2ntブログ






憑いてこい

前半エロなし部分、かなり薄いですがホラー場面ありです。
真正怖がりで怖い話とかちょっとでも見たくないって人は、読み飛ばすかそもそも読まない方がいいと思います。
いや、全然怖くないですけどね?念のためです。
内容はいつも通りなんで、安心して読んで下さい。
そんな本編を読むには【続きを読む】をクリッククリックでーす。



 この世で一番怖いのは生きている人間だ。死んでしまった人や幽霊、化け物なんて目じゃない。なによりも気を付けないといけないのは、生きている人間が持つ思いの強さだ。

 俺は今とある心霊スポットに来ている。陽はとうに落ち、辺りは静寂と暗闇に包まれている。廃墟と化した建物。その奥に入っていくと、月の灯りも寄せ付けない窓の無い部屋に辿り着く。中に入り、扉を閉めるとそこは真の闇となる。
 俺はここで三時間粘っている、一人でだ。部屋の扉はおびただしい数のお札が貼られ、開けるのさえ苦労した。それどころかここに来るまでの旅費、そして労力は半端じゃない。この廃墟に入ってからも、虫や埃に塗れ、老朽化した建物のせいで何度も怪我をしかけた。だからなにもないなんて言わないよな?三時間だぞ?三時間。絶対出るって聞いたから来たんだ。それが三時間この暗闇でジッとしててもなにも起こりはしない。
「はぁ……」
 長くため息をついて立ち上がる。待ち時間に吸っていた煙草の煙が充満して凄いことになっていたが、立ったら余計空気が悪くなった気がする。最早煙草を吸わなくても副流煙なら吸い放題だ。
 なにもいないんだろう。ここまで待ったんだ。諦めて扉を開けたその先、長く続く廊下の中央に、そいつは立っていた。

 長い髪を前に垂らし、顔は見えない。白装束を着て力なく立っている。そこから見える肌は真っ白で血の気が無く、その癖に所々膿の様な物が浮き出ている。
 文字にできないような言葉を低い声で漏らしながら、そいつがゆっくりと近づいてくる。足は動いていない。まるで動く歩道に乗っているかの様にスーッと動くのだ。
 髪の長さと線の細さからして女だろうか。そいつは俺の目の前でピタッと止まり、こちらを仰いで俺と目を合わせる。血走った眼は瞳孔が開いており、目線こそ俺を見ずにあらぬ方向へ向いていたが、しっかりと俺を見据えているのは理解できた。
 そいつはゆっくりと口を開く。なにか言おうとしているのだ。その後しばらくの沈黙、そして大きな声でこう言った。
「早く話せ、てか出てくるのが遅い。三時間待ったんだぞ?こっちは」
 あ、言ったのは俺です。だってタメが長いし。
 そいつはニヤッと笑って急に俺の手を掴んだ。
「お前死んでから手洗ったか?」
 ビクッと動いた。その女がだ。
「汚い手で触んな糞が」
 こちらを見る。さっきより目は見開いている様に感じる。口もポカンと開いていた。
「まあいいや、物に触れるならなんでもいい。合格だ。よし、お前憑いてこい」
「……え?」
「俺に憑いてこいと言ったんだが?」
「えっと……あの……」
「俺の名前は林だ。あ、林田じゃなくて林な?じゃ、来い」
「いやいやいや!ちょっと待って!」
「んだよ!まだ待たせんの!?お前死んでんだから手荷物ないだろ!?」
「て!手荷物ぐらいありますよ!私にだって!」
「じゃあ早く持って来いよ、40秒な?」
「違う違う!そうじゃなくて!」
「こんな辛気臭い所でグダグダ人脅かすより、もっと人様のお役に立てる仕事を紹介してやるって言ってんだよ」
 こうして俺は協力者をゲットした。これから林伝説が始まるのだ。



