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ダウト!15

ダウト!の新作出来ました!
今回もダークな内容ですが、もうちょっとついてきて下さいね!
本編は【続きを読む】からです!





太陽Lv100が全力で照りつける河原。
夏休み手前のどことなく浮足立った空気が流れる下校時間。
二人の美幼女がキャッチボールをしている。

「はぁ、はぁ……なぁ、ひとつ質問いいか?」
「なんですか?」
「キャッチボールってさ……普通相手が捕れるところに投げねぇか?」
「それよりなぜ私がハゲと河原で青春しなきゃならないんですか?」
「そこにボールが落ちてたからだ!」
「暇だということですか……」
「ってかハゲじゃねえよ!もう髪生え揃ってるよ!」
「性根がハゲなんですよ?」
「なんでわかんないの?みたいな顔してんじゃねえよ!」
金色の髪がバサバサ揺れている。
黒髪の幼女はそれを無表情で見つめている。

「それより本当に暇ですね」
「ちょっ!なにボール向こう岸に全力投球してんだよ!終わらせてんじゃねえよ!」
「え?捕ってこいって意味なんですが?」
「行かねえよ!流石に行かねえよ!この辺橋無いんだよ!」
「泳げばいいのに?」
「いいのに?じゃねえよ!バーカ!」
「はぁ、暇ですね」
「なぁ、カリン」
「なんですか?ええっとぉ……」
「サイカだよ!名前忘れんな!」
「で?なんですか?」
「なんかさ、つまんなくないか?」
「あ、大丈夫です。一緒にいてつまらないのは承知の上で同行してますんで」
「じゃあ私についてくんなよ!」
「師匠、今頃なにしてるんでしょうね……」
「え?あ、あぁ、そう、それだよ……それ……」
「憂さ晴らしにバリカンで遊びます?」
「私の髪を狙うな!」
時折吹く風になびく二人のスカートが、絶妙に見えそうで見えない空間を作り出している。
あぁ、そばに行って捲りたい……。


「おおい、ミーナ?学校終わったぞ?」
「むはっ。起きてたしぃ、ずっと起きてたしぃ」
「なんの見栄だよ」
放課後の教室で二人の美幼女が話している。
パッと見男子な幼女は、最近密かに始めたプチお洒落のシュシュ(手首に付けてるだけ)をこれ見よがしに主張している。
が、寝起きで顔に跡が残っている小さい幼女は、確実に気付きもしないだろう。

「ヒカリちゃん、今日もひまそうなのぉ」
「うっせ、お前が言うな」
「最近みんなとあそんでなくなくなくなぃ?」
「一個多いぞ?ま、クラス変わったしな」
「うぅ、みんなバラバラですぞぉ」
「でもそれだけじゃないよな……」
「ばつがわるぃ……」
「そうなんだよなぁ。なんか自然に探すの止めてから、みんなと顔合わせずらいよな」
「でもきっと大丈夫ですしぃ」
「なんでだよ」
「ミーナ、さよならは言ってないから」
「そっか……そうだな」
あぁ、教室に入れたら、なんとかして座ってる二人のぱんつ見れるのに……。
あとこんなところで覗き見しなくてもよい……。


とある予備校の休み時間。二人の美幼女がビルの前の自販機で飲み物を買っている。

「イチゴさんって、最近あんまり居残りしないですよね」
「ん?あぁ、別に無理に勉強しなくてもどこでもいけるから」
「嫌味ですか?死にますか?」
「てかサヤカさんさ、髪、伸ばしてるの?」
「あ、遂に気付いてしまいましたか?」
「言って欲しいオーラは三か月前ぐらいからあった」
「気付いてたなら言って下さいよ!全然気付きゃしねぇと思ってましたよ!」
「前の短めの方が良かった……」
「え?前の方なら好きだったってことですか?」
「うっさい、死ね」
「現代っ子はすぐに死ね言う……」
「サヤカさんも言ってたけどね」
「そんな私も現代っ子だからですかね」
壁に寄り掛かってしゃべる二人。
流れる風が二人の長い髪をさらう。

「イチゴさんって、意外と私のこと好きですよね」
「切っちゃえよ……」
「そんなに可愛い私が見たいですか?」
「未練に思うぐらいなら、いっそ忘れるのも正解でしょってこと」
「ばれてました?」
「願掛け?」
「見つかるまで伸ばし続けようかと……」
「そっか、じゃあ早く見つけちゃおうか」
「は?諦めたんじゃ……」
「今気が変わった」
「な、なんでです?」
「可愛いサヤカが見たいから」
「ほ、ほれるぜ……です……」
プチユリを堪能しつつ、二人の香りを楽しもうとフラフラと近づきたくなる。
しかし我慢だ。
これ以上近づいたらばれちゃうもんね……。


「あほかぁ!それを言うならガンダムファイト国際条約やろぉ!」
「いや!なんの話や!?」
「やってられるかぁ!ありがと……」
「待て待て待て待て!終われるか!ツッコミがボケ始めんな!」
「う!ございました!」
「言いきった!」
路上で漫才をする双子の美幼女。
顔もそっくり、だったのは昔の話かな。
今は二人ともいい意味で個性が出てる。

「いやぁ、今日も結構反響よかったな!」
「固定客もついてきたしなぁ」
「ほんま忙しいわ!」
「明日もする?」
「いやぁ、たまには休みたいわ!」
「そやねぇ、新しいネタも考えなぁ」
「おいおい、休みも大切やで?」
「休んでさ、そんでなにするん?」
「なにってそら……遊んだらええがな」
「なんやユキ、必死にお笑いやってる方が気が楽やわ……」
「コユキ……あかんあかん!なに暗い顔してんねん!ほら!笑とけ笑とけ!笑うだけならタダやねんから!」
「ははっ、ほんまナッツは……かなわんわぁ」
スカートの中を盗撮しようとしている輩を、吹き矢で射止めながらも二人を見守る。
面白くなったというより、可愛くなったな。
盗撮カメラをこっそり拝借してその場を離れる。


「じゃあね!とっても気持ち良かったよ!またね!」
ばいばぁーいと言いながら手を振る美幼女。
明らかな援交現場だ。
援交幼女が知り合いを見つけたのか、駆けよっていく。

「あ!やっぱり!キミちゃんだ!」
「え?あ、マリサ……」
「なにしてるの!?」
「そっちこそ……」
「マリサはね!おじさんに剃毛してもらってたの!」
「あぁ、例のあれ、続けてるんだ」
「好きでやってることだしね!キミちゃんは!?」
「別に……」
二人は自然と近くの公園に向かい、ベンチに腰掛ける。

「ねぇ、手伝おっか?」
「え?」
「ふふっ!決定!」
「ちょっ!マリサ!?私別に!」
「おじさん、探してるんでしょ?」
「……」
「みんな知ってるよ?そんで心配してる」
「……わかってる。私も皆みたいに現実に向き合って、前に進まなきゃ駄目だって……」
「いいじゃん、別に。マリサね?初めはすっごく辛かった。探しても探しても見つからなくて、会いたいのに会えなくて……」
「……」
「そんで逃げたの、きっと他の皆も同じ。考えると辛いから……」
「……」
「でも最近思うんだぁ、やっぱり会いたいって」
「……マリサ」
「今更だけどさ?手伝わして?ずっと羨ましかったんだ、諦めないキミちゃんが」
「ばかぁ!遅いよ!」
「ごめんね?明日みんなにも言ってみよ?それでさ、また探そうよ。今度は諦めない。きっとみんなもそう言うよ!」
ここで出ていけば、笑ってくれるんだろうか。
あれから何度か季節を巡り、そろそろ一年近く経つ。
つい顔が見たくなってまたこの街に来てしまったけど、会えないよね。
おじさんは、もうみんなを幸せには出来ないんだから……。




