ!
マリサのケツ毛が風に揺れると、こっちにまで臭いが漂ってきた。

「ぐじゃいいいい!ごれいいいい!ぐぜになるうう!ふひいい!いきそおお!いくのおおお!いぐうううう!」

「おいおい!オレがまだだぜ!?ちょっと待ってろ!」
そう言ってヒカリがサイカの顔にケツを向ける。

「ちょっとヒカリ?お尻大丈夫なんですか?」
「へ?」
ヒカリがポカンとした顔をしたままポンッという音がした。

「ひっぐうううう!いだああ!ぶびいいい!うんごおお!うんごだべでいぐうう!」
「うぎいい!わすれてたああ!うんことまんないよおお!」
ヒカリはサイカの顔にケツ穴の栓であるペットボトルを当てて、さらに上からうんこをぶちまけた。

「ぶひっ!ぶひっ!ううう!うんごおお!もっとおお!もっとおお!」
サイカはビクビクしながらうんこまみれで倒れている。

「お、おい!大丈夫か!?」
馴れたヒカリはさっさとペットボトルを尻に戻してサイカを気遣う。

「へへっ!へへっ!もっとお!もっとおなら嗅がせてええ!」
そう言ってサイカはケツを突き出して前かがみになり、皆の尻に目掛けて走っていった。

「ミーナ!ミーナのおひりのにおいいい!」
一番足の遅いミーナが捕まった。

「うぅぅん。ミーナのお尻にお顔擦りつけないでぇ」
「おにゃらひてええ!」
「わかったのぉ」
ぷひいいー。

「ふおおおおおお!これこれこれこれええ!いいにほいいい!」
満足したのか次はマリサに向かって走る。

「まりしゃああ!くっさいのちょうらいいい!」
「ええ!?マリサの!?ホントに臭いのに!?」
「うへへっ!うへっ!」
もうただの変態が、腰を振りながらマリサのお尻に顔を突っ込む。

「ケツ毛がかおにあたってゆうう!くしゃいい!もっろおお!もっろくっしゃいのおお!」
「えいっ!」
ぶほっ!ぶぴいいーー!
すごいおならがサイカに直撃する。

「ぶひいいいい!脳にしみゆううう!いぎゅうう!いぎゅ!いぎゅうう!」
ぶっぴーー!
最後に自分でも屁をこきながらサイカは逝き果てた。


「サイカー?大丈夫ー?」
「う、ううう。お、おっさん?」
「気がついた?薬はやっぱ怖いねえ」
「あ、ああ。自分が自分じゃ無くなった感じがしたよ……」
「完全にラリッてたよ」
「そ、そうか……みんなは?」
「あっちでお菓子パーティー中」
「んでだよ!」
サイカは走っていった。

「お前ら親分が倒れてるのになにやってんだ!」
「え?お菓子食べてるの!サイカちゃんも食べる!?」
「いらねえよ!いや!いるよ!でもちょっとまて!」
「なんだー?サイカー?怒りっぽいのは委員長だけにしてくれよー」
「ちょっとヒカリさん!?どういうこと!?」
「はっは!うっそだよ!じょうだん!」
「もー!ヒカリさんってばー!」
はっはっはとみんなで笑い合う。

「ってちげーよ!お前らほんと不良ってもんをわかってねえよ!」
「そもそも私たちは不良じゃないですしね」
「ミーナわるいこぉ?」
「ミーナはいいこだよねー?キミもいいこだけどね?」
キミとミーナはすっかり仲良しだね。

「もういい!お前らみたいな子分には焼き入れてやんねえと気がすまねえ!」
「私に喧嘩を売るつもりですか?」
「お!おい!おっさん!カリンがこええ!」
「カーリーン?下っぱでしょー?」
「うう、は……はい……」
「よーーっし!お前らそこ並べ!」
全員を横一列に並ばせる。