「よし行け、まずはあの子だ」
「ちょ、ちょっと待ってよ……明るいとこ苦手なんだってば……」
「あれ?日焼けクリーム貸さなかったか?」
「効くわけないでしょ!?」
「なに?お前死んでから塗ったことあんの?やる前から諦めんなよ、もっと熱くなれよ、てか現代の科学舐めんなよ」
「そ、そうかな……じゃあ……って!そういう問題じゃないから!私はね!?」
「早くしろ、あの子が行っちまう」
 コンビニの駐車場。俺はそこに頼子(辛気臭い女幽霊)を助手席に乗せて停車している。そこから見えるのは買ったアイスを店先で食べている小学生女子。ミニスカから伸びる足は実に健康的であり、アイスを舐める仕草は想像力を掻き立てゾクゾクする。
「俺の言う事が聞けないのか?あぁ?」
「い、行ってきます……」
 昨晩の仕打ちがよほど応えたのか、頼子は元から白い顔を更に白くさせて車を出る。あ、仕打ちっていっても、もう一回死にたくなるぐらい言葉で攻めただけだよ?
 頼子は車をすり抜けてその子の元へ移動する。隣に立ったが幼女は頼子が見えないようだ。頼子は俺の方へ顔を向け、長い髪からチラッと目を見せる。俺は手でゴーサインを出して催促する。そして手元にあったビデオカメラを構えた。

「はぅ……やっぱり暖かくなってから食べるアイスは格別ですなぁ」
 美味しそうにアイスを食べる幼女に頼子の手が伸びる。元から短めのスカートが捲られ、中から真っ白なパンツが見えた。カメラをアップにし、パンツを画面いっぱいに映し出す。柔らかそうな綿素材から伸びる細い足。そして少し食い込んで形が見えているそこ。完璧だ。更にはまだ捲れたスカートに気付いてもいない。
 俺が更に頼子にサインを送ると、今度は血行の悪い頼子の手が幼女のパンツにかかった。流石になにかが触れたのが分かったのか、ビクッとする幼女。しかし頼子はそのままパンツを脱がし、足首の辺りまで下げてしまった。
「ふえええ!?きゃあああ!」
 叫び声を上げる少女にビビる頼子。しかし意を決したのか頼子はまた幼女のスカートを捲る。今度はさっきの様に微々たる物じゃない。全体を裏返すように思いっきりだ。
「なにゃあ!?なんでえええ!?」
 コンビニ前で下半身丸出しになった幼女。割れ目が完璧に見え、更には慌てて動き回ってお尻まで披露してくれた。
「ちょっ!いやあああ!ふぎっ!」
 焦って動いたので、足首にあるパンツに引っかかってこけてしまった。その隙にパンツは頼子に盗られ、開けてあった俺の車の窓に放り込まれる。
「すいません!すいません!」
 幼女に向かって土下座する頼子を睨む。
「ひいいい!行きます!今すぐ!」
 驚いて車に戻ってきたのを確認すると、俺は車を発進させる。移動しながら次の予定について確認だ。
「じゃあ次は……」
「お願いです!辞めさせて下さい!」
「あぁ?なにを?」
「こんなこともうしたくありません!」
「お前さ?あそこで何人も人殺したよな?」
「……えっと」
「行方不明ってことになってるけど、俺ちゃんと地下に死体あったの確認したよ?」
「それとこれとは……」
「それなのにこれは嫌なの?人殺せるけどパンツ泥棒はいや?」
「私も女だし……」
「わかった」
 俺は走らせていた車を一時停止して頼子を睨む。
「お前がまだわかってないことはわかった」
「え、あの、その……」
「俺の怖さがまだわかってないんだろ?」
「すいませんでした!」



「帰って来ました……」
「お、ご苦労」
 深夜の自宅。俺はお使いに行かせていた頼子に見向きもせずに言葉を返す。
「そこのコードに繋いで」
「えっと……こーど?」
「使えねえなぁ!?おい!お前ちゃんと撮れてんだろうな!?」
「そ!それは!た、たぶん!」
「出来てなかったらどうなるか……わかってんだろうな?」
「ははああああ!」
 まるで捧げ物の様に土下座スタイルで俺にカメラを手渡した。ふむ、なかなかわかってきたようだ。俺はカメラをパソコンに繋いで保存し、同時に中身を確認していく。

 閑静な住宅街。そこにあるなんの変哲も無い一軒家。そこの前で頼子はカメラをセットして扉をすり抜ける。ちなみにカメラには頼子は映らないので、俺にもその光景は見えない。しかししばらくして内側から鍵が開けられ、扉が開いたことでだいたいわかる。開いた扉からカメラを入れ、また内側から律儀に鍵を閉める。
 映し出されたのは真っ暗な廊下。頼子は今更なにに怯えているのか、ゆっくりと家の中を進んで行く。……手ぶれしないのはやっぱスーッと動くからだな。うん、こいつにしてよかった。

 しばらく何部屋か見て、ようやくお目当ての部屋に辿り着く。ベッドの上で可愛い寝息を立てて眠るお人形の様なゆなな。うほおおお!やっぱ可愛い!
 そう、ここは人気アイドルゆななの部屋なのだ。ちなみに住所は頼子を事務所に侵入させて調べた。
 眠るゆななは一旦無視し、頼子はカメラで部屋を映していく。うむ、出かける前にスター寝起きドッキリを見せておいて正解だった。
 タンスを開け、中に入ったパンツを一つずつ取り出して映し出していく。ほお、結構普通のパンツ履いてるんだな。おお、言いつけ通り内側の染みまでしっかり撮ってる。

 パンツを堪能した後は、遂にメインディッシュだ。電気が点いたり消えたりを繰り返す。それに気付いてゆななが目を覚ましたが、頼子が金縛りを掛けたので動けない。あ、もちろん電気は点いた状態だ。
「う、うぅ……」
 苦しそうな声を出すゆなな。頼子はそっと布団を取り、なぜか律儀に四つ折りにして邪魔にならない場所に置いておいた。
 パジャマ姿のゆななをカメラが撮影していく。ゆななからすれば浮かぶカメラのお化けに見えるのか?まあいいや。ピンクのパジャマは所々白い猫があしらわれ、ゆななの幼いイメージと合っていて凄く似合っている。チラッと捲れた上着から見えるお腹がまたキュートです。
「な……ぅ……」
 声も出ないのか、目を見開いて震えている。可哀想に、でも容赦するなよ?
 上着のボタンが一つひとつ外れ、ゆななの柔らかそうな肌が露出する。胸にはブラは着けておらず、年相応な大きさの少し膨らんだ胸が見えた。乳首はピンク色、外気に触れたからか徐々に大きくなるも、まだまだ小さく慎ましやかだ。
 アイドルの、しかもまだ小学生のゆななの胸が接写される。時折顔にもレンズが向けられ、ほんのりと赤くなった頬が映し出される。ぐふふ、見られて恥ずかしいのかい?

 次にズボンが脱がされ、履いていたパンツが出てきた。ピンクのボーダー、子供らしい綿タイプ。さっき見ていたパンツから想像はしていたが、履いているのは格別だ。
 頼子は指示通りパンツを上に引き上げ、食い込みを大きくする。元から少し食い込んでいたが、更にそれは食い込んで、その下にある秘境を卑猥に象る。
 もう一度顔のアップに写り、涙を流すゆななが映る。そして最後の布さえも取り去られ、遂にゆななが産まれたままの姿に戻った。
 幼い割れ目が画面いっぱいに映し出され、更には指で開いたり閉じたりしている。頼子の指は映らないので、まるで自分からクパクパして誘っているようで、更に興奮した。俺は自分の物を扱きながらパソコンの画面に顔を近づける。最後に上から全体を撮って、映像は終了した。

「ふぅ……これはいい!もう一回見よう!」
「あ、あの……」
「おおそうだ!頼子!戦利品は!?」
「これですか?」
「くっほおおお!ゆななの生パンツ!よくやったぞ!」
「ありがとうございます!」
 俺は早速ゆななの生パンツをチンコに巻いて、再度動画を再生した。

「さて、実験も終わったことだし、本番に移るとするか」
「えええ!?今までのって実験だったんですか!?」
 結局三回抜いた後、賢者タイムに飯食ってから作戦会議。時刻も遅いので決行は後日だろう。
「正確に言えばもう一つ知りたいこともあるけど、それはまあ本番でやってみないとなんとも言えんからな」
「もういいですよ、なんでもしますよ……」
 妙に潮らしい頼子。てかお前俺のおやつのジャガリコ喰いすぎな?地味に気に入ってんじゃねえよ。
「標的はこいつだ」
 俺は写真を見せる。俺が住むアパートの隣の部屋に住んでいるガキ、井丹咲菜だ。
「こいつは俺の事をキモオタニートだとか、気持ち悪い近寄るなだとか言って馬鹿にする」
「おお……なんと恐ろしいことを……」
「で、俺の事を十分理解したお前ならもうこいつがどうなるかわかるな?」
「ご冥福をお祈りします……」
 幽霊が手を合わせるな。成仏したらどうするんだ。



「咲菜、本当に一人でお留守番できる?」
「もう今更なに言ってんの?早く行かなきゃ新幹線出ちゃうよ?」
「あ、いけない!じゃあ行くからね?ちゃんと鍵閉めるのよ?」
「わかってるって!行ってらっしゃーい!」
 しめしめ、パパとママは今日親戚の法事で外泊、家には私一人。という事は……。
「パーリナーイ!」
 おやつ食べ放題!ゲームし放題!なんなら夜更かしし放題じゃい!
「ふんふんふーん」
 さっそくお菓子をテーブルに広げ、テレビを点けてゲーム起動。音楽も掛けて一人の夜を満喫する。

 ゲームに熱中していた時、玄関の方からチェーンが外れる音がした。ビクッとして振り向く。リビングからは玄関は直接見えないので、気のせいかとも思いながらゆっくりと立ち上がって廊下の扉を開けた。
「……なんだ、気のせいじゃん?」
 扉はちゃんと閉まっていて、チェーンももちろん掛かってる。独りになったからちょっと過敏になってるんだろう。私はすぐにリビングに戻ってゲームを再開する。

「ふう、ちょっと休憩」
 私はセーブをし、時計を見た。もうすぐ0時になる。いつもならこんな時間まで起きてたら滅茶苦茶ママに怒られる。ふふ、大人な気分だ。
「あれ?」
 棚の上に見慣れないカメラが置いてある。さっきまでは無かった気がするけど、パパのかな?ま、関係ないからいいけど。
「トイレいこーっと」
 誰に言うでもなく独り言を言って立ち上がる。その時……。
「ひっ!?」
 歩き出そうとした足を誰かが掴んでいる。誰かって……誰?だってこの家、今は私一人しかいないじゃん……。
 恐る恐る足元を見るも、やっぱり誰もいない。しかも今度は履いていたパジャマのズボンが急に脱げた。
「いや!な、なにいい!?」
 ジタバタするも今度は羽交い絞めにされたかのように動かない。身体の向きを変えられ、タンスの方に向けられる。カメラのレンズがこちらを向いており、スイッチが入ってる訳ないのに、なぜか撮られているみたいで恥ずかしい。
 パンツ丸出しのまましばらく動けないでいる。最早尿意はどこかに飛んでしまった。ガタガタ震える身体、誰かに触られている感覚がするが、それを意識しない様に必死に他の事を考える。
「……ねえ、私の声聞こえる?」
 耳元で女の人の声がする。ビクッと動いてしまったが、あくまで聞こえないふりをする。だってこういうの返事しちゃいけないって言うし。
「あ、聞こえてるんだ?ふふ……」
「やぁ……やだぁ……やだよぉ……」
 気付かれた。泣きながら何度も呟く。身体の力が抜け、同時に妙な開放感がした。お漏らししたのだ。出てしまったオシッコはパンツを濡らし、足を伝ってズボンをも濡らしていく。白かったパンツは少し黄色くなっている。
「ほら、自分でパンツを脱ぎなさい」
「……え?」
「言う事が聞けないなら……」
 さっきまで私を羽交締めにしていた手は緩められ、代わりに左肩を強く掴まれる。
「い、痛い!ごめんなさい!ごめんなさい!」
 必死に謝りながらパンツとズボンを脱ぐ。お漏らししてベチョベチョに濡れているあそこが丸見えになった。
「ほら、あのカメラに向かってお漏らししたパンツを見せて?」
「な、なんで?……いたっ!」
 また肩に置いた手の力が入る。私は怖くなって泣きながらパンツをカメラに向ける。
「もっと広げて、汚れた所を見せつけてこう言うの……」
「い、井丹咲菜のお漏らしパンツを……見て下さい……」
 震える声で教えられた通りのセリフを言う。あそこに触れる部分、一番濡れて汚れている所を見せつける様な形なので、違う意味で手も震えていた。
「ねえ、あなたいきたい?」
 初めはどういう意味かわからなかった。行きたい?どこに行くと言うのだ。でもすぐに理解した。この人は生きたいかと言ったのだ。
「生きたい……生きたいです!」
「そう、じゃあ私の言うとおりにしなさい?」
 このアパートは壁が厚い。隣の部屋の声が漏れたことなど無い。叫んでも助からないだろう。いや、叫んだ瞬間殺されるかもしれない。そう思うとこの幽霊の言うとおりにするしか選択肢は無かった。

「は、はーい!井丹咲菜、11歳小学5年生でぇす!」
 引きつる笑顔でカメラの前でピースする。空中に浮いているカメラが霊の存在を忘れさせてくれない。それでも私は言われた通りに泣きながらも笑顔を維持する。
「これから咲菜の恥ずかしい所をいっぱい見せるので、皆楽しみにしてて下さいねぇ?」
 履いていたスカートを捲ってパンツを見せる。服は自分が一番可愛いと思う物に着替えさせられた。パンツもさっきの汚れたものではなく、水色のパンツに履き替えた。
「どうですか?女子小学生の生パンツ!お尻も見て下さい!」
 スカートを脱いで後ろを向き、馬跳びの馬の様なポーズをとる。更にはお尻を左右に振ってパンツを強調する。
「咲菜のお尻見えますかぁ?小学生パンツ丸見えでーす!」
 そう言いながら私は着ていた上着も脱いで、そのまま正面を向いて胸を見せる。
「これがおっぱい!まだ全然大きくないけど……ち、乳首はビンビンでーす!」
 自分で自分の乳首を擦りながら胸を突き出す。顔は真っ赤になっているだろう、頬が熱い。
「ここで一発芸!……えっと」
 一瞬躊躇った瞬間、ドンッと壁を叩く音が聞こえた。
「いっ!一発芸!パンツ泥棒!う、うへへ!うへへ!こ、これが小学生のお漏らしパンツかぁ!」
 私は落ちていた自分のパンツを取ると、顔の近くに持って行く。
「クンクン、うっ!く、臭い……」
 予定と違い、本当に臭さで顔をしかめてしまう。すぐにまたドンという壁を叩く音がした。
「ち!違うくて!い!いい匂いだなぁ!ぐふふ!オシッコの匂い!いい匂い!クンクン!」
 嬉しそうに自分のお漏らしパンツを嗅ぐ。同時にパンツの上からあそこを摩らされる。
「お漏らしパンツ嗅ぎながらのオナニー気持ちいい!」
 オナニー。知識としては知っているが、やったことはない。しかも恐怖でなのか、全然気持ちよくなんてならない。
「つ、次に……お、お漏らしパンツ仮面をやります……」
 私は濡れたパンツを顔に被った。べちょっとした感覚が顔に広がり、さっきと比べものにならない程の悪臭が鼻を襲う。履いていたパンツの両端を握って、思いっきり引っ張る。
「お漏らし仮面参上!クイッ!クイッ!」
 何度も何度もパンツを食い込ませながら、私は笑顔で泣いた。

「ほ、本当にやるの?」
 私は今隣の部屋の前で固まっている。家を出れたのはいいが、未だ幽霊は私の肩を握っている。私はちゃんと服を着て、さっきのビデオカメラを握りしめている。
「死にたいの?」
 最早涙すら出ない。でも恐怖に支配された身体が勝手に動き、隣の部屋の呼び鈴を鳴らす。
 生きている人間に会える安心感の中、私は出てくるなとも思っていた。だって出てきたら……私は……。
「はい?」
 デブで汗だらけの顔がニュッと扉から出てきた。私はそれを見て壊れたように笑い、手に持っていたビデオを差し出す。
「しゅ、出張AVサービスです……あ、あの……私のエッチなビデオで抜いて下さい……」
「はぁ?今度はなんの悪戯?今何時だかわかってるの?」
「お、お願いです!これ受け取って下さい!そ、それと……できれば入れて貰えると……その……」
 なぜ私がこんなデブにお願いしなきゃならないのか。しかし文句は言っていられない。今も私の肩を幽霊が強く握っているのだ。
「と、当店はオナホサービスも付いてます……咲菜の初マンコも……使って下さい……」
 スカートを捲り、なにも履いてないそこを見せる。
「へえ……いくら?」
「精子をお腹いっぱい食べさせて下さい……」
「いいよ、入れ」
 デブはすんなり信じて戻っていった。馬鹿なのかこいつは?怪しがれよもっと。
「ひっ!」
 いつまでも扉の前で立っていた私の背中を、幽霊が強めに押して無理矢理中に入れられる。中は私の家と同じ造りと思えない程散らかっていて、廊下には沢山のゴミ袋が置かれている。臭いも激しく、正直一秒でもいたくない。それでも仕方なく先に進み、リビングに通された。

 デブはビデオを手慣れた手つきでセットすると、大型のテレビで再生した。さっき撮った私の姿が映し出されると思ったのだが、そこに映っていたのはまだ幽霊に会う前の私だった。こんな所から撮れてたんだ……。そう思うとまた背筋が凍る。
「ほら、なにやってんだ?舐めろ」
「い、いや!」
 デブは気付くとすでに全裸になっており、寝そべって下半身を突き出し、私を待っていた。
「あ?嫌なの?じゃあ帰る?」
「そ、それは……」
 舐める?これを?な、舐めるの?デブの下半身には、肉に埋もれて大きいそれが立っている。思ってたより大きい。それにグロテスクで……うっ……汚れもびっしりついてる。
「な、舐めます……」
 私はまた肩に力を入れられて座り込む。男の下半身に向けて顔を突き出し、舌を突き出した。
「レロ……うっ!」
 顔を背けようとした瞬間、無理矢理顔を押さえられる。幽霊かと思ったが、デブの仕業だった。
「おい、しっかり舐めろ、じゃなきゃ追い出すぞ?」
 まるでこっちの状況を知っていてやっているような、そんな顔だ。でも私は逆らうこともできずにそれを舐めていく。
「ほら、ちゃんとチンカス舐めとれ」
「ち、ちんかす?」
「チンコにタップリこびり付いたこのカスだよ、舐めとって舌に乗せろ」
「く……はい……レロレロ、レロレロ」
 言われた通りにそれらを舐めとり、舌に溜めていく。
「よし、舌を突き出してこっちを向け」
 私は舌に汚れを乗せてデブを見る。
「笑ってピースしろ……ふふ、そうだ。いつ見ても馬鹿みたいな顔だな」
 泣きたくなったがそれどころじゃない。命がかかってるんだ。
「飲み込め」
「……んっ!ぐ!ごほっ!げほ!げほっ!」
 咽と共に吐き気がする。でもなんとか飲み込んだ。
「お、なんだ?カメラの前でパンツ丸出しか?」
 ちょうど映像は幽霊と遭遇した所に移行したようだ。私が震える姿が映っている。
「よし、あれオカズにしてやるからしっかり舐めろ、ちゃんと口全体で咥えるんだ」
「はむ……」
「絶対噛むなよ?」
 私がコクコクと頷くと、男が私の頭を掴んで行き成り顔を押し入れた。
「ぐぼっ!?ごほっ!ごほ!な、なにするの!?」
「お前はオナホールなんだろ?じゃあ黙って口開けてろ」
「そ、そんな……」
「嫌なのか?それともお前はオナホールじゃないのか?」
「お、オナホールです……」
「言ってみろ、お前はなんだ?」
「わ、私はオナホールです……」
「よし、続けるぞ」
 何度も吐きそうになりながら、私の口は男のそれでいっぱいになる。気遣いなど一切ない動きで私の顔は上下に動かされ、最後は本当に死ぬかと思うほど長い間喉の奥で固定された。
「う、ふぅ……全部出たな」
「がはっ!ぐ!うえっ!お、おお……」
「吐くなよ?吐いたら追い出す」
 私は必死に吐き気を押さえる。デブはどうやら画面の中の私の失禁を見ながら精子を出したらしい。出された精子は喉から直接胃に落ちてしまったようだ。
「お、今度はなんだ?面白そうだな。ふふ……ちゃんと聞こえてるじゃねえか」
 ここから誰にも見られたくない映像に切り替わる。さっき撮らされたやつだ。デブがなんか聞こえてるとか言っているが、意味は分からない。
「よし、お前のマンコ使ってやるからそこで土下座しろ」
「……土下座?」
「全裸でだ」
 最早口答えはできない。私は服を脱いで土下座する。
「逆だ逆、あっち向いてするんだよ」
「え?」
 デブに向いて土下座したが、どうやら違ったらしい。私は画面に向かって土下座する。
 デブは私の腰を持ち、あれが私の大切な場所に押し付けられる。
「ひぃ!」
「おい、お前の臭いマンコ使ってやるんだ、挨拶ぐらいしろ」
 また耳元で女の人の声がする。私は言われた通りに挨拶した。
「井丹咲菜の臭いマンコ使ってオナニーして下さい。ついでにゴミの様な膜を破って下さると嬉しいです……」
「よし、じゃあ入れてやる」
「……ひ、あがっ!いぎいい!いだいいい!」
 必死に暴れるもデブのそれは私の中に入って来る。ビチビチとなにかが破れる音がし、私は叫んでいる口に脱いだパンツを突っ込まれた。
「むむもおお!むもっ!」
「うるせえな、お前のAVとやらが見れないじゃねえか」
 男は私の身体を軽々と持ち上げ、遠慮なしに自分のそこを扱いていく。
「うお、結構いいな」
 叫び声も枯れ、私は放心しながらただデブのいいように使われた。
「ははは!なんだあれ!おもしれえ!」
 映像を見ながら笑うデブ。恥ずかしい姿の私が映っている。
「よし、出してやるよ!こん中にな!うっ!」
「もが……」
 力なくパンツを吐き出す。それと同時に中でドクドクと熱い物が流れてくる。
「ふう……」
「ぎひっ!」
 突如男の手から力が抜け、私は顔から床に落ちた。
「よし、舐めて綺麗にしろ」
 頭から血を流しながら、デブのそれを舐めている間、また女の人の声がした。
「さあ次はこう言っておねだりするのよ?」
 私の夜は終わらない……。



 あれからというもの咲菜は毎日俺の元に来てオナホールになっている。小学生を毎日犯すのは気分がいい。これもあいつのおかげだ。
「おい頼子、次のターゲットだけどな」
「その代りこれ!これ買ってきて下さい!」
「はいはい、お前本当にスナック好きな?」
 頼子は満面の笑みでピザポテトを指さす。俺が次の作戦を説明しようとした時、チャイムが鳴った。
「ん?咲菜か?早いな、今日は」
 まだ学校が終わるには時間があるはずだ。まあいい、作戦会議は後にして、今はあいつで遊ぶとするか。
「おう、入れ」
 扉を開けると咲菜が下を向いて立っていた。いつも明るくはないが、今日は一段と暗い。
「早く入れって、怪しまれるだろ?」
「ふふ……」
 咲菜が俺を見上げて笑う。その顔は明らかに異常であり、俺は頼子を見た時でさえ微動だにしなかったのにも関わらず、一歩後退した。
「あはは……」
「咲菜、お前……ぐっ!?」
 腹に激痛が走ったと思ったら、妙に暖かくなってきた。いや、熱い。
「お前も死んで、私も死ぬ。もうそれでいいや……えへへ!へへ!」
 包丁が腹に刺さっている。血がおびただしく流れてきて、周囲の音が聞こえなくなってきた。そこに妙に頭に響く声がした。最近よく聞く声だ。
「こちら側にようこそ……」
 ちっ、こいつ笑っていやがる。ご主人様が死んだっていうのによ。そこで意識は完全にブラックアウトした。



 この世で一番怖いのは生きている人間だ。死んでしまった人の幽霊、化け物なんて目じゃない。なによりも気を付けないといけないのは、生きている人間が持つ思いの強さだ。
[ 2015/03/29 00:35 ] 小説 | TB(0) | CM(2)

催眠じゃなかったけど、普通に面白かったよ
あと返信ありがとうございます
退魔師のロリ上司は大人びた、のじゃ口調で主人公を弟みたいにあつかう母性あふれる矛盾した存在です
根暗男子は本当に何の力もないただの一般人です
妹は潜在能力最高な退魔師
幼なじみは幼なじみだよ
妄想だけならできるが、小説にするには力不足なわたし
本当に頼みます、期待してますぜ!
[ 2015/03/30 01:06 ] [ 編集 ]

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
[ 2016/11/27 19:33 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://r13t.blog.2nt.com/tb.php/132-f0329971