人は壁にぶつかった時、様々な行動を取る。

必死に登ろうと努力する者。
ぶち壊してやろうと励む者。
どうせ無理だと諦める者。
ここでいいやと立ち止まる者。
対峙せずに回り道をする者。

そして、壁を壁と思わぬ者。

最後の一つは特別だ。
壁に気付かない本物の馬鹿。
並大抵の器ではない。

じゃあそんな器を壊すのには、どうすればいいと思いますか?
さぁ、答え合わせを始めましょう。


ここはとある霊園。
ずらっと並ぶ無数の墓標の一つを、熱心に掃除する幼女がいる。

「性が出ますね」
「え?うっわぁ!教授先生!?久しぶり!」
「元気そうでなによりです」
「もしかして覚えててくれたの?お父さんとお母さんの三回忌」
「ええ、もちろんです」
「そりゃあ二人も喜ぶよ!ほら!やっちゃって!ほら!」
「やっちゃってって……手を合わせる表現としては不適切ですね」
この娘の名前はエマ。
二年前両親を強盗に殺されて以来、天涯孤独の暮らしをしている。
両親の知人に引き取られたのだが、それは形だけであり、生活のほぼ全ては両親と暮らした家に一人で住んでいる。
まぁその知人が私なんですが。

エマのすごい所は、両親が亡くなった時全てを受け止め、折れることなく笑った所だ。
初めは無理をしているのだと思っていたが、どうやらそうではない。
折れないのだ。

どんな理不尽にも屈しない心。
私の研究のデータを一番狂わしたのも、一番貢献したのもこのエマだった。

私が力を手に入れてから10カ月が経とうとしている。
今ではあの廃病院は私の要塞になっている。
力の使い方にも慣れてきた。
そろそろ研究も最終段階に入る。

人間の心の壊し方。
完全なマニュアルを作る研究の……。


「エマには私の姿が見えなくなります。あとエマの運は最悪。死にはしないがトラブルに巻き込まれ続けます。あと、エマは私以外の全ての人間に嫌われます」
「あ、学校までまだ時間あるし、少し近況報告でも……ってあれ?」
辺りをキョロキョロ見渡すエマ。

「なんだ、もう帰っちゃったのか……。ま、昔から自由な人だしね」
落ち込みもへこみもしない。
何事も無かったように歩きだす。
ランドセルを持っているということは、このまま学校に向かう予定だったのか。


学校までの道のりを歩くエマの後ろについていく。
細めの道に入った時、前からトラックがやって来た。
横にそれればまず当たることは無い。
相手のトラックも低速である。

「あ、今日算数のテストだっけなぁ。たまには満点とか取ってみたいもんだわぁ。って!ちょっ!ちょちょちょっ!?」
接触するはずの無かったトラックが、エマに向かって突っ込んでくる。

「ひいいいい!し!死ぬってえええ!」
咄嗟の所で避けるも、水色のワンピースの裾がトラックに引っ掛かった。

「うわっ!ひげっ!」
トラックに引きずられること数メートル。
低速なので怪我はしていないものの、服がビリビリに破れてしまっている。

「おい!お前!」
「え!?あ!大丈夫です!セーフ!怪我ひとつない!むしろナイスドライビング!」
「うっせえ!なに人の車に汚い服引っかけてんだ!」
「……え?」
確かに服の殆どはトラックのボルト部分に引っ掛かっている。
しかしほぼ下着姿の状態で、ランドセルまですっ飛んでいるエマの方が重傷である。

「あぁ……ごめん……なさい?」
「なんだ!その謝り方は!」
「ひへっ!」
丸太のような腕をした男に頭を殴られる。

「誠意を見せろ!」
「え?誠意って……」
「俺は大切なもん傷つけられたんだ!お前もそれ相当のもん無くしてから謝れ!」
「い、いきなり大切なものって言われても……」
白い綿のぱんつのみを履いたまま、なんとなくコンクリートの上で正座になっている。
辛うじて身体に貼りついていた残りの布も、風に飛ばされてしまった。

「女の大切なもんって言えば一つしかないだろ?あ?」
「ちょっ!い!痛い!痛いですって!」
風に吹かれて少し立っている小さな乳首を捻られて顔をしかめる。
膨らみの無い胸が引っ張られて痛々しい。

「次に向こうから歩いてくる男にお前の処女を破らせろ」
「しょ、処女?ってぇ……あれですか?」
「学校で習っただろ?あれだよ!あれ!」
「そ、それはさすがに……」
「あぁ!?じゃあどうやって落とし前つけんだ!こら!」
髪を掴まれて頭を無理やり振られる。
エマは慌ててわかりましたと連呼した。


「お、来たぞ?うまくやれよ?」
「……はい」
歩いてきたのは明らかに不潔そうな男だった。
白かったと思われるランニングシャツは、全体的に黄色く染まっている。
短パンも所々染みが出来ていて、近寄って来る度にキツイ臭いがしてくる。

「あ、あのぉ……」
「え?えええええ!?」
さっきまで携帯を見ていて気付いていなかったが、声をかけられて目を向ければ、そこにはぱんつ一枚の美幼女である。
驚くのも無理は無い。

「な、なんだ?お前?変態か?気持ち悪い!」
明らかに気持ち悪いのは男の方だが、今のエマは全人類に嫌われるので仕方ない。

「よ!よろしければ!私のゴミ膜を破ってもらえませんか!?」
「あ?膜?処女膜のことか?なんで俺がそんな汚いもん破らなならんのだ!」
「お!お願いします!」
言いながらぱんつを脱いだエマは、後ろを向いてお尻を突きだすと、自分でまんこを開いて晒した。

「こ!ここに突っ込んで破いてください!ゴミ処理のボランティアだと思って!お願いします!」
「はぁ?まあ、溜まってたからちょっとぐらい付き合ってあげてもいいけど?」
言いながら男もチャックを開けてちんぽを出した。
身体は正直なのか、嫌いなはずの相手でもビンビンに立っている。

「いくぞ?う!」
「はが!いいいぎいい!」
「うるせえ!」
「はひいい!」
躊躇なく濡れていないまんこに挿入され、悲鳴を上げたら乳首に爪を立てられた。
まんこからは破瓜の血が垂れ落ちている。

「ありがとうございます!ありがとうございます!」
お礼を言うエマを尻目に、ひと突きでちんぽを抜く男。
本当に処女を破る為だけに挿入したという感じだ。

「うっげぇ!血だらけじゃねえか!どうしてくれんだ!」
「な!舐めとります!」
言うや否や血だらけのちんぽを舐めとるエマ。

「やめろ!汚い涎が付くだろうが!」
「がはっ!」
腰にしがみつくように舐めていたエマの腹部を蹴りあげる男。
エマは少し浮きあがりながら後方へ飛んだ。

「ああ、それでいい、それで拭け」
「ぱ、ぱんつですか?」
「ああ、早くしろ!」
「は、はい!」
エマは落していたぱんつで念入りに男のちんぽを拭いていく。

「お、なんだ、これ中々気持ちいいな」
「ほ、本当ですか!?」
「お前のまんこと口は零点だけど、このぱんつはマシだな。ま、オナホの方が百倍気持ちいいけど」
「ありがとうございます!零点まんこのゴミ膜破ってくれて!ありがとうございます!汚い私のぱんつを褒めてくれて!ありがとうございます!」
笑顔で男に奉仕するエマ。
やはり一筋縄じゃいかないな。
これでもまだ笑顔が張り付いている。


男と別れたエマはまた歩き出した。
トラックの運転手は命令するだけして、行ってしまっていたようだ。
いつの間にかランドセルも無くし、ぱんつもお礼にと男に渡した今、エマは丸裸に手ぶらの状態だった。