「順番に焼き入れてくからなぁー?」
すっかりマスターした煙草を咽ないように吸いつつゆっくり歩く。

「まずはおめえだ!子分のくせに親分に立て付きやがって!」
「……」
カリンは完全に無視に入ったらしい。

「焼き入れてやるからお礼言え?いいな?返事は!?」
「はい……」
そう言った瞬間に煙草の火をだらしなく伸びたクリトリスに当てた。

「ひぎいいいい!あああ!ありがとおおおございいますうう!」
「へっへ!こりゃいいぜ!あのカリンが泣きながらお礼言ってやがる!ほらっ!もっと踊れ!」
「ひぎゅうう!ひぎいい!」
何度もクリトリスに押し当てる。

「最後に自分でまんこに入れて鎮火しろ!そんで降伏宣言な!?」
「はひいい!ぐ!うぎいいいい!サイカさまにまけまひたああああ!」
「はーはっは!ばっかみてーー!」
カリンはまんこに煙草を刺したまま倒れこんだ。


「じゃあ次は手前だヒカリ!」
「なんでだよ!オレはノリノリだっただろ!?」
「うっせえんだよ!とにかくうっせえよ!」
「えー?それ言われたらなぁー」
「舌出せ」
「え?」
「舌に煙草押し当てんだよ」
「うっそだろ!?」
「早くしろ!」
「う……」
舌を出したまま目を瞑るヒカリ。
そのままもう一本新しい煙草を点けて二本持つ。
そして一気に鼻の穴に二本突っ込んだ。

「あっつううう!ぬ!ぬげねええ!あづうう!」
「はーーーっは!ばっかでえ!目なんか閉じてるからだ!」
「ぐひっ!ぐすっ!」
ヒカリは泣きながら鼻を摩っている。


「よーっし次!委員長!」
「私は間違ったこと言ってない!」
「だからむかつくんだよ!お前自分から乳首に当てに来い」
「はぁ?」
「私に忠誠を誓う儀式だよ!私が二本持ってるから自分で自分の乳首炙れよ!ゆるしてくださーいって言いながらな!」
「くううう!おぼえてなさいよっ!」
「早くやれ!」
サヤカは口をぎゅっと結んで少しずつ乳首を煙草に近づける。

「ぐ!あつっ!うひいい!たすけてっ!もう!ゆるひてください!」
「まだだ!もっと近づけて焼け!」
「あひいい!あついい!ちくびやけじゃううう!」
「もう母乳出ないかもな!」
「やだああああ!あかちゃんにおっぱいあげれないいい!」
「もっと押しつけろ!」
「はひいいい!あじゅううう!いぎゅううう!」
「なんだ!?こんなので逝くのか!?はっは!じゃあ逝っちまえ!」
そう言ってサイカは乳首に煙草をグリグリと押し当てて火を消した。

「いじゅううう!あひゃあやあああ!」
サヤカは乳首を真っ赤にして倒れこんだ。
失禁したようで下はびしょびしょになっている。


「よーし次はマリサとミーナとキミ!」
「私たちはいいよね!?」
「そうよー!私たちは割とちゃんとしてたよ!?」
「ミーナいたいのやだぁ」
「分かってるって!お前らは別だ!」
「よかったぁー!」
「お酌しろよ!」
「そ、それぐらいなら……」
「ミーナもするぅ」
「じゃあケツ出せ!」
「へ?」
「まずマリサな?」
「え?こ、こう?」
「まじでくっせえな!お前の尻!」
「ご、ごめんね?」
「一升瓶はいってえぞ?」
「ええ!?それ入れるの!?」
「私は入れたんだよ!」
「ぐすっ!自分で言ったんじゃん……」
「ああ!?」
「なんでもないです!」
サイカは一升瓶をマリサのケツに押し当てる。
しかもさっきとは逆で太いほうから。

「いたい!いたいい!入んないって!」
「おっかしいなぁ。私は入ったんだけど」
「逆だったからでしょ!?」
「でもこっちからじゃないとお酌になんねえだろ?」
「マリサのケツの穴には一升瓶ぐらい入るよ?」
おじさんが力を使って加勢する。

「お!?入った!」
「ぐひいいいい!いがいいい!いがい!いあがい!」
「くっせえ尻ふんじゃねえよ!」
パシン!と尻を叩いて紅葉をつくる。


「ぐひいい!」
「じゃあそのまま待機ー!次はミーナ!」
「ミーナはちょっと無理ですねぇ?」
「んなことねえよ!ちっちゃくても入るって!」
「いやああ、ミーナ痛いのはいやぁ」
「ちょっと待って!私がするから!」
「キミは後でちゃんとするから待ってろ!」
「私!まんこにも入れる!二本入れるからミーナは許してあげてよ!」
「キミちゃん……」
「やっと名前……呼んでくれたね?」
「うぅぅ……」
「駄目だ!親分命令は絶対だ!」
「じゃ!じゃあ!私もやる!」
「ああ!?委員長!?」
「私もそれやるからミーナは許したげて!」
「いいんちょぉ……」
「もう!私のことも名前で呼んでよ!」
「サヤカちゃん?」
「おっけ!任せといて!委員長なめんじゃないわよ!」
「なんなんだよおめえら!まあいいぜ!?二人とも私の言うとおりに出来たら許してやるよ!」
「どんとこい!」
「なんでもいいわよ!?」
「キミは其処に一升瓶二つ置いて、その上座って思いっきりしゃがめ!自分で入れてみろよ!」
「軽いね!?」
言われると同時にキミはまんこと尻の穴に同時に瓶を入れた。


「んひいい!ふう、軽く逝っちゃった」
「んだてめぇ!?」
「私のまんことお尻の緩さを舐めちゃいけないよ?」
「なんなんだよ!まあいい!次は委員長だ!」
「な、なにをすればいいの!?」
「委員長はそうだな、ミーナの尻の穴に煙草突っ込め!もちろん火い点けてな!」
「な!そんなの!卑怯よ!」
「口答えか!?じゃあまんこにも入れろ!おおそうだ!ミーナの顔踏みながらがいいな!顔踏みつけて、足持って上にあげろ!逆立ちみたいにな!そんでまんことケツの穴焼いてやれ!楽しそうにな!出来なきゃミーナのケツには一升瓶だ!」
「ぐうう!」
「サヤカちゃん……ミーナだいじょぶ……みんな我慢したんだから、ミーナもがんばるぅ……」
「……わかった。ミーナ!ごめんね!」
「はやくやれ!」
そうしてサヤカは仰向けになったミーナの顔を踏みつける。

「ふっ!ふふっ!いい気味ね!ほら!足持ち上げてあげるわ!うっ!ごめんね?」
「ああ!?」
「こ!この!この!私の足が舐められて嬉しいでしょ!?ほーら!まんこもケツの穴も丸見えよ!?」
「ほら!煙草!火は自分で点けろよ?」
「なっ!」
「優等生が聞いてあきれるな!喫煙にいじめか!?はーっはっは!」
「ぐうう!すー!げほっ!げほっ!ケツの穴焼いてあげるわよ!」
じゅうう!
泣きそうな顔をしながらミーナのケツの穴に煙草を挿れるサヤカ。

「いぎぃぃいい!うぎゅー!あついよおお!」
「じたばたするんじゃないわよ!次はまんこよ!すーー!げっほ!ごほっ!えい!」
じゅーー!
「あぎぃぃいぃ!はひっ!はひっ!」
「はは!濡れてたの!?すぐ消えちゃったわよ!?はは……ははは……」
「やっべええ!ちょーーおもしれええ!なにこれ!次はなにしてあそぼっかなぁー!」


「なに……やってるの?サイカ?」
「え……?」
急に後ろから声がして驚くサイカ。

「え?本当にサイカなの?嘘よね?」
「姉……ちゃん?」
「なに?その頭?その格好?それになにしてるの?この子たちは?まさか……」
「い!違うんだ!これは不良になるためで!」
「サイカ!」
「うぅ……ごめんなさい……」
「これ全部サイカがしたの?お友達傷つけて!それがサイカの思う不良なの!?それがサイカの憧れてた私なの!?」
「あぅっ!ち!ちがう!私はそんな!」
「不良ってのはねえ!なにより一番ダチを大切にするもんなんだよっ!そんなこともわかってねえのにガキが調子乗ってんじゃねえよおお!」
レーナの拳がサイカの顔面にクリティカルヒットして吹っ飛んだ。

「あ、ああ……姉ちゃんが……殴った……」
「まずは友達に謝んな!そんでケジメつけてこい!そんでからじゃなきゃ帰ってくんな!」
「えぅっ!ご!ごめんなざいいい!」
「私じゃないよ!友達に謝れって言ってんの!」
「ううう!ごめん!ごめんみんなああ!」
サイカはマジ泣きしながらみんなに謝る。
みんなは茫然とそれを見つめて動こうとしない。
しかし一瞬遅れてミーナがよろよろ立ち上がった。


「みんな許してくれるよぉ、サイカちゃんも友達だもんねぇ」
「ミーナ?」
「ミーナと遊んでくれたぁ。ミーナ今日楽しかったよぉ?ちょっと最後痛かったけどぉ、独りでいるよりずっと楽しいよぉ?」

「ま、まあなんだかんだ言って馬鹿騒ぎすんのは楽しかったよ」
「ヒカリ?」

「サイカちゃんちょっとやりすぎちゃっただけだよね!それにマリサたちこんなの馴れてるし!」
「マリサ……」

「私もサイカを許すよ!それが友達でしょ?おじさんと一緒にいられたしねっ!」
「キミぃ!」

「まぁみんながそう言うなら私も許すわよ……。でもちゃんと明日から学校に来てよね!委員長命令よ!そしたらその……私も友達よ……」
「いいんちょおおお!」

「頭丸めて来てください?ああ、そのふざけたまん毛は許します、滑稽で笑えますし」
「カ……カリン……」
おじさんもがっかりだよ……。

「そしたら私も友達になってあげてもいいですよ?」
「う、うん!」

「なんだい?いい仲間……持ってんじゃない?サイカ?忘れんじゃないよ?もうあんたが不良になろうとどうなろうと私も腹くくる。でもね?ダチのこと大切に出来ないクズにだけはなんないで?わかった?」
「う……うん!約束するよ!みんなも!本当にごめんね!」
サイカはみんなと抱き合って泣いた。


「レイナ?ホントに来てくれたんだ?」
「妹が心配だったしね、おじさんの頼みでもあるし?」
「まさか噂のレーナ様がレイナのことだとはね」
「おじさんが私をこっちの道に踏みこませたんだろ?」
「昔の話は忘れたよ……」
「ふっ!相変わらずふざけたおじさんだよ!でもまあおじさんに任せてよかった。めちゃくちゃだけどいい目になったよ」
「言うねぇ?おじさんに全部任せるなんて馬鹿なんじゃない?」
「そうかもね?でもさっ!おじさんってなんだかんだ言って幼女には優しいじゃない?」
「めちゃくちゃにするよ?」
「でも最後にはちゃんと望みを叶える……でしょ?」
「買い被りだよ」
「そうかな?でも私は夢がかなったよ?」
「そうだっけ?」
「いっぱい仲間が欲しいって夢がね。あ!みんな来ちゃった?」
レイナが後ろを振り向くと何百というバイクのライトが校門前に集まっていた。

「じゃあねっ!おじさん!妹もよろしくねっ!あ!あと!おじさんの為に今でも男は作ってないからね!おじさんの童貞!私が予約してんの忘れないでよねっ!」
そんな約束してないよ。
レイナは爆音と共に夜の闇に消えていった。

「まーったく、いい女になっちゃって……。おじさん幼女にしか興味ないってば……」
「なにしてんですか先生!」
「一緒にお菓子パーティーの続きをしましょう」
「おい!オレのサラミ味盗ったの誰だよ!」
「まあまあ喧嘩すんなって!」
「おっまえが食ってんじゃねえか!」
「おう!?」
「ミーナねぇ、ちょこすきぃ。ふわぁーってするのぉ」
「キミもチョコ好きだよー?あ、ミーナチョコついてるぅ、拭いてあげるねぇ」
「マリサ動物クッキー持ってきた!超リアルなやつ!」
「なんだそれ!?ちょっとグロくないか!?」
「意外とおいしいんだよぉー?」


目には見えない絆が……そこには確かに生まれつつあった。
今日の帰りは遅くなりそうだ。
[ 2012/12/05 06:09 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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