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移り気 下

移り気のラストですね。
こっからはもうエロしかねぇです。
一番長いんでお気を付けを。
最後もやっぱり【続きを読む】から見られます!





「紗々ちゃん……大丈夫?」
「う、うん。ごめんね?なんか最近おかしくて……」
「いいよぉ、しんどい時はお互い様だよぉ?」
「ありがと……」
茉莉子ちゃんの優しさに救われる。
独りで考えていると、自分への嫌悪感や後悔で押しつぶされそうになる。
かと言ってやはり相談は出来そうにない。
そればかりか……。

「おい……紗々?」
「ごめん、勝臣……今はちょっと……そっとしてて……」
勝臣とは話すことも出来ない。
私にはその資格が無いように思えて……。



結局一日ふさぎ込んだまま学校が終わる。
なぜあんなにあいつのことを好きになってしまったのか……。
考えたが思いつくのは一つだけ。

あの夜、男が私に放った光……。
信じがたいがなにか不思議な力でどうにかされたに違いない。

そう思った瞬間、嫌悪感や後悔は憎しみと怒りに変わる。
しかしなぜ今素面に戻れたのか。

男は私を解放してくれた?
そういえば別に私をどうこうしようとはしなかった。

思い出したくもないが思い出さねばならない。
あの日のことや、その後のこと。
男が言っていたことを……。


私のことが好きだが、その気持ちは捨てる。
肩代わり?とかなんとか言ってたかも……。
そう言った後私はあいつのことが好きになった。
その後会った時には、本当に私に興味が無いような素振りだった。
そして今、私は元に戻った……。

家に向かう足が重く感じる。
この先を行くともうゴールなのだが、それと同時にあいつの家に差し掛かる。
嫌な予感がする……。


「ひっ!」
思わず声が上ずる。
隠れもせずにあいつがまっすぐ私を見ている。

逃げないと……。
あれは普通じゃない。
私に興味が無かった昨日までのあいつじゃない……。
私に付きまとっていた時の……。

ごにょごにょと訳の分からないことを言いながら近づいてくる。
あの日と同じ……。
妙な本も持っている。

「関内紗々」
名前を呼ばれた瞬間、身体中の毛穴から汗が噴き出る。
それと同時にやはり本が光り始めた。

咄嗟に逃げようとするが、足が震えてうまく走れない。
よろよろと腰が抜けたように走るも、追いかけてくる様子はなく、恐る恐る後ろを向いた時は誰もいなかった。

ホッとした瞬間思い出す。
あの時もそうだった。

嫌な予感がして目線を落とすと、右手に出来た痣が、静かに光を灯していた。

嫌だ……変えられる……。
私の気持ちが……心が……。

あいつへの気持ちがどんどん強くなる。
好きで好きでたまらなくなる。

でももう負けない……。
そうだ、どれだけ気持ちが大きくなっても私は私だ。

二度と勝臣を裏切らない。
お母さんや茉莉子ちゃんを心配させたりしない。

いなくなったと思っていた男は、自分の家の玄関の前で煙草を吸っていた。
私はそれを睨みつけて近づいていく。

近づくたびに汗の臭いが強くなる。
蕩けそうになる身体を必死に引きずって歩く。

「わ、私は……」
「なに?なに睨んでんの?」
「私はあんたなんかに負けない!」
「……へぇ。抵抗も出来るんだ」
言った……抵抗って……。
やっぱりこいつの仕業だったんだ……。

「まぁいいや。さぁてと、僕はこれから外出するんだ」
ワザとらしくそう言いながら伸びをする。

「だからなんだって言うの!?」
私は出来るだけ力強く言い放つ。

「お前には関係ないだろうけど、僕は鍵はかけない主義なんだ。あ、知ってるんだっけ?」
「し!知らないわよ!」
気付いてる……。
私が昨日家に入ったの……。
服が見つかったんだ……。

「でも昨日誰かが侵入したみたいでさ?怖いから家じゅうにカメラを仕掛けたんだ」
「カメラ?」
なにが言いたいの?
てかそんなことするなら鍵を閉めた方が楽なんじゃ……。

「だから僕が帰ってくる19時までの6時間、なにがあったかは後で全部確認するよ?」
全部……見てもらえる……。
ダメダメ!しっかりして!

「だ!だからなによ!」
「別に?さてさて……」
そう言うと男は本当にどこかへ行ってしまう。
しかし少し行ったところで振り向き私に言う。

「そうそう、僕の名前ね?清彦だよ、志原清彦」
「清彦……」
口が勝手に反復する。
それに気付いてハッとなった時、あいつはすでに去っていた。



あいつの思い通りになんかならない。
きっとあいつは、私がまた家に侵入すると思ってるんだ。

でももう大丈夫。
煩悩に打ち勝って私は今自分の部屋に戻っている。

いつもならリビングで寛ぐのだが、あいつがいないなら部屋でのんびりできる。
部屋に入れなかったのは、あいつが覗いてる気がして怖かったからだし。

そう……あの窓から……。
こっちを見て……私を……見て……。
あそこからなら洗濯物もよく見える。
いつも干されている私のパンツを見てたんだ。

きっと写真も撮られた……。
もしかしたら、夜のうちに臭いを嗅ぎに来たかもしれない……。
手に取って、顔に押し付けて臭いを嗅がれて……チンポに巻いて擦って……。

「いやあああ!」
私は自然とマンコを触ろうとしていた手を押さえつける。
やだ……また濡れてる……。
それにエッチな言葉……自然に出てくる……。

スカートの中に手を入れて、パンツの上から触っただけなのに、私の指は糸を引くほど濡れていた。

違うこと考えないと……。
そうだ、漫画でも読もう……。

私は部屋にあった漫画を読むが、どうも頭に入って来ない。
昨日あいつの家にあった漫画、なんていうやつだっけ……。

だ、ダメダメ!またあいつのこと考えてる!
そうだ!誰かに連絡して……。

しかし運悪く茉莉子ちゃんも勝臣も連絡が着かない。
仕方なくお母さんとおしゃべりしようとしたが、なぜかお母さんもいない……。

そういえばお母さん、帰った時からいなかった。
いつもはいるのに……どこいったんだろう。

気になってリビングに行くが、やはり誰もいない。
黙ってどこかに行くようなことは無いはずだが……。

ふと机の上に置いてあるDVDに気付く。
ラベルになにも書いてない。
自作のDVDのようだ。

お母さんの昔の映像とかかな?
どうせ暇だし、プレーヤーに入れて見てみることにした。

「なに?これ……」
頭にパンツを被った女の人が、裸同然の格好で映っている。
エッチなビデオ?
なんでそんなのがここに?

「こ、これって……」
頭を過った考えを、咄嗟に否定する。

「違う……そんなわけない」
しかし画面の中の女性は、一番聞きたくなかった言葉を口にする。

『イェーイ!みなさん!こんばんは!みんなのオカズ!島倉紗世だよ!』
「お……お母さん?」
頭が真っ白になる。
顔が全て見えているわけじゃないのが救いか。

名前を名乗ったから本人だとは限らない。
声が瓜二つだからって……。
撮影してるのがどう見てもお母さんの部屋だからって……。

否定しようと頑張っている内に、画面の中の女性は次々に痴態を披露していく。
楽しそうに……まるで、昨日までの私の様に……。

そんな中、不意に男の人の声がして背筋が凍った。

『そんなに欲しいならちゃんと宣言しろ。自分がなんでこれが欲しいのか、そのためにどうするのかをな』
「な……んで?」
この声、あの人の……。
なんでお母さんがあの人と?
それにこんな……。

え?なんで?
お母さん……チンポ入っちゃうよ?
いや……ダメ……そんな……。

お母さんは気持ちよさそうに腰を振っている。
そのチンポは……私のなのに……。

「チンポ……チンポ……」
気付けばうなされた様に口にしている。
実の母親と繋がっているそこを食い入るようにして見る。

お母さんがお父さんを裏切っていることもショックだが、あの人を奪われたことの方がショックで仕方ない。
その後フラフラと私の部屋に入り、これ見よがしに私の顔に愛液と精子を垂らしている母の顔は、優越感に浸っているように見えた。

「逝く!逝っちゃううう!」
何度も巻き戻して、あいつのチンポを見る。
次第にマンコはトロトロになっていった。

「はぁ……はぁ……」
なにやってんだろう、私……。
ダメだ、こんな気持ちに負けちゃ……。

これも全部罠だ。
だってこんなのがここにあるのがおかしい。

きっとお母さんも操られている。
もしかしたら、今お母さんがいないのもあいつが?

「このままじゃ……」
私たち、あいつの玩具に……。

私は意を決して家を出る。
そして隣の家へ向かう。

決して痴態を見せつける為じゃない。
反撃するためである。



玄関に入った私は、カメラを確認した。
天井の隅に設置されたカメラは、私には手が届かず、操作するのは無理なようだ。

まぁあのカメラになにか映っているようなことは無いだろうし、それはどうでもいい。
私が探しているのはただ一つ。
あいつが持っていた本だ。

恐らくあの本が無ければあいつは私を操れない。
あれを奪えば、形勢は逆転するだろう。

家じゅうに充満する臭いを嗅いで、また意識が飛びそうになるのを我慢する。
本当に家中に設置されているカメラが、私を見張っているようで居心地が悪い。

どこにあるかは分からないが、持ち出していない可能性は高い。
なぜなら家を出る時、あいつは手ぶらだったからだ。

結構大きい本なので、ポケットには入らないだろう。
もしかしたら先にどこかに持っていっているかもしれないが、大切な物ならばまず肌身離さないだろう。
そうじゃないならば、自分のテリトリーに隠す。
つまり、この家のどこかである。

「しらみつぶしに探すしかないか……」
私は時計を確認する。
時刻は16時、あいつの言っていたことが本当ならば、あと3時間は帰って来ないだろう。
まぁ、急ぐに越したことはないだろうけど。

まずは玄関から……。
隠すにしては適さないが、その心理を逆についた可能性もある。

隠せるような場所は下駄箱しかないので、なにも考えずに開けてみる。
その瞬間、モワッとした空気と共に、嗅いだことのない臭いが周りを包む。

「うぐっ!凄い臭い……」
どうやったらこんなに靴が臭くなるの?
そう言えば昨日臭った靴も凄く臭くて……。

ふと目線を落とすと、昨日の靴が置いてある。
自然と靴に手が伸びて、当たり前のように臭いを嗅いでいる。

「クンクン……臭い……はぁ、はぁ……」
私は靴の中に顔を突っ込んで、鼻を底に引っ付けて臭いを貪る。
ワンピースのスカートの中に手を入れて、パンツの上からマンコを摩ろうとした時、ハッとする。

「きゃああ!」
私は靴を投げ捨てて顔を擦る。
ダメだ……油断したら引きずられそうになる。

しかも今はカメラで撮られている。
後でこれを見たあいつを喜ばすだけだ……。

ここには無いことを確認して、とりあえず昨日は見ていない部屋へ向かう。
そう、トイレである。

正確にはトイレと思っていた場所だが、まぁ当然トイレだった。
中はわりと普通のトイレだ。
掃除はあまりされていないが、普段使っているだけで他の部屋より少し綺麗だ。
トイレの方が他の部屋より綺麗って、どうかしてるとしか思えない。

こんな所には無いかと思って出ようとするが、ふと便座に目がいく。

ここに座って……トイレしてるんだ……。
おチンポ出して、おしっこ……。

涎が出ていることに気付き、顔を赤くする。
変態だ……今の私……。

「大丈夫!」
私は根拠のないことを叫び、自分に喝を入れる。
だって全部、あの本を手に入れたら終わるんだから……。


次に向かったのはキッチンだ。
昨日と同じに見えるが、一応確認せねばなるまい。

冷蔵庫を開けて、昨日私が口を付けたペットボトルを取り出す。
中身が少し減っている気がする……。

「飲んで……くれたんだ……」
ダメ……嬉しいなんて思わないでよ……。

うぅ、なんかちょっとトイレ行きたくなってきた。
さっきトイレ行ったからかなぁ?

でもあんまり家を行き来するのは周りに見られるリスクがあるし、だからと言ってこの家のトイレに……あの便座にお尻を付けるのは……。
なんかまた変な気分になってしまいそうで怖い。

しかし生理現象には逆らえない。
どうしよう……。

そういえば昨日読んだエッチな本に、お外でおしっこする時、ペットボトルにしてるやつもあったなぁ……。
思い出してから右手を見ると、丁度良いペットボトルを握っていることに気付く。

「おしっこ……漏らすより……いいから……」
私は自分に言い聞かせるようにして、その場でパンツを脱ぐ。
そしてスカートの端を咥えて、マンコを丸出しにする。

決してカメラに見せつけているのではない。
汚れたら困るからである。

たまたまカメラのある方に向いて、ペットボトルをマンコに当てる。
そして勢いよくおしっこを出すと、思ったよりも綺麗に中に入っていった。
すべて出し切り、温かいペットボトルをニヤニヤしながら冷蔵庫に戻す。

「これ……間違えて飲んじゃったりしたら……えへへ……」
私はおしっこを拭かずにパンツを履いて、ついでにマンコを擦る。
おしっこが付いた手を拭くついでに、マンコとパンツにおしっこを染みつけるように……。

「う……ま、また……」
ダメだ……ここにいたら……すぐにエッチなことを……。
私……今カメラに撮られているに、おしっこしちゃった……。
それもあんな変態みたいな恰好で……。
全部後で見られるのに……。

「うぅ……」
どんどんおかしくなっていく。
我慢が出来なくなっていく。
もっとエッチな所を見て欲しいと思ってしまう。

「次……行こう……」
私は気持ちを切り替えきれずに、次の部屋に向かう。


昨日はあまり見れなかった物置のような部屋は、時間がかかりそうなので後だ。
2階も軽く見てみたが、全ての部屋がゴミだらけで、これも時間がかかりそうだった。

仕方なく残る2つの部屋を優先することにする。
変な気分になってしまいそうで怖いが、そうも言ってられない。
私は脱衣所に入っていった。

真っ先に確認したのは、脱衣かごの中。
やはり私の服が無い。

私は素早く部屋の中とお風呂を探すが、本どころか私の服すら出てこなかった。
エッチなことを考えそうになるたびに、ホッペを抓って正気に返る。

あまり長居するとどうにかなってしまうので、すぐに廊下に出ていった。

残るは最後の部屋。
出くわす前に出たいので、時刻は後1時間といったところか……。
ここを探すのが最後になりそうだ。

しかしあいつの臭いや私物が多いこの部屋は、今の私にとってはかなり危険な場所である。
すぐに気が逸れて、正気を失くしてしまいそうだ。

そんな時、持っていた携帯電話が鳴る。
ビクッとしたが、なんてことは無い。
勝臣からの電話だった。

さっき掛けたからだろうが、今はそれどころではない。
……いや、丁度いいんじゃないか?

「もしもし……」
「おお、紗々?どうかしたか?」
「え?あぁ、なんでもないの……声が聴きたかっただけ……」
「うえ!?そ、そうか……そうなの?」
「うえってなによ……失礼じゃない?」
「ごめんごめん。なんか最近元気なかったからさ?」
「心配かけさせちゃったね……」
私は勝臣と電話しながら部屋に入る。
一瞬充満しているイカ臭さに、顔が緩みそうになるが、勝臣の声で正気を保つ。
そう、常に勝臣と話していることで、正気を保とうという作戦だ。

「今なにしてるんだ?」
「私?ちょっと探し物をね?」
「探し物?」
「本を探してるの……」
嘘はついてない。

「そうか、邪魔なら切るぞ?」
「大丈夫、声聴いてたい」
「お、おう……」
恥ずかしそうに頬を掻く顔が見えるようだ。

よかった……。
あいつのことを好きな気持ちを植え付けられても、勝臣を好きな気持ちが無くなったわけじゃない。
これなら私は頑張れる。

「どんな本探してるんだ?」
「内緒だよぉー」
「お、なんだ?言えないような本か?」
「そんな本持ってません!勝臣じゃないんだからぁ」
「おおおお!俺だってえええ!持ってないやい!やいやい!」
「怪しさの塊だね」
私は軽口を叩きながら部屋を物色する。
やはりゴミと本で溢れたこの部屋が一番可能性が高いだろう。

隠すとしたら机かな?
パソコンが置いてある机の引き出しを開けてみる。
中にはよく分からない物がたくさん入っているが、本は見当たらない。

「勝臣ならなにか隠す時、どんな所に隠す?」
「俺がそれを正直に言うと思うのかい?」
「思わないですね」
私は話しながらパソコンの電源を点ける。
本来関係ないが、なにか手がかりがあるかもしれない。

勝臣と電話していることで、少し余裕が出てきたのかもしれない。

デスクトップには、目立ったものは無かった。
マイドキュメント……マイピクチャ……なにも無い。

あんなに使ってるのに?

「勝臣ってパソコン得意だったっけ?」
「ん?パソコン?まぁ、そこそこ使うかな」
「写真のデータとか、文章とかってどこに入れてる?」
「……なんだ?言っておくが俺のパソコンにやましいデータは無いぞ?」
「いいから答えて」
「はい!ええっと、プライベートなやつはだな、分かりやすいとこじゃなくて、どっかに隠します!」
「それってどうやったら見つけられる?」
「なぜ自分でネタばらしを……」
「答えて!」
「検索したら一発です!画像なら.jpgとか!文章なら.docxとか!」
「よろしい」
「うまい隠し方をまた考えなくては……」
検索……これか……。
日記を書くタイプとも思えないけど、手がかりがあるかも……。
文章は……ヒット無しか。
画像は?

「あった!」
「え?本見つかったの?」
「え?いやいや、違う違う」
「じゃあなにが?」
「ひみつー」
「いじわるっ!」
可愛い声出すなよぉ。
なんだ、意外と大丈夫だ。
勝臣がいれば……。

「なっ!これって……」
「どうしたぁ?」
出てきたファイルがあるフォルダにいくと、私の名前のフォルダを見つけた。
恐る恐る開いてみる……。

予想はしていたが、そこに移っているのは私の隠し撮りだ。
部屋の中や、寝ているところを窓の外から撮影したと思われるものもある。
洗濯物の写真も……。
当然のようにそれを奪い、汚している写真も……。

「あぁ……」
「どうした?」
「チン……ポ……」
「ふえ?い、今なんて?」
「へ!?な、なにも言ってないよ?」
「そ、そう?」
やばい、口に出てた。
だって行き成りこんな画像……。
私のパンツをチンポに巻いて……。
凄い、べちょべちょになってる……。

私が予想していた通り、使ってくれてたんだぁ。
しかも私、このパンツずっと履いてたんだ。
あの人のザーメンで汚れたパンツを……。

「紗々?どうした?」
「なんでもないよ……」
「そうか?」
もしかしたら、昨日置いていった服も使ってくれてる?
フラフラとした足取りで辺りを見渡す。

すると見覚えのある柄が見えた。
手に取るとそれは明らかに私の服。
しかもザーメンでカピカピになってる……。

パンツはもっと酷い。
何度もザーメンを吐き出した跡が残っている。

「おい……紗々?」
「なに?クンクン……」
「どうした?なんか臭ってるのか?」
「うん、凄い美味しそうな臭いがするのぉ……」
私はザーメンだらけの自分のパンツを広げ、一番多くザーメンの付いた所を臭う。
そこはもちろん私のマンコが当たる場所である。

「美味しそう?なんだ?飯の時間か?」
「違う違う……レロっ」
「なんなんだよぉ、クイズかぁ?」
「私今、なに舐めてると思う?はぁ……凄い、濃い味がする……」
まだ固まったばかりのザーメンをレロレロと溶かして舐めていく。
舌がビリビリとして、脳みそと子宮に響く。

すでにマンコはトロトロに濡れていて、私はパンツを押し込むように指を入れる。

「わっかんねぇなぁ、濃い?舐める?アイスか?」
「はぁ……はぁ……白くてぇ……粘々でぇ……」
「山芋!……舐めるか?普通?」
「はぅぅ!」
「ど、どうした?」
「ひ、ひひ……はぁ……」
勝臣の声も若干上ずっている。
私のエッチな声に興奮してるの?

「チュウチュウ……ジュジュ……」
「おいおい、お行儀悪いぞ?」
「だってぇ……我慢できないんだもん……」
「そ、そうなのか……」
私はカメラの場所を確認して、それに見せつけるように股を開く。
ふとお母さんの映像を思い出し、ザーメン付きのパンツを顔に被ってみた。
そのまま履いてきたパンツを脱いで、マンコを開いて中に指を入れる。

「ねぇねぇ、勝臣……」
「なんだ?」
「今私どこでどんな格好してると思う?」
「はぁ?家で……なんか食ってる?」
「そう……そうだよ?」
清彦さんの家で、ザーメンパンツ食べてるの……。

「勝臣が今の私見たらビックリしちゃうかも……」
「な、なんで?」
「秘密……どうせ見せてあげられないし……」
清彦さんは後で何回でも見られるけどね……。

「ねぇ、勝臣は私のこと好き?」
「い、行き成りなんだよ!」
「嫌いなの?」
「す、好きだよ……」
「もっと何回も言って?」
「す、好きだ」
「私も好き……」
清彦さんのことが……。

「紗々が好きだ……」
「好き……」
清彦さんのザーメンが……。

「好きだ!」
「好きだよ……」
清彦さんのチンポが……。

「好きだああ!」
「す……き……い、逝く!逝っちゃう!ふう!はぁ!」
「……お、おい」
「はぁ、はぁ……」
勝臣と電話しながら逝っちゃった……。
清彦さんが見てるのに……。
清彦さんのザーメン舐めてたのに……。

「お前まさか……」
「ごめん、また連絡するね?」
「お、おう……」
そして私は電話を切った。

その後私は自分が履いてきたパンツと、ザーメンで汚れたパンツを入れ替えて、更にはパソコンからメールアドレスを調べて控えておいた。

最早作戦は失敗。
頭の中は清彦さんへの愛で一杯になってしまった。

一つ一つ考えれば分かる。
今私がすべきことは本を探すことなのも、負けちゃダメだってことも……。
でもそんなことどうでもいいぐらいに好きなのだ。

ここまできたら……もう戻れない。

帰ってくる清彦さんを待つのもいいが、やはりまだ直接会って話をするのは怖い。
もっと遠まわしにアピールして、反応を見てからにしたいのだ。


私は家に帰って部屋にこもる。
すぐに携帯を取り出し、鏡の前に立つ。

なにをするか?
もちろん清彦さんの為に、私のエッチな写真を送信するのだ。

それから脇目も振らずにエッチな写真を送り続ける。
途中お母さんが帰って来たようだが、向こうも向こうで特に顔を出すことは無かった。

なにかあったのだろうが、今はそれどころじゃない。
結局疲れて眠たくなるまで写真を送り続けた。





「疲れたぁ」
帰って来た僕は、沢山の買い物を部屋に運んで一息つく。
今日はあのおばさんを脅して買い物を楽しんできた。

DVDがまだあるって言ったら、顔を青くしてなんでも言うことを聞いてくれた。
いやぁ、楽しかったなぁ。

エロビデオ屋に行かせて、マニアックな商品買わせたのは最高だった。
顔真っ赤にさせて帰って来たな。

移動中のタクシーで漏らせって言った時のあの顔、写真撮っとけばよかった。
必死に運転手に誤ってお金渡してた。
まぁ運転手もまんざらじゃないみたいだったけど。

それにしても買ったなぁ。
人の金だとこうも買い物は楽しいものかね。
別に金に困ってはいないが、こういうのもたまにはいいね。

途中で買った晩飯用の叙々苑弁当を食べた後、しばらくは買ったばかりの本やDVDを堪能する。


そして深夜を過ぎてから、やっとビデオの存在を思い出す。

そういやあったっけ、中身の確認でもするかなぁ。
紗々ちゃんは家でどんな悪さをしてくれたのか……。

「ん?メール?」
カメラを繋ぐためにパソコンを開くと、新着メールが大量に届いていた。
フリーメールだし、色んな所に登録してるから、迷惑メールもよく届くけど……。

「159件?すっげえな。どっかで情報漏洩したのか?」
開いてみると全て同じアドレス。
しかも全部添付画像付き。

「おいおい、これってまさか」
初めのメールを開いてみる。


『関内紗々です。登録お願いします。』
簡素な文章と共に、とんでもない画像が付いている。
全裸でがに股、マンコ丸出しでダブルピース。
おまけに顔には昨日使ったあいつのパンツを被っている。

「これはこれは……」
思ったより頭おかしくなってやがるな。
でもこれなら……。

「恋心を戻した方が楽しめるだろうな」
僕はすぐさま呪文を唱え、恋心を取り戻す。

「うっひゃあああ!ウンババウバウバー!きったぜえええ!僕の時代!」
紗々ちゃんへの欲情は恋心を失った時にもあるが、それはあくまで一般的な物。
AVなんかを見る時と同じように、まだ冷静ではいられる。

しかしこうなった時はもう止められない。
紗々ちゃんのマンコ!しかも自分から送ってくれたエロ写メ!

てかなに!?このクオリティ!
そうか!あのババアの映像見たからか!?
グッチョブ紗々ちゃんママ!

とりあえず画像をすべて保存し、順を追って楽しんでいく。

王道クパァから、萌え萌え写真まで。
なんていう才能……恐ろしい……。

うぉおお!ここからは更にマニアック度が高くなってる!?
おしっこシーンまで取ってくれてる!

うわああ!これってウンコ気張ってる顔じゃない!?
すげええ!演技でも本気でもどっちでもいい!
てか!てかてか!ウンコ入り便器の写真もあるんですけどおおお!?

「お、おいおい……マジかよセニョール……」
出し立てホカホカウンコを両手で持って笑顔とか……。
これ単体でも市場価値やばいだろ……。
当たり前のように全裸だし……。
やり方次第では何十万かいくんじゃね?

「うわぁ!まさかの露出まで!?」
さすがにそこの庭だろうが、裸のまま外に出て撮影している。
辺りは暗くなっていて見えにくいが、完全に目が逝ってる。

「凄えわぁ……もうここまでぶっ壊せる僕の恋心が凄えわぁ……」
これ命令したらなんでもやるんじゃね?
でも……恋心を失った僕は、命令なんてしないだろうし……。

「いやいや、違う違う」
問題はそこじゃないでしょう。
紗々ちゃんは天使じゃなかったんだ。
僕は僕の天使を探す。

あくまで紗々ちゃんには復讐しなくちゃならないんだ。
相手にしちゃったらダメだよね。

こっ酷く傷つけて、その後正気に戻して更に絶望させるんだ……。
僕の味わった思いを……紗々ちゃんにも……。

「まぁ、それはそれとして、この写真は使わせて貰うとしますか」
結局今日はこの写真で抜いて、そのまま寝てしまった。





「うぅ……」
朝か……いつ……寝たんだっけ?

「はっ!」
パッと起き上がり、自分の身体を見る。
目を覆いたくなる惨状だった。

身体中マジックで書いた落書きだらけ。
卑猥な文字を見て頭がクラクラする。

部屋の中はグチャグチャ。
なによりショックなのは、家族三人で撮った写真の上に、なぜかウンコが乗っているのだ。

幸い時刻はまだ朝早く、学校に行く前にどうにか出来る範囲だろう。
身体の字が消えればいいが……。
悲しみに浸る暇もない。

右手を見ると痣が消えている。
あの痣が無くなれば、気持ちもなくなるんだ……。

いや、それが分かったからなんだというのだ。
結局本は手に入らなかった。

あいつの家のカメラには、私の痴態が映っている。
それだけじゃない……。

私は自分の携帯から写真をすべて削除する。
見たくないので、なにも見ずに一斉削除。
思い出の写真もあるが、それすらも一緒に。

流れる涙ももう枯れていた。
いや、なにも感じられない。
心が死んだように……。



結局その日は学校を休んだ。
お母さんに休みたいと言うと、ただ「そう……」とだけ言って学校に電話してくれた。

きっとお母さんも……あいつに……。
今更だからどうということもない。

ただ、今は少し休みたかった。



部屋を片付け、身体を洗い、少し寝たらもう夕方になっていた。
起きたのは何度も鳴るチャイムのせい。
お母さんは出る気が無いようだ。

「はい……」
私は家の中から返事をする。

「紗々か?俺だ!勝臣だ!」
「勝臣……」
「ちょっと入れてくれないか?」
「今は……会いたくない……」
「なぁ……なにか悩みがあるなら教えてくれよ……俺ってそんなに頼りないか?」
「そんなんじゃ……」
「紗々の……紗々の力になりたいんだ……」
「でも、でも私……」
「お願いだ。俺、紗々の彼氏なんだよな?」
「もう……私、勝臣の彼女の資格ない……」
「うるせええ!お前がどんなに俺のこと嫌いになってもなぁ!俺はお前が好きだ!愛してるんだ!だから!だから……せめて、顔ぐらい見せてくれよ」
「嫌いになんか……なるわけないじゃん……」
私はそっと鍵を開けた。
勝臣は思った以上に真っ赤な顔をして家に入る。

「……恥ずかしかった?」
「うるせぇ……」
その顔を見たら、少し心が軽くなった。


「それで?なにがあったんだよ」
「ホントに……なにもないんだよ……」
「そんなわけないだろ?」
「あの……さ……」
「なんだ?」
「勝臣が……この部屋に入るのって初めてだったよね?」
「そうだな」
また少し顔が赤くなる。
なんだ、今更意識したのか。

「勝臣は……私のこと好き?」
「好きだ」
即答……勝臣にしては珍しく満点の回答だ。

「じゃあ……エッチしたい?」
「あぁ……あぁ!?」
あ、固まった。

「お、おまおま!なに言って!」
「私とエッチ……したくない?」
「したい!」
好きって言った時より反応早かったなぁ……。
まぁそれだけしたいってことか。

正直このままじゃ私の初めてを、勝臣にあげるのも難しいかもしれない。
それなら少し早い気もするが、今そうなってしまうのもありだろう。

それがせめてもの私の償い。



「お……おい?」
「なに?」
「もう、裸なの?」
「うん」
私はベッドの中ですでに裸になってスタンバっている。
勝臣は上半身を脱いだだけで、ウロチョロしている。

私だって恥ずかしいけど、今までのに比べたらどうってことない。
怖い気持ちも……少しはあるけどね……。

「紗世ママは……」
「部屋に入ってくるなんてことありえないよ」
「そうか……」
「どうするの?止める?」
「やります!」
素早い反応、踏ん切りついたのか。
勢いよくズボンを脱ぐ勝臣。
一緒にパンツまで脱いでいる。

「よ、よし……」
勝臣は両手を横腹に置いて、なぜか見せつけるように私の方を向く。

「もう恥ずかしがらない!」
「う、うん……」
あれ?あれあれ?
なに?これ……。

「ビックリしたか?」
「な、なにが?」
「男の……その、こんなとこ見るの初めてだろ?」
「う、うん……」
「これは……その、大きくなるんだよ……」
そうだ、これから大きくなるんだ。
よかったぁ、なんか小さいなって思ってたんだ。

「紗々が裸でその中にいるって思うと……だな……」
「大きくなるの?」
「あぁ、大きくなっちまった……」
え?ちょっとまって……。
それで大きくなったの?
だってそれ……。

「紗々!いくぞ!?」
「え!?あ!う!うん!」
勝臣がベッドに入ってくる。
裸の肌と肌が擦れて少しドキッとする。
しかしなんだろう……思っていたのと違うような……。

「こ、ここか!?う!あれ!?」
勝臣は必死でマンコの位置を探している。

「こ、ここだよ?」
「うひっ!」
触った途端、勝臣がビクッとする。

「え?」
「うぅ……あぶねぇ……もう少しで出る所だった……」
「嘘でしょ……?」
「出てないから大丈夫!ここだな!?」
なに?あんな簡単に出るものなの?

そんなことを考えていると、なぜか勝臣が一心不乱に腰を振り始めた。

「うぐう!すげええ!気持ちいいよ!紗々の中!すっげえ気持ちいい!すぐに出ちゃいそうだ!」
「え……?」
入ってる……の?
だって……え?
こんなんじゃ、鉛筆入れてた時の方が気持ちいい……。

「はぁ!はぁ!紗々!痛くないか!?」
「うん」
どんどん私の中で何かが冷めていく。

「ダメだ!このままじゃ中に!」
「じゃあ外に出して……」
「うお!」
私はフイッと横を向く。
それだけで短く細い勝臣のチンポは抜けてしまう。

勝臣はそれでも逝ってしまったようで、私のお尻に少量のザーメンが付いた感覚がした。

「はぁ、はぁ……すまん紗々、俺だけ楽しんじゃったか?」
「別に……」
「お、俺……拭くな?」
「自分でやるからいい」
「あ、あの……」
「ティッシュそこだから、自分のは自分で拭いてさっさと帰って……」
「……え?」
しばらく茫然とした後、勝臣はティッシュでふき取り服を着ていった。

「あの……大丈夫か?」
「なにが?」
「初めてだったんだし……血……とか……」
「そんなの出る訳ないじゃん……」
「えぇ!?ま、まさかお前!初めてじゃなかったのか!?」
「初めてだよ!」
「はぁ?じゃあ血が……」
「あんな小さいチンポで膜破れるわけないでしょ!?」
「……え?」
「もう帰ってよ!」
「……」
それ以降、勝臣はなにも話さなかった。
しばらくして、涙を流しながら扉を出ていった。
廊下を走る音だけが響き、私たちの恋は終わった。





ピーンポーン。

またチャイムが鳴る。
勝臣?
いや、あれだけ言って帰ってくるわけない。

じゃあ誰が?
やっぱりお母さんは出る気配もない。

私はベッドに潜りこむ。
今は誰とも会いたくない。

何度かチャイムが鳴るが、しばらくしたら音が止まる。
諦めて帰ったのか。

ガチャ。

「え?」
近い所で扉が開く音が聞こえた。
玄関が開いた?

いや、もっと近い……。
それに……なにか小さな声で呟く声が聞こえる。

なんで?玄関は鍵が……。
そうか、勝臣が出ていったとき開いたままに……。

じゃあ本当に今そこに……。
恐る恐る布団から顔を出す。

「関内……紗々……」
声も出ない。
目の前でまた本が光り出す。

今度はそれをじっと見つめる。
本から出てきた光は、男の胸の前で一度止まり、それから私に向かって飛んでくる。

痛みは無い、しかし見慣れた痣が手に出来る。
しばらく光った後、輝きは鈍くなっていく。
この光が完全に収まるころ、また私はこの男に恋い焦がれるのだろう。

もう……どうでもいい……。





『私のエッチな写真!使って下さい!命令してくれたら、どんなポーズでもします!』
私は渾身の一作と共にメールを送る。
ニヤニヤしながら隣の様子を伺うと、パソコンをしていた清彦さんはすぐに気が付いたようだ。

どうするのかなぁ?
すぐにオナニーしちゃう?
それともなにかリクエスト?

って、まさかね……。
あれから三日経つけど、どうやら私の画像でオナニーしている様子はない。
返事も無いけど、確認はしてくれてるみたいだし……。
もしかして恥ずかしいから私が寝た後に見てオナニーしてる?

そんなことを考えていると着信が鳴った。

「うそっ!」
返事が来た!?
ホントにリクエストかな!
どうしよう!嬉しい……。

『お前の裸になんて興味無い。ウザいから送ってくんな。』
「なん……で?」
清彦さんはパソコンに飽きたのか、漫画を読み始めている。

「嘘……捨てないでよ……私こんなに好きなのに……私にはもう……清彦さんしか……」
お母さんはあれから一言も口を聴いてくれない。
というか話せなくなったようだ。
廃人寸前の状態。

勝臣はずっと学校を休んでいる。
メールや電話も一切来ない。
まぁ当たり前か……。

茉莉子ちゃんは相変わらずだが、最近あまり話せていない。
学校にいる時は、常に清彦さんのことを考えてるから、他人と話す機会が減ってしまったのだ。

だからこそ、私には清彦さんしかいない。
彼に捨てられたら……私……。

フラフラと窓から出て庭を歩く。
さっきまでエッチな写メを撮っていたので、当たり前のように全裸である。

「捨てないで……ねぇ……」
そのまま清彦さんの部屋の窓に縋り付く。

「お願い……私を見て……ねぇ……」
チラッとこちらを見た清彦さんは、嫌そうな顔をして窓を開ける。

「お前に興味なんて無いって言っただろ?どうしても相手して欲しいなら、友達の写真でも撮って来いよ」
「……え?」
「頭悪いなぁ……お前の友達で可愛い子とかいるだろ?お前みたいに腹黒く無くて、天使みたいな子いないの?そいつのエッチな写真撮って送れ。よく撮れてたらちょっとぐらい褒めてやるよ」
「ほ、本当ですか?」
「あぁ」
そっけなくそれだけ言って窓を閉められた。

散々なことを言われているのは分かるが、それでも必要にされていることが嬉しい。
いいように使われていたとしても、それでも私は……。





『間宮茉莉子。私と同い年の女の子です。身長は141cm、クラスで一番小さいです。転校したての私にも優しくしてくれて、いつもニコニコしてる可愛い子です』
私は茉莉子ちゃんの笑顔の写真を添付して送信する。
先ほど頼んで撮らせてもらったものだ。
データが全部消えたと言ったら、喜んで撮らせてくれた。

すぐに返信が来た。
嬉しいと思う気持ちもあるが、いつもは来ない返信が、茉莉子ちゃんのことならすぐ来るんだと思うと悲しかった。

『その子可愛い!合格!ちょっと動画送れ!なんでもいいから!可愛いやつ!』
すぐに茉莉子ちゃんに頼んで撮らせてもらう。

「え?なになに?写真じゃないのぉ?」
「動画だからなにか喋って?」
「うぅ!?動画って動くやつ!?うそうそ!なにしたらいいのぉ?はぅ……恥ずかしいよぉ……」
結果は大うけ。
自分で紹介しておいてなんだが、清彦さんが気に入れば気に入るほど茉莉子ちゃんが嫌いになる。

私は言われるがままに机の下でシャッターを切る。
茉莉子ちゃんの無防備なスカートの中がバッチリ映っている。

『青色おぱんちゅ美味しそう!なにこれえええ!すっげええいい匂いしそうなんですけどおお!』
喜んでくれて嬉しい……。
でも茉莉子ちゃんのことが本気で憎くなってきた。
もういい、茉莉子ちゃんはこれからあの人への生贄だと思うことにしよう。





「楽しみだねぇ……お泊り会……」
「そうだね!茉莉子ちゃんとお泊りするの初めてだよね!」
初めて茉莉子ちゃんを紹介してから一週間、最近演技が上手くなった。
大嫌いな茉莉子ちゃんの前でも、前みたいに笑えるようになったのだ。
ご主人様は茉莉子ちゃんのパンチラ画像で毎日抜いていると言っていた。

パンツぐらいで……だ。
私のもっとエッチな画像では一度も抜いてくれないのに……。
それにご褒美だってまだ貰えていない。

「ねぇねぇ……晩御飯までなにかする?」
「おしゃべりしようよ!」
この部屋にはすでに隠しカメラを付けている。
茉莉子ちゃんがジュースを取にいっている隙に取り付けた。

「うぅ?いいよぉー」
「そうそう、茉莉子ちゃんってあれ好きだよねぇ、チンポ」
「ふへ?チン?」
「あれ?知らない?アイスクリームのこと最近チンポって言うのが流行ってるんだよ?」
「そうなのぉ?」
茉莉子ちゃんはエッチな知識にかなり疎い。
こいつに変な知識を教えて貶めてやる。
ご主人様がガッカリするぐらいの……。

「チンポ好きでしょ?」
「うん!私チンポ大好きだよぉー」
「舐め舐めすると美味しいよね?」
「そうそう!チンポレロってしたら幸せなのですぅー」
「どうやって舐めるのが好き?やってみて!」
「へぇ?やってみるのぉ?」
「実際に持ってると思って、ね?」
「うん……こうやってぇ、チンポの先をまず舐めてぇ……」
茉莉子ちゃんは必死に説明してくれているが、フェラの仕方を説明しているようにしか見えない。

「その後ここから落ちないように……」
「裏筋舐めるんだ?」
「ん?裏?」
「その部分でしょ?裏筋って言うんだよ?」
「専門用語ですかぁ?」
「いいからほら!続けて続けて!」
「うん、垂れてこないように裏筋から舐めとるんだよ?こうやって……」
「そこ難しいよねぇ……」
「そうそう、ここで一気にベロで舐めとるのが大切ですぅ」
笑いが込み上げてくるが、必死に我慢して誘導する。
こんな間抜けな顔見たらご主人様も思い直すだろう。



「そういえば茉莉子ちゃんって、マンコちゃんと洗ってる?」
「洗ったことなんてないよぉ?」
「じゃあ汚いんじゃない?」
「ここだけの話ちょっと汚いかもです」
「ダメだよ?ちゃんと洗わないと」
「うぅ、わざわざ洗うものかなぁ?」
「使った後も拭かないの?」
「拭きませんねぇ……」
「じゃあちゃんと言ってみて?」
「なにを?」
「茉莉子ちゃんのマンコがどういう状態か」
「えぇ?うぅん、ええっとぉ。茉莉子のマンコは洗ったことも拭いたこともないから汚いよ?マンカスも溜まったままのことが多いし、鉛筆入れっぱなしのこともあるし……」
「そういうマンコのこと、腐れマンコって言うんだよ?」
「はぁ、茉莉子のマンコは腐れマンコなのですかぁ……」
「どうせなんだし売っちゃえば?汚くなってるんだし。10円ぐらいの価値はあるんじゃないの?」
「こんな汚い腐れマンコを売るなんて気が引けるよぉ」
「じゃああえて、あえて茉莉子ちゃんの腐れマンコに値段を付けるとしたら、幾らにする?」
「えぇ?値段を付けるのぉ?」
「知らないおじさんに、茉莉子ちゃんのマンコ売って欲しいって言われたら、幾らで売る?」
「知らないおじさんですか?んん……いやいや、貰ってもらえるならいっそただでいいですよ?」
「知らないおじさんに茉莉子ちゃんのマンコ好きにされてもいいの?」
「いやぁ、そんな思い入れないし……最近使ってないしねぇ……」
「じゃあ知らないおじさんに、マンコの中かき回されたりしても平気?」
「まぁマンコはまわすものだしねぇ……」
「茉莉子ちゃんってマンコまわされるのが好きなんだぁ」
「まわされるのが好きって言うか、まわすためのものでしょ?それしか使い道無いし……」
「そうだよねぇ、今となってはあんまり価値無いよねぇ」
「そうそう、茉莉子にとってこの腐れマンコは、無価値同然なのですよ……欲しいって人がいるなら、いつでもあげちゃいますよ」
茉莉子ちゃんが行き成りビッチになったわけではない。
ただ鉛筆削りのことをマンコと言うって教えてあげただけ。
それと削りカスのことはマンカスね。

ホント馬鹿過ぎて面白い。
ついつい遊びすぎちゃった。

「よし!じゃあ宣伝用の動画を撮ろう!」
「宣伝?なんの?」
「茉莉子ちゃんのマンコを売るための!」
「いやいや、別にいいよぉ……置いといて邪魔にもならないし……」
「遊びだよ遊び!別に本当に使うわけじゃないし!」
「えぇ?なんて言えばいいの?」
「じゃあねぇ……これで!」
私はカンペを作って見えるようにセットする。
そして携帯で撮影を始めた。

「ええとぉ、茉莉子のマンコを買ってくれる人を探していますぅ。普段使った後拭かないし、洗うこともないから結構汚れてます。奥にマンカスもまだいっぱい詰まってるけど、ちゃんと全部掃除してから売ります。もしよかったらマンカス付きのまま売ることも出来ます。その時はマンカス掃除もお願いします。マンコの奥に棒を突っ込んで、綺麗にしてやってください。価格はいくらでもいいです。なんならお金はいりません。茉莉子のマンコはもう無価値なので、いらなくなったら壊してもらってもかまいません。欲しい人は茉莉子の家まで来て下さい。以上、チンポ大好きな茉莉子でしたぁ」
最後に住所が書かれた紙をフレームインして終了。

「すごい!噛まずに言えたねぇ!」
「緊張したぁ……って、本当に誰かに見せなくていいからねぇ?」
「分かってるって」
「こんなことの為にわざわざ人探してるとか恥ずかしいよぉ……」
きっとこれネットに流したら大量の人がこの家に押しかけてくるけどね。
私は撮影した動画をご主人様に送って、返信を待った。


『お前茉莉子ちゃんになに言わせてんの?死ぬの?余計なことしなくていいから、ちゃんと寝た後の作戦に集中しろ糞が』
茉莉子ちゃんのせいでご主人様に怒られた……。
マジでムカつく……。

その後言われたとおりに大人しくして、時が経つのを待つ。
茉莉子ちゃんが眠った後にムクッと起きて、電気を点ける。

茉莉子ちゃんが一度寝たら、なかなか起きないことはすでに分かっている。
電気を点けたぐらいどうってことない。

私はご主人様の命令通り、タンスからパンツを全部出して、一枚一枚丁寧に写真を撮って送る。
もちろん前からと後ろから、クロッチ部分のアップも忘れない。
しかも全ての写真は、寝ている茉莉子ちゃんの顔の横で撮っている。
当然すやすや眠る顔もカメラは捉えているので、パンツと寝顔が両方楽しめる。

『どれでも好きな物を持って行きます』
私は最後にそう送り、返信を待つ。

『じゃあ今茉莉子ちゃんが履いてるやつプリーズ』
え?は、履いてるやつって……さすがに……。

私は少し戸惑うが、別にバレても怒らないだろう、と言うか疑ったとしても確証は無い。
帰りにカバンの中を見せろなんて、茉莉子ちゃんが言う訳ないからだ。

私は茉莉子ちゃんのズボンとパンツを順番に脱がしていく。
起きる気配はまったくないので、調子に乗ってパンツだけを履いた写真や、脱がした後のスジ写真も送っておく。

その後代わりのパンツを履かして元に戻し、奪ったパンツはカバンに入れる。
そして私は何食わぬ顔で布団に入り、朝を待ったのである。



「うぅん、あれぇ?」
「どうしたの?」
「いや……別に……」
着替える時、パンツが違うことに気付いたのだろう。
しかし彼女の中には他人を疑うなんて頭は無い。

「じゃあ私、今日は用事があるから……」
「そうだったね、じゃあまた明後日学校で!」
「うん!」
今日は休日なのでまっすぐご主人様の元へ向かえる。
早く褒めて欲しい……。



「ご主人様!茉莉子ちゃんのパンツ持ってきました!」
「ん!?どれだ!早く早く!」
「これです!」
「すげええ!茉莉子ちゃんの洗濯前パンチュ……」
ご主人様はニヤニヤしながらパンツの匂いを嗅いだり、味わったりしている。

しばらくそれを見ていたが、一向に私の方を向こうとはしない。

「あの、ご主人様……」
「五月蠅い黙れ、てかもう帰れ」
「あ、あの……」
「んだよ!五月蠅いなあああ!今茉莉子ちゃんのパンツで忙しいんだよっ!」
「ご、ご褒美を……」
「はぁ!?」
「マンコ、私のマンコ使って下さい……」
「マンコ?お前の?嫌だけど?」
「全自動オナホールだと思って!」
「汚いお前の穴なんか、オナホール以下だろ?」
「だってまだ処女で!」
「臭いじゃん」
「そんな!嗅いでみて下さい!ほら!エッチな匂いが……」
私は必死にパンツを脱いで、スカートを捲ってマンコを見せつける。

「汚いもん見せんなよ」
「じゃあせめて!せめて舐めさせて下さい!」
「嫌だ」
「先っぽだけ!ペロペロって!」
「無理」
「じゃあ脇でも!足の指でもいいです!」
「気持ち悪いんだよねぇ……」
「お、オナホール!オナホール咥えます!そこに突っ込んで……」
「自分で持った方が気持ちいい」
「そんな!オナホール台だと思って!」
「お前の口の中とかキモくて入れられん」
「なんでも!なんでもします!トイレ掃除!トイレ掃除します!」
「いやいいよ別に」
「トイレブラシは私です!髪とか顔で擦って綺麗にします!便器の中まで綺麗にします!おもしろいでしょ!?」
「勝手にすればぁ?」
「あ、ありがとうございます!」
私は急いでトイレに向かう。

「レロッ!はが……はが、はぁ……」
口を大きく開けて便座を舐める。
滑りを付けて髪の毛で拭いていく。

でもこんなんじゃいつまでたっても終わりそうにない。
私は頭ごと便器に突っ込んで、首を回して便器の中を綺麗にする。

あまり流す習慣のないご主人様の便所は、常におしっことウンコが入っている。
顔にへばりつくウンコを口で吸い込み胃に流し込む。
その度に子宮がキュンキュン言うので、尻を振りながらマンコを弄る。

最後に上着を捲って頭を拭き、周りが汚れないようにして完了だ。


「ご主人様!洗ってきました!」
髪はボサボサなうえに、ウンコがへばり付いている。
近寄れば便所の嫌な臭いが身体中からするだろう。

「で?」
「あ、あの……」
「なに?まだ帰らないの?」
「へ、部屋の掃除も……」
「勝手に動かすな」
「ゴミだけ……ゴミだけ捨てます……」
「ゴミ箱はお前の胃袋な?」
「胃袋?」
ご主人様はそれからまたパンツに夢中になってしまった。

胃袋ということは……。
私は決心して、近場にあったティッシュを口に含むと、そのまま唾で溶かしながら飲み込んでいく。

「ん、んん……ごくっ!はぁ……ご主人様のザーメンの味ぃ……」
私はまたオナニーをしながら、今度は次々とゴミを飲み込んでいく。

「はぁはぁ、あむ、あむあむ……ごくっ」
腐りかけのおにぎりも、積もった埃も、虫の死骸のようなものまで……。

「美味しい!美味しいですご主人様!紗々は幸せです!」
「うーるーさーいー」
「あ、あの……」
「わかった、お前冷蔵庫にある賞味期限切れのやつ、全部マンコとケツに押し入れて持って帰れ」
「は、はい……」
「そのままもう帰ってくるな」
「そんな……」
「わかってる?お前のマンコとケツぶっ壊して、使えなくしろって言ってるんだよ」
「……へ?」
「使えないものはどうしようもないから、諦めもつくだろ?」
「い……や……」
「嫌なの?じゃあもう来ないでよ。命令に従えないような奴、見たくもないよ」
「お願いです……もっと、他の……」
「お前に期待することなんてもう無いって」
「そんな!じゃあ茉莉子ちゃん!茉莉子ちゃん連れてきます!一緒に犯しましょうよ!」
「ふんっ!」
「いぎぃ!」
思い切り頬を殴られた。

「僕の茉莉子ちゃんに勝手な真似するな!お前もう茉莉子ちゃんには会うなよ!会ったら僕がぶっ飛ばしてやる!」
「そ、そんな……」
「だいたいねぇ、お前も分かってるだろ?僕は人の気持ちが操れるんだ。やろうと思えばいつでも茉莉子ちゃんとエッチ出来るんだよ!」
「じゃ、じゃあなんで……」
「彼女は天使だから……僕が汚していい存在じゃないんだ……」
なんで……なんで茉莉子ちゃんばっかり……。

「そうだ、お前処女だよな?」
「え?……は!はい!そうです!」
「じゃあさ、1000万持ってこい」
「……え?」
「援交してさ、適当に金作ってからまた来てよ」
「1000万……?」
「スカトロでも露出でもSMでもなんでもOKでNG無しなら、お前でもすぐに溜まるって」
「そんな……無理……」
ご主人様以外の人と?
それもなんでもありでって……。

「1000万払うなら、お前にチンポ恵んでやるよ」
「ほ!本当ですか!?分かりました!やります!やらせて下さい!私なんでもやってお金稼ぎますから!」
「嘘だよバーカ!お前みたいな気持ち悪いやつ使うわけねーだろおおお!消えろよ!消えろ!消えろ消えろ消えろ消えろ消えろおおおおお!」
「な……」
それはかつて私が放った言葉。
私のことを好きだったご主人様に……。

その時、不意に私の右手の痣が光だし、すぐにまたその光を静めていった。
光が完全に消えると同時に、痣そのものも消えてしまったのだ。

「なんだ?僕呪文唱えてないぞ?それに僕の気持ちも戻ってない……あぁ、そういうことか……」
一人でなにか納得している。
私にはなにがなんだか分からないのだが……。

「僕のお前への気持ちが完全に消えたから、魔法の効果も消えたんだな。よかったなぁ、お前はもう自由だよ。気も済んだし消えていいよ?」
「ごめ……ん……なさ……い……」
「はぁ?もういいって、消えろよ」
「こんなに……辛いんだ……」
「はぁ?」
「好きな人に……そんなこと言われたら……それなのに私……」
「なに?お前まだ効果消えてないの?」
「私は……ご主人様が好きです……」
「あぁ、もしかしてなにが本当の気持ちか分からなくなるぐらい壊れちゃった?」
「好き……愛してる……チンポ……チンポ欲しいんです……」
「じゃあ命令ね、お前の意思でやるんだぞ?」
「ご主人様の命令……なんでも……します……」
「じゃあね?実の父親を誘惑して中出ししてもらえ」
「はい……」
「妊娠するまで何回でもだ」
「はい……」
目からは涙が次々零れ落ちる。
悲しいからじゃない、また私を見てくれているから……嬉しいのだ……。

「妊娠したらちゃうんと産むんだぞ?」
「うぅ……はい!ひっぐ……」
「それも公園の汚いトイレでな?」
「わかりました……うぅ……」
「写真撮ってネットにアップしろよ、実名でな」
「はい……嬉しいです……」
「そうだなぁ、タイトルは……」


あれから一年以上が過ぎ、今私は公園のトイレにいる。
お父さんとの子供が、今まさに産まれようとしているから……。

もうすぐ会える……この子を産んだらすぐに会いに行きます……ご主人様……。
[ 2013/12/05 22:32 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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