河川敷を歩いていると、少し離れたところで朝練している野球部員が見えた。
裸の状態が恥ずかしいのか、手で隠しながら小さくなって小走りで駆け抜ける。
すると急に後ろから声がした。

「あ!危ない!」
「え?」
急な大声にビクッとして身体ごと振り返る。
驚いた拍子に隠していた手も離れていた。

「ぎぎゅうううう!」
その瞬間、エマの足元でワンバウンドしたボールが、イレギュラーして真上に飛んだ。
エマのクリトリスを擦るように。

「おいおい、大丈夫か?」
「あ、だいじょう……」
エマが答えようとした瞬間、ボールを回収した少年が激怒した。

「な!やっぱり汚れてる!おい!なに神聖なボールを汚い愛液で汚してくれてんだ!」
「え?あの、えっと……」
「おい!そこに立て!」
「え?は、はい!」
「手は後ろに!足は肩幅に!腰を突き出せ!」
「こ、こうですか?」
言われた通りにしていくエマ。

「そのままじっとしてろよ?」
「え?なに?なにするの?ねえ!」
「おらあああ!」
「おびっぎゃああひいいいい!」
カキーンといういい音と共に、エマの悲鳴が響き渡る。
少年が至近距離から汚れたボールを、持っていたバットでノックしたのだ。
そしてそのボールは、先ほど擦れて肥大したクリトリスに直撃する。

「ほおおおお!ほひいい!?ひゃっ!ひゃあ!ひゃあ!」
「ちっ!ボール一個無駄にしちまったぜ!」
「おーい!もうそんなのほっとけ!練習続けるぞ!」
「おーっす!」
少年は爽やかに走りだしていった。
残されたエマは数分うずくまっていたが、しばらくして股間を見て、赤く腫れてボールの跡が付いていること以外は異常が無いことを確認するとまた学校へと歩き出した。

「野球のボールってあんなに固いんだなぁ……」
本当にめげない子だ……。


なんとか学校に到着すると、周囲の生徒達がエマを見て嫌な顔をする。

「なにあれ?なんで裸なの?」
「目立ちたいんじゃない?」
「うわ、きっも!てか必死に隠して自意識過剰じゃない?」
「まじそれ!誰もお前の裸なんて見ないっての!きゃははっ!」
昨日まで仲良く話していた女友達が、聞こえる声で嫌味を言いながら通り過ぎる。

「うわっ!なにあれ!裸!?だれだれ!?」
「ってなんだよ!エマかよ!」
「どうせなら他の女子の裸がよかったなぁ」
「とか言いながらお前ガン見してんじゃん!」
「いや、エマが無様に手で隠しながら歩くの面白くね?」
「確かに!男の俺でもあんなの見られたら死ねるって!」
近くにいた生徒に強制的に聞いたのだが、一人はクラスで一番女子に嫌われている男子。
もう一人は前に一度エマに告白した男子らしい。


教室について落ち着いたかと思われたが、エマの様子がおかしい。
顔が真っ青になり、汗を掻き始めた。

「う、うぅ……」
お腹を押さえている。
どうやら腹が痛くなったようだ。

急いで教室を出るエマ。
トイレに着くも何故か全て使用中。
仕方なく下の階のトイレに行くも、やはり一つも空いていない。
そうこうしている内に遂に昇降口まで来てしまっていた。

「ど、どうしよ……トイレ……」
悩んだ末に屋内は避けようと思ったのか、中庭に出ていく。
ただ中庭は遮蔽物が無いので、周りからは丸見えだ。
誰も見ていないことを祈り、窓を振り返る。

「おーい!遂にエマのやつ中庭にまで行ったぞ!?」
「えー!?あそこでするの!?まじで!?」
「あいつならやるんじゃね!?どうせ今更糞したくらいで評価変わんないし!」
「確かに!ぷっ!」
大量の生徒たちが窓から覗いていた。
トイレを探して歩き回る裸のエマは目立ちすぎだった。

「だ、だめぇ……ここじゃ出来ない……」
「おい!エマ!早く糞して見せろよ!」
「そうだそうだ!見てやってんだから感謝しながらしろ!」
みんなが好きかってなことを言う。

「う、うぅ……みなさん!今からみなさんが見ている前で糞をします!見ていて下さい!あああ!」
言ったそばから液状のうんこが飛び出してくる。

「うっわ!ホントにした!」
「もう!中庭で遊べないじゃない!」
「見ろよ!あいつの顔!バカみてぇ!」
「みたいじゃなくてバカなんだろ!?気持ちよさそうな顔して!変態だな!」
みんなの言う通り、エマは我慢の果ての排泄に酔いしれていた。
口はだらしなく開き、少し笑みも見える。
少し瞳に滲む涙はなんの涙だ?
遂に折れるか?

「き、気持ちいぃ……」
ダメだ、こんなんじゃこいつは壊せないか。

「あ、紙が……無い……」
紙が無いことに気付き、焦るエマ。
うんこ座りのまま、よちよちと歩きながら窓に近づいていく。

「あ、あの!すいません!紙!紙はありませんか!?」
「おーい!みんな!変態がなんか言ってるぞ!?」
「なにあの歩き方!マジキモイ!」
「うっわ!後ろから見ろよ!尻にべっとりついてるぞ!?」
「ちょっと!校舎に入って来ないでよ!?」
わーきゃーとみんなに騒がれるばかりで、一向に紙は手に入りそうにない。

「みんな!ちょっと酷過ぎでしょ!?」
いつの間にか中庭にはもう一人の幼女がいた。

「あやめ?」
「エマ、これ、使って?」
「おい!余計なことすんなよ!」
「そうだぞ!あやめ!空気読めよ!」
聞くと、あやめはエマの親友らしいが……。
力の効きが甘かったか?

「ありがとう!……あれ?これって……」
「あんたの宿題のプリント」
「え?な、なんで?」
「ごめんね?あんたランドセル持って来て無かったみたいだし、机の中に入ってた宿題のプリントしかなかったの」
「いや、トイレから紙を持って来てくれれば……」
「なんで?」
「え?なんでって……」
「なんで私が変態のあんたの為に、そこまでしなくちゃならないの?」
「あ、あやめ……」
「イチャモンつけるんならその紙返してよ」
「ご!ごめん!ありがとうね!?」
「早く拭けよ!クセえんだよ!野グソ女!」
「ふぎっ!」
顔を蹴りつけられてお尻から倒れこむエマ。

「いいぞー!あやめー!」
「さっすがあやめ!わかってるじゃん!」
「あったりまえでしょ?ひゃははっ!」
笑いながらあやめは去っていった。
残されたエマは固いプリント用紙で汚れたお尻を拭いていく。
もちろん足りないので、全て使いきった後でも拭ききれてはいなかったが。

教室に戻る途中、綺麗にしようとトイレによろうとするエマだったが。
「エマ?なんでトイレに行くの?」
「え?まだ拭ききれて……」
「私が渡した紙じゃ満足できないって?」
「あ……ごめん……大丈夫だよ?」
結局そのまま教室へ戻った。

「でも、あやめがみんなに責められなくてよかったよ」
聖人か何かのつもりか……。
反吐が出ますね。


教室へ戻ったエマは、裸のまま席に着く。
周りからの好奇の目を気にしつつも、慣れたのか胸を隠すのは止めたらしい。
あれほどみんなに馬鹿にされ、酷い目にあっているのに、その目は未だ輝いたままだ。

「はい、みんな、席についてくださいね」
先生が入ってきて、浮ついた空気のまま授業が開始された。
先生からフォローが入るとでも思っていたのだろうエマは、自分の異常な状態をスルーされたことに戸惑いつつも授業の準備をする。
と言ってもランドセルさえ途中でどこかにいってしまったので、律儀に教科書を持って帰っていたエマは机に出す物はなにもなかった。

「高井さん?高井エマさん?」
「は!はい!」
「なんで教科書を出さないの?」
「あ、あの……ランドセルが無くなってしまって……」
「ランドセルが?持ち物の管理ぐらいしっかりしなさい」
「すいません……」
「仕方ないですね、隣の人に見せてもらいなさい」
「はい……」
隣の席の男子に目配せをするエマ。
しかしその男子は心底嫌そうな顔をする。

「はぁ?なんで俺が……。おい、あんまり近づくなよ。クサいから」
「ご、ごめんね?」
机をひっつけたが、椅子ごと寄ろうと動いた瞬間、足で蹴られて遠ざけられる。

「じゃあ宿題を後ろから集めて下さい」
先生の号令で後ろの席から順々に宿題のプリントが渡されてくる。
エマが元の列からプリントを貰おうとすると、何事も無かったかのように飛ばされて前の席の者にプリントが渡された。
どうせ提出するプリントは先ほど便塗れになってしまったので、貰ってもそのまま前に渡すだけだったが。

「これで全員ですね。ん?高井さんと室田くんのプリントがありませんね」
「家に忘れちゃって!すんません!」
「室田くん、またですか?明日持ってくるように」
室田と呼ばれた少年がおどけて答える。
クラスのみんなはそれを面白そうに茶化し、室田自身もニヤニヤしながらそれに答える。
いつものやりとりなのだろう。

「で?高井さん、プリントまで一緒に無くなってしまったと?」
「い、いえ。さっき汚れてしまって……」
「汚れた?プリントはどこに?」
「捨てました……」
「捨てた?さっきから訳のわからない言い訳ばかりして!先生を馬鹿にしてるんですか!?」
「そ、そういうわけでは……」
「もういいです!罰として校庭の草むしりでもしてなさい!反省するまで帰って来なくて結構です!」
「そんな……」
エマはついてないといった表情で教室を出る。
いや、ここは理不尽な対応に心を痛めてもいいところでしょうに。


校庭に出たエマは、途中で掃除用具入れからゴミ袋を取り出し、律儀に草むしりを初めた。
低学年が体育をしているそばで、裸のまま黙々と草むしりをし続けるエマ。

「わー!見て!あの人裸だよ!?」
「なにしてんの?変なのっ!」
「頭おかしいんじゃね!?」
「俺知ってるよ!ああいうの変態って言うんだぜ!」
指を指して馬鹿にする生徒を、特に怒るでもなく授業を続ける教師。
その教師はただ一度だけ冷たい目でエマを睨んで舌打ちをした。

「授業の邪魔しちゃったかな」
エマは申し訳なさそうな顔をして隅っこに移動した。
いや、邪険にされてるんだから気付いて欲しいものです。

「はぁ、結構疲れるなぁ」
ゴミ袋には次々と雑草が入れられていく。

「ん?あぁ、蚊に噛まれてる……」
裸で草の近くにいるのだから仕方ないが、身体中を噛まれたようだ。
ただ、エマの運は最低なので……。

「なんでこんなとこばっか噛むの?もう……」
噛まれているのは乳首や肛門、まんこに集中していたようだ。

「はぁ、乳首掻くの……気持ちいいかも……」
乳首を爪で掻いて悦に浸るエマ。

「こ、こっちも!」
尻を片手で開いて、空いた手で直接肛門を掻きむしる。

「ああ!気持ちいいけど全部痒いよ!」
ついにはまんこも掻き始める。
校庭の隅に来たせいで、フェンス越しに外から丸見えになっているのにも気付いていない。
外を歩く人たちは次第に立ち止まり、人だかりが出来ていた。

「みろよ、なんか裸でオナニーしてる奴がいるぞ?」
「ここ学校でしょ?教師はなにしてるの?」
「うわ!ケツまで開いて!肛門まで摩ってるぞ!?」
「真正の変態だな!」
「まんこ掻きむしって、サルみたいだな!おもしれえ!」
「お、お前動画撮ってんの?」
「ネットにアップしてやるんだよ!」
「こいつ人生終わったな!ははっ!」
エマは好き放題言われても、夢中で身体中を掻きむしっているので気付かない。
すると迷い込んできた犬がエマに近づいてきた。

「くふぅ!お尻!気持ちいいよぉ!」
近くに犬が来てもまだ気付かない。
犬はゆっくりと放尿のモーションに入る。
目標はケツを上げて下半身を掻きむしっているエマだ。

「え?暖かい?なに?」
無防備な背中に犬が小便をして、さすがに気付いたエマが犬の方を見る。

「え!?い!犬!?ぷふっ!うわっ!」
犬の方を向いて大声を出した瞬間、犬が驚いて的を外す。
背中に向いていた小便はエマの顔に直撃した。

「びゃああ!顔に!かかったぁ!」
「だっせぇ!なにやってんのこいつ!?」
「気付かなかったの!?」
「いや、わざとだろ!?痴女の鏡だな!」
「娘と同じぐらいの年なのに、親の顔が見たいもんだな」
「どうせロクでもない親なんだろ!?子どもがこんな変態なんだしな!」
必死になって犬を追い払ったエマは、びしょ濡れになった身体を手で拭う。
そこに用務員と思しき初老の男性がやって来た。

「おい、ここでなにやってる」
「え?あ、用務員さん。宿題を忘れた罰で、草むしりを……」
と言いつつも自分の現状を見たら、タオルや服を貸してくれるのではと期待しているのだろう。
甘えた考えだな。

「そうか、じゃあ他のゴミも持っていけ」
「え?あ、はぁ、いいですけど……」
用務員は持っていたゴミを袋から出し始める。

「え?あの、袋ごと頂けたら……」
「最近の学生はホントに……敷地内はジュースの持ち込み禁止だと言うのに……」
用務員は最早話を聞いていない。
袋から取り出したジュースの缶を持って、エマのまんこに当てた。

「な!なにしてるんですか!?」
「ん?ゴミ箱にゴミを入れるのは当たり前だろう?そんなこともわからんから罰を受けるんだ。まったく……」
「いい!痛い!痛いです!そこゴミ箱じゃない!」
「うるさい!ゴミみたいなまんこを、せめてゴミ箱にしてやろうって言ってるんだ!我がまま言うんじゃない!」
「入らない!そんなおっきいの入らないよ!うぐうう!いぎゃああああ!」
用務員は無理やりエマのまんこに缶を押しいれた。
入れられたのは細身のスチール缶だ。
その男に感謝するんですね。
アルミ缶なら中で押しつぶした時、破れたアルミが刺さったかもしれない。
スチールなら安心でしょう。

「それに煙草まで!先生が隠れて吸っているのか?生徒か?どっちにしろなっとらん!」
「わ!私じゃないのに!」
「うるさいと言っておるだろうが!」
「くひぃ!ひゃ!やめて!鼻がっ!」
吸殻を鼻に詰めていく用務員。
無理やり両方で合計6本は入った頃やっと手が止まる。

「くしゃいよぉ……」
「おい!ゴミを取ったらどうなるかわかってるな!?」
「ひゃ、ひゃい……」
ゴミ箱なんだから仕方ない。

「残りのゴミは入りそうにないな」
「ぐすっ、初めから入んないよぉ……」
「なんだと!?」
「すす!すいません!」
「もういい!役立たずが!残りは袋ごと持っていけ!」
「はい……って!え!?なに!?なんなの!?」
用務員はエマの足を持って広げる。
缶の刺さったまんこを開帳させられて顔を赤くするエマ。

「きひぃ!なんですか!?」
「ここに、こうして……」
「はぅ!そこ!だめぇ!刺されてるの!蚊に!だかりゃあ!」
蚊に刺されていたクリトリスを刺激されて、だらしない顔になるエマ。
通行人は未だ撮影をしている。

「すっげぇ!AVみたいだな!」
「いや、AV嬢でもここまでしないだろ?」
「だらしない顔してやがるぜ、本当に好きなんだな」
「可哀そう……ここまでやったら、もう普通の生活なんて出来ないわよ?」
刺激されて大きくなったクリトリスに、袋を括りつけられたエマは、去っていく用務員にお礼を言いながらビクビクしていた。

「あ、ありがとう、ごじゃいました……ひゃひっ!」
クリトリスにつけられた袋を引きづりながら、ゴミ捨て場まで歩くエマ。
ガニ股になって、少しでも刺激を弱めようとしているのだろうが、その分滑稽な姿になっている。
というか、別に取って手で持てばいいのに……。

「はぁ、はぁ、くひゅうう!うぅ、やっと着いたぁ……」
ゴミ捨て場にゴミを入れていく。
クリについた袋を取り、鼻に刺さった吸殻も入れる。
まんこに入った缶を出す時には、軽く逝っていた。

やっと全てが終わり、教室に戻った時には給食の時間になっていた。


「お!エマが帰って来たぞ!?」
「うわ!なんかまた汚くなってない!?」
「くっせ!俺こんなのと一緒に飯食うの嫌だぜ!?」
「みなさん!こんなのでもクラスの一員です!我慢して下さいね!」
先生があまりフォローになっていないフォローをする。

エマはみんなに気を使って端の方で給食を食べる。
いつもならみんなとおしゃべりしながら、楽しい時間を過ごしていたのだろう。
友達であったあやめは、たまにエマの方を見て、その後他の女子とコソコソ話し、またエマを見て笑っている。
確実に馬鹿にしているのだろう。
それでもエマはあやめが見るたびに、ニコッと笑って手を振っている。

そんな時事件は起こった。
「おーい!デザートのプリン余ってるやつ欲しい人!」
「あ!俺!俺欲しい!」
「俺もー!」
「お前まだ全部食べてないだろ!?ん?どうした?洋介?いつもならお前一番に手、挙げるのに……」
洋介と呼ばれた少年が腹に手を当てて苦しんでいる。

「やっべぇ、なんか腹いてぇ……」
「まじか?大丈夫なのかよ。保健室行くか?」
「よ、洋介もか?実は俺もちょっと腹いてぇ……」
「え!?池田も!?ちょっとお前ら大丈夫か!?って……なんだ?俺も……いてぇ……」
次々に腹痛を訴える生徒達。

「う!なんなの?これ……トイレぇ……私、トイレ行ってくるぅ……」
「私もぉ……う!だ、ダメぇ、動けない……」
「大丈夫!?みんな!」
なぜか唯一無事なエマが、みんなを気遣ってまわっている。

「やっべぇ!俺!もう!我慢できねぇ!」
「俺も!ああ!漏らすよりかはマシだろ!?ここでする!」
「ちょっ!せこいぞ!俺も!」
男子達が次々に下半身を脱いで、給食が入っていた丸缶の中に便をしていく。

「な!なにやってんのよ!男子!」
「ちょっと!サイテー!」
「ふぅ!でもまだいてぇよぉ!」
「てかお前らもしろよ!そのまま服につくのとどっちがいいか考えろ!」
「どっちって……」
「くひぃ!ダメ!私!」
「ちょっと!?あやめ!?」
あやめがミニスカートの下から水色のぱんつを脱いで、床に置いた丸缶の上に立つ。

「お!あやめが糞するぞ!?」
「自分も怒ってたくせにな!」
「男子!茶化さないでよ!」
「うぅ!いやぁ!見ないでぇ!」
顔を真っ赤にしたあやめが、便をしようとした瞬間、エマがあやめの前に立って抱きしめる。

「大丈夫、これでちょっとは隠れるから」
「エ、エマ……」
安心したのか、すぐに便が出始めた。
その後、女子は壁側によって丸缶の上に座り、終わった他の女子やエマが壁を作って凌いだ。

食中毒だろう。
エマの運の無さが招いたのなら、なぜエマはかかっていない?
比較的軽い症状の者たちはすでに丸缶で便を済ましている。
丸缶の中は水溶便で一杯になって、教室中がすごい臭いになっていた。

「く!くせぇ!やばい!また気持ち悪くなってきた!」
「誰か!その缶外にやってよ!うっ!吐きそう!」
「ちょっと!ここで吐かないでよ!?」
「そうよ!吐くならあの缶の中にして!」
誰かが言った一言を皮きりに、次は缶の中に嘔吐物が大量に溜まっていく。

「うげぇええ!やだ!もう!みんな!見ないでよ!」
「もうやだぁ!こんなの!お嫁にいけないよぉ!」
女子は泣きながら嘔吐している。
エマはまた悠然とその前に立ち、みんなの壁になろうとしている。

「みんな!終わった!?先生が教室を出てしばらく経つから!もうすぐ救助の人が来るはず!私はこの缶を教室から出してくるからね!みんな!もうちょっと頑張って!」
「エ、エマ?」
「お、おい、汚いぞ?それ……」
エマは汚れた丸缶を持って、教室を出ようとする。

「な、なんでだよ!俺たち!散々お前のこと馬鹿にして!」
「そうよ!エマ!なんでそんなことすんのよ!私!あんたに!」
「あやめ、みんな……私、誰かを怨むぐらいなら、馬鹿みたいに笑ってたいよ」
やはり……そうでしたか……。

エマは丸缶を持って教室を出る。
それをみんな茫然と眺めていることしかできない。

そして教室を出た瞬間……。

「ごへっ」
「こけたーーーー!」
「格好つけたくせにこけたーーー!」
一度重い丸缶を置いた瞬間、こけて丸缶に頭から突っ込むエマ。
全裸のままなので、丸缶からなにも着けていない下半身が丸見えになっている。
しかもやはり食中毒にかかっていたのだろう。
下痢便がピューっと噴射されている。

「むごおおお!むごっ!」
暴れたおかけで丸缶が倒れて九死に一生を得るエマ。
ドロドロに汚れながらゲロを吐き続ける。

「ごほっ!げぼっ!ごぼごぼごぼ……」
その背中には、哀愁が漂っていた。



「いやぁ、今日は災難だったよ」
未曽有の大事件となっていた教室だが、その後救急隊がやって来て事件は鎮火した。
速効性の高い食中毒だったらしいが、便や嘔吐など身体の中の物を出してしまえば、後は療養していればすぐに治るとのこと。
因みに教室の消毒の為に一時的に学校は休みになるらしい。
予備の体操服を全員に与えられたことにより、帰りは全裸で無くなったので、エマにとっては得をしたぐらいであった。

「しばらく学校休みみたいだし、ちょっと得したかな」
そんな訳ない、前向きすぎるだろ。
その後は何事もなく家についたエマだった。

「ふぅ、今日は色々あったなぁ。ついてないにも程があるよぉ」
自覚はあったらしい、よかった……。
真直ぐ風呂に向かい、ついでに体操服から部屋着に着替える。

「くんくん……臭いは全部とれたかな?」
汚物の臭いは全てとれ、石鹸と体臭の混じった甘い匂いに戻っている。
夏の暑い時期、一人暮らしということもあって、エマの部屋着は肌着のようなランニングに、ぱんつ一枚だ。
ランニングからはピンクの乳首が透けて見え、白地にピンクの水玉のぱんつからは割れ目の形まで見てわかる。

「ふぅ、今日は疲れたし、レトルトで済ましちゃおっかなぁ……」
すっかりいつものペースを取り戻したエマは、リビングで風呂上がりの牛乳を飲みながらリラックスしている。

ガチャガチャ!ガキっ!
「え?なに?なんか音した?」
確かに、玄関の方からなにか物音がした。

「はぁ!はぁ!」
「え?だ……だれ?」
男の荒い息遣いが聞こえる。
廊下を歩いているのだろう。
しかし両親も他界した今、ここにはエマしか住んでいない。

「教授先生?」
不意に私の名前を呼ぶも、それは違う。
だって私は今日一日ずっとエマの傍にいるのだから。
がたっ!

「ひっ!?」
乱暴にリビングの扉が開けられる。
そこから顔を出したのは、暑いのに髪を覆うようにニットの帽子をかぶり、サングラスとマスクをした怪しい男だった。

「ふぅ……お前、一人か?」
「え?……あぁ、ぁぁぁぁ」
顔を覆っていた小物を脱いでいく男。
その度にエマの顔が驚愕に変わっていく。

「久しぶりだな?お?大きくなったな」
「やだ……なんで?……今更……」
私にはこいつが誰かはわからない。
てっきり泥棒かなにかかと思ったが、顔見知りか?

「空き家になってると思って逃げてきたのに、まさかお前がいるとはな?」
「あぁ……」
「一人で住んでるんだろ?靴を見ればわかる」
何者だ?

「なんだ?わかってるんだろ?あの時顔見られたもんな?俺だよ、俺。お前の両親を殺した強盗だよ!」
「いや……いやぁ……」
こ、こいつが?
私の優秀な部下を二人も殺した……。

「今丁度このあたりでまた仕事してたんだけどな?危うく見つかりそうになって、逃げてたんだよ。そしたらこの家の前についてなぁ。見た感じあれから変わってなかったから、てっきり手つかずで残ってるんだと思ってな?で、入ってきたらお前がいたわけだ」
「うぅ……」
「そうビビるなよ?知らない仲でも無いだろ?なぁ?喉乾いたわ、お茶くれ」
我が物顔で椅子にドカッと座る男。

「おい、早くしろよ?俺の気が短いのは知ってるだろ?」
「ひぃ!は!はい!」
エマは恐怖でガタガタ震える身体を、無理やり動かして冷蔵庫に向かう。

「お、よく冷えてるな。お前今一人でこの家住んでんのか?」
「は、はい……」
「なんで?あいつら死んだんだろ?え?死んだよな?俺しっかり何回も刺したもん」
こいつ、完全に壊れている。
面白い……。

「死に……ました……」
「そうかそうか、よかったぁ」
なにがよかったのか。
残された子どもの前でする話か?

「俺もあの日以来気をつけててな?覚えてるか?お前の父親、結構抵抗しただろ?」
話には聞いている。
抵抗した高井くん、エマの父親は、強盗に刃向って殺されたと。

「だからあれからこれ持ち歩いてるんだよ、護身用に」
「ひいいい!」
突きつけられたのは拳銃。
見た感じ本物のようだ。

「音が出るから最終手段だけどな?」
「おおお!お願いです!殺さないで!」
咄嗟に土下座するエマ。

「おいおい、そんな怖がんなって。俺とお前の仲だろ?」
さっきからなにを言ってるんだ?

「あの日、お前が俺を家に入れてくれたから、俺も仕事出来たんだし」
な……んだと?

「どうよ?両親死んでから。楽しくやってるか?」
「やめて……」
「なんだよ、連れねぇなぁ?お前が両親を殺して欲しいって言ったんだろ?」
どういうことだ?

「二人とも時間が止まる……」
私は咄嗟に時間を止める。
二人は対峙したまま固まっている。

「エマ、あの日のことを詳しく説明しなさい」
「……あの日、私はこの男に、両親を殺して欲しいと頼みました……」
「どういうことです?もっと詳しく」
「この人が他の家に泥棒に入ったところを見たんです。たまたま顔も見てしまって……それで、殺されそうになった時、思いついたんです。そうだ、この人なら、あいつらを殺してくれると……」
「怨んで……いたんですか?」
「虐待……されていました……」
知っている。あの二人は、愛し合って子どもを産んだのではない。
実験の為のモルモットを作ったに過ぎない。

「耐えられなかった、壊れそうだった。いえ、多分あの日から、壊れてたんです。もう……」
「あの日とは?二人が殺された日ですか?」
「違う、私が……生まれた日……」
エマは私が操っているからか、死んだ目をしている。

「見て、しまったんですね……」
「はい、見ました。私が生まれた日のビデオを……」
その存在は知っている。
私の部下だった二人。
高井くんと佐々木くん、二人は実験の為に子どもを産んだ。

結婚して夫婦になり、子どもを育てる。
傍から見ればそれは普通の家族だが、二人は子どもをモルモットとしか思っていなかった。
家の中で間違った常識を教えたり、実験と称して暴力を振るったり。

外の世界を知るまでのエマは、それを当たり前の日常だと思っていた。
家の中では全裸になって、四つん這いで歩かなくてはいけない。
トイレは桶の中にさせられる。
餌が欲しいなら芸をして、トイレ代わりの桶の中に入れられたご飯を、手を使わずに食べさせられる。
命令に背けば殴られる。
痛みのテストとして、なにもしてなくても蹴られる。
外ではそれら全て無かったかのように過ごさなくてはいけない。
だから他のみんなもそうだと思っていたのだろう。

でも、見てしまった。
彼女が生まれた日、これで思う存分実験が出来る、いい玩具が出来たと喜ぶ二人の姿を。

「わかりました、もういいですよ。実験は終わりです。あなたは壊れないんじゃない。壊れてたんですね?」
「……」
なにも、答えませんか。

「誰かを……」
「ん?」
固まった口が動き始める。
時間が止まっているはずのエマは、涙を流しながら言葉を紡ぐ。

「誰かを怨むより、馬鹿みたいに笑っていろ……」
「覚えてたんですよね……私の、言葉を……」
二人が殺された日、私が駆けつけた時、エマは表情を失っていた。
あの日私がかけた言葉は、あまりにも無神経で、あまりにも不躾な言葉。
それを、覚えてたんですか……。

「私……笑えてる……?」
「いいえ?今は、泣いてるんじゃないですかねぇ?」
「教授先生も……泣いてる……」
「ははっ……私も……壊れてますから……」
エマに笑顔を貼りつけたのは私でしたか……。

「いいんですよ?壊れてたって」
壊れた痛みは、壊さなければ無くならない。

「エマ?あなたは救われてもいい。心が壊れた者にしか出来ない快楽を……あなたに教えてあげましょう。あなたならわかるはずです……」
「え?」
強盗は私が頂きましょうか。
この記憶はいりませんね。
それからエマにこれからすべきことと、圧倒的な力を渡す。

「うまくやるんですよ?これには限りがありますから。あくまで脅しです」
「はい!教授先生!エマ!がんばるね!」
「いってらっしゃい……」
エマは笑顔で駆けていく。
友達の家に遊びに……。


「ごめんくださーい!」
「はいはい、あら?エマちゃん?あやめなら部屋に籠ってるわよ?今日大変だったらしいわね?寝てなくて大丈夫なの?」
「だまれ」
「へ?」
突きつけられたのは拳銃。

「なに?なにかの遊び?」
「本物だよ?なんならお前の空っぽな頭で試そうか?」
「え?……冗談……よね?」
「両手を挙げろ」
「……エマちゃん?」
あやめの母親であろう女性は、ありえないシチュエーションに戸惑うも、エマの壊れた目を見て、身体が固まった。

「なに?死にたいの?」
「わ、わかったわ?つ、付き合うから!」
気味の悪そうな顔をして、言われた通りに両手を挙げる。
そのまま後ろを向かされて、後頭部に銃を突きつけられる。
そしてあやめの部屋の前まで歩かされる。

「呼べ」
「あ、あやめちゃーん?出てきてぇ?」
「なに!?私今日はご飯食べれないって言ってるでしょ!?」
「私のことは言うなよ?」
エマに釘を刺される。

「い、いいから!出てきなさい!」
「な、なによ……」
急に怒鳴られて渋々扉を開けるあやめ。
そこにいるのは両手を挙げた母親。

「なにしてるの?」
「な、なにって……ひぎっ!」
不意に自分に向かって倒れてくる母親を抱きかかえるあやめ。

「ちょっ!重い!うっ!はぁ、ちょっと!?ママ!?どうしたの!?」
「大丈夫、気絶してるだけ」
「え!?」
そこにはいるはずの無いエマの姿。

「スタンガンだよ」
「スタン……ガン?」
「あやめがいい子にしてたら、殺さないよ?」
「殺すってあんた……ひぃ!」
スタンガンを持った手と反対側に持たれた拳銃を見て、仰け反るあやめ。

「お、おもちゃだよね?」
「もう、親子揃って察しが悪いなぁ。貴重な弾なんだから、試すならどっちかの頭になるけどどうする?」
「い!いい!信じる!信じるから!」
少なくともスタンガンは本物なのだ。
信じるしかないだろう。

「私がなにしに来たかわかる?」
「きょ!今日のことでしょ!?違うの!謝れなかったけど!私、どうかしてたの!なんかエマをいじめなきゃって!身体が勝手に!」
「知ってるよ。それにそんなことしに来たんじゃないよぉ」
「え?ち、違うの?」
「ただちょっと遊びに来ただけ」
「あ……」
絶対に嘘だろう、目が死んでる。

「ねぇ?あやめちゃん?暑くない?」
「え?いや……そんなこと……」
「暑いよね!?」
「ひぃ!」
拳銃を突きつけられて、急に大声を出される。

「あ……つい、です……」
「そうだよねぇ?」
「ク、クーラー、点けるね?」
「いいよ。私暑くないし」
どっちだよと言った顔をするあやめ。

「暑いなら服脱げば?」
「え?いや……」
「暑いって言ったの嘘?」
「え!?あの!ぬ!脱ぐね!?」
どうせ女同士だと思ったのか、服を脱いでいく。
部屋着を脱いで下着のみになるあやめ。
エマと違って少し胸が出ているあやめは、綿のぱんつの他に、白いスポーツブラをしていた。

「あやめって最近ブラし始めたよね?」
「そ、そうだね……」
しげしげと見られて恥ずかしそうにするあやめ。

「誰かに揉まれたの?」
「ち!違うよっ!」
いつもの冗談だと思い、少し緊張が解けたあやめ。

「揉まれたんでしょ?知らないオヤジに」
「違うってば!」
「は?私が間違ってるって言うの?」
「え?」
また拳銃を突きつける。
しかも母親の頭に。

「や!やめて!そうだよ!も、揉まれたの……」
「誰に?」
「知らない……おじさんに……」
「そうだよねえ?あやめって見るからに尻軽だもんね?」
「そ、そうだね……」
やっと立場をわきまえたようだ。

「ねぇ?ゲームしない?」
「ゲーム?家、そういうの無いけど……」
「あやめが2時間以内にオヤジと援交して来れたらあやめの勝ちね?」
「は!?そ!そんなことするわけ!」
「出来なかったらこいつ殺すね?」
「え?」
殺すという直接的な言葉に身体が震えるあやめ。

「ちゃんと写真撮って来てね?中出しされてピースしてるやつ。値段はぁ、尻軽だから五千円ぐらいかな?」
「五千円?」
「あやめの月のお小遣いと同じだね?ほら!お金のありがたみがわかるいい機会だよ?あ、もうスタートしてるから、19時32分までに帰ってこれなかったら、こいつ殺すね?」
「あぁ……」
「それと……私、一人じゃないから。あやめのことはずっと仲間が追ってるよ?誰かに言ったらその場でこいつ殺すね?」
まぁ、私が一緒に行くから嘘ではないですがね。

「ほら!早く早く!」
無言で走りだすあやめ。
部屋を出たところで下着姿だと気付き、一旦戻る。

「あ、服はこっちね?」
「え?」
渡された服を受け取る。
渋々服を身に纏うが、俯いたまま動かない。

「ねぇ?本当にこのまま外に出るの?」
「なに?私なんか今日裸で過ごしたんだよ?」
「そ、そうだよ……ね?」
泣きながら外に出るあやめ。
レザーのミニスカートは屈まなくともぱんつが見えている。
スケスケの上着からは、その見た目にそぐわない健康的なスポーツブラが丸見えだ。


「は、早くしなきゃ!ママが!」
走り出すあやめ。
はぁ、私、走るの苦手なんですけど。

繁華街につくまでに、何人もの人に好奇の目を向けられるも、夢中で気付かないふりをする。
信号待ちで止まった隣にある交番に目を向けて、しばし立ち止まる。
警官に話しかけられれば、事情を話さずにはいられないだろうと考えているのか。
不意に来た携帯のメールを見る。

『警察に言ったらママの頭が吹き飛ぶよ?』
顔を真っ青にして走りだす。

繁華街は仕事帰りのオヤジでいっぱいだった。
どうすればいいのかわからず、キョロキョロするあやめ。
そこに酔ったオヤジがやって来た。

「お!?嬢ちゃん!すごい格好だねぇ!」
「あ、あの……これは……」
「若いのに!すばらしい!」
「いやああ!」
お尻を触られて大声を出すあやめ。

「なんだなんだ?そんな格好してるのに、触られたら訴えますか?最近の子どもは怖いねぇ!ははっ!」
こいつ、あやめじゃなかったら本当に捕まってますよ?

「あ、あの……私と……援交……しませんか?」
「うえ?」
どうやらそんな気が無かったらしいオヤジは、少々ビックリする。

「でも僕お金無いからねぇ?」
「ご、五千円で……」
「五千円!?」
またまたビックリするオヤジ。

「五千円って君……」
「ダメ……ですか?」
その安さを指摘すべきか悩むオヤジ。

「そ、そうだね!本当に五千円!?」
「は、はい……それ以上はまけられなくて……」
「し、仕方ないなぁ!じゃあそれで手を打ちましょう!」
「ほ!本当ですか!?」
「はは!でもどうする?君みたいな若い子じゃホテルは難しいなぁ……」
「そ、そうなんですか?」
「そうだ!ちょっと来て!」
「は!はい!」
そのままオヤジに手を取られて歩きだすあやめ。
繁華街を抜けて、公園まで連れてこられる。

「ここなら大丈夫でしょ」
「ここ、ですか?」
そこは公園の便所だ。
掃除が行き届いてなく、かなり汚い。

「ダメかな?」
「い、いえ!大丈夫です!」
今更つべこべ言う時間はないですからね。
男と共に男子便所の個室に入る。

「す、すごい臭い……」
「さ、触ってもいいんだよね!?」
すでにオヤジはやる気満々だ。

「は、はい……」
「おお!す!すごい!お肌スベスベ!」
「う!」
腕を触られて目を閉じる。

「このスケスケな服、取っちゃうね?」
「はい……」
上着を脱がされて、ブラのみとなる。

「子どもっぽいブラがまたいいねぇ!うわっ!ちっさいけど柔らかい!」
「うぅ……」
「ブラも取っちゃおうね?」
遂にブラも取られて胸が露出する。

「わぁ!乳首!ピンクだよ!こんなの見たこと無い!」
「そ、そうなんですか?」
「へへ!へへへ!」
「いやぁ……」
もう会話も成り立たない。
乳首を舐めまわされるあやめ。

「ひぃ!」
「こっちはどうなの!?ひひ!あ!ちょっと濡れてるねぇ?」
「濡れてる?」
ぱんつを弄られて身をよじる。

「もう僕我慢できないよ!ほら!そこに手をついて!」
「こ、こうですか?」
壁に手をついてお尻を突き出す。
元々丸見えだったぱんつがより強調される。

「うひひひひ!いい匂いだね!すーーー!」
「やだぁ、嗅がないでぇ……」
「なに?こっちはお金払うんだよ?」
「す、すいません……」
「じゃあ今からなにされてもお礼言うんだよ?」
「はい……」
そう言うと男はぱんつを脱がしてまんこを舐めまわす。

「ありがとうございます……」
「なにしてもらって感謝してるのかわからないなぁ」
「まんこ……舐めてくれてありがとうございます……」
「お、すごい!お尻の穴も茶色くない!」
「ひぃ!お、お尻の穴を触ってくれて、ありがとうございます……」
「よし、じゃあさっそく入れちゃおうかな?」
「い、入れるって……」
「ちんぽに決まってるでしょ?」
「そう……ですよね?」
「こんだけ濡れてたらいけるでしょ?それとも舐めてからにする?」
「舐める!?いや!いいです!」
「そう?舐めた方が入り易いのに、痛くても知らないよ?」
「え?……はい」
オヤジはいきり立つそれをあやめの無毛のまんこに当てる。

「さぁ、じゃあおねだりしてもらおうかな?」
「おねだり?」
「こう言いながら……こうね?」
「は、はい……」
あやめは腰を動かして、ちんぽを刺激しながら言われたままのセリフを話す。

「私は、五千円欲しさにちんぽを咥えこむ馬鹿女です……私の馬鹿まんこにおじさんの精子をわけて下さい……」
「げへへ!そら!お望み通りやってやるよ!」
「いっぎいいい!」
「そら!そら!ん!?な!血!?初めてなの!?ははっ!ホント馬鹿だな!」
「ありがとうございます!ありがとうございます!まんこにちんぽ突っ込んでくれて!ありがとうございますうううう!」
「すごい締め付け!すぐ出ちゃうう!ほら!孕ませてやるよ!」
「はいいい!孕ませてえええ!あやめをおおお!お母さんにしてくだしゃいいい!」
「出るぞっ!うう!」
「ひぐうう!なんかくるうう!いぎっ!」
どうやらオヤジが出した瞬間逝ったようだ。
だらしない顔で逝き果てている。

「ふぅ、満足満足。ほら、これ、約束のお金」
オヤジは財布から五千円を取り出し、便所にもたれかかるあやめのスカートに挟む。

「あ、記念にぱんつ貰っていくね?」
「え?」
オヤジは携帯で写真を撮ってから、ぱんつを脱がす。
そしてまた写真を撮る。
あれは売られるな。

「げへへ。五千円ぐらい軽く稼げるな」
「あ、ありがとう……ございました……」
しばらくそのまま放心するあやめ。
しかしすぐに立ちあがり、顔を真っ青にする。

「あ……写真……撮ってない……」
すぐにオヤジを追いかける。

「す!すいません!」
「ちょっと!なになに!?そんな恰好で!もうぱんつは返さないよ!?」
「あの!写真!」
「写真も消さないよ!?」
「違うんです!私の写真撮ってください!」
「はぁ?」
携帯を渡すと、その場で座り込み股を開く。
まんこからは出された精子が垂れ落ちる。

「え?ここで撮るの?」
「いいから!早く!」
必死な顔でピースするあやめ。

「じゃあ、撮るよ?ほら、笑って?」
ぎこちなく笑うあやめ。

「これでいいの?」
「はい!ありがとうございます!」
お礼を言って走り出すあやめ。
上半身は裸、下半身を隠すスカートもまんこを隠せてはいない。
しかしもうすぐ約束の時間が来る。
真っ暗になった今、無心で走るしかない。


「はぁ!はぁ!」
「お、はやーい!もう帰ったの?」
「ほら!これ!」
そこにはさっき撮った写真が映っている。

「お、ちゃんとやったんだ?ははっ!バッカみたい!なにこの顔!」
「ママは!?無事なの!?」
「大丈夫、そこにいるよ?」
「あ……」
そこには変わり果てた母の姿があった。

「な……に?これ?」
「お楽しみだったんだよ?」
全裸の母親は身体中に精液が付着している。
顔にはベージュのぱんつを被っており、よく見ればまんこからも大量の精液が流れ出している。

「裸にぱんつ被って、家の前で呼び込みさせたの」
「呼び込み?」
「自宅風俗始めましたー!って叫ばせたの」
「な……なんで?」
「さらわれたあやめを救うため?」
「なっ!」
「2時間で10人!すごくない?もう三十越えてるのによくやるよ」
「ひ!酷い!なんでこんな!」
「ご近所からの苦情もすごかったんだよ?警察呼ぶとか、訴えるとか」
「な、なんで……」
「それとね?あんたの父親……」
「パパ!?パパにもなにかしたの!?」
「まだなんにもしてないよぉ?」
「いや!もう聞きたくない!」
「あんたら親子が言う通りにしてくれれば、なにもしないよ?」
「……え?」
「ほら!ババァ!起きろ!」
「や!やめて!」
母親を蹴り起こすエマ。

「う、うぅ……あ、あやめちゃん?」
「ママ!ママぁ!」
「よかった……無事だったのね?」
「はいはい、感動の再開はいいから、話聞いてね?」
二人を地面に正座させて、話し始める。

「あんたらの大切なパパを殺されたくなかったら、これから言うことをちゃんと毎日実践してね?」
無言で話を聞く二人。
最早二人の目にも力は無い。

「まずあやめ、あんたのトイレットペーパーは今後これね?」
「これって……」
「七五三の時の衣装と、毎日一緒に寝てるって言ってたヌイグルミ」
「私の、宝物……」
「この前言ってたよね?この二つが宝物って」
「これを?」
「トイレの後はこれで拭いてね?あ、これも使っていいよ?」
「これ……」
「七五三の時の写真。可愛く撮れてるね?」
「うん……」
言われるがままのあやめ。

「おばさんはねぇ?トイレは男の人に許可貰わなきゃしちゃダメね?」
「え?男の人って……」
「誰でもいいよ?でも大好きな旦那さんはダメだよ?適当にその辺で男見つけて、おしっこしていいですか?うんこしていいですか?って聞いてまわれば?あ、その人に拭いてもらえなかったら、もう拭いちゃダメだからね?」
「そんな……」
「大丈夫!おぱさん綺麗だから!おしっこするとこ見てって頼めばしてくれるよ!あ!あと!旦那とセックスする時も他の男の許可貰ってからね?」
「そんな!どうやって!」
「今日旦那とセックスしてもいいですか?ってトイレのついでに頼めば?」
「うっ……うぅ……」
涙を流す母親。

「それから……そうだなぁ……あやめはこれから毎日あの犬とエッチしてね?」
「犬って……サフィ?」
「そんな名前だっけ?あの汚い雑種と毎日交尾ね?」
「そんなの……出来るの?」
「出来るよ」
その確信は私に向けられているのだろう。
エマの為に犬の脳を弄っておくか。

「あとおばさん?多分これから警察来るけど、適当にごまかしてね?お金は貰ってないんだし、大丈夫でしょ?旦那さんにも内緒にね?」
「は、はい……」
「家でやると目立つから、これからは夜道で歩いてる男の子を狙おうか!」
「ね、狙うって?」
「あやめより年下の男の子を襲って無理やりセックスしてよ!あ!そうだ!あやめと犬の交尾の回数と、おばさんの痴女セックスの回数を足して、100回越えたらあんたら家族全員解放してあげる!」
「そ、そんな……」
「い、いやぁ!」
「二人とも最低一日一回ね?出来なかった時は0時越えた瞬間パパ殺すね?いつでも見てるし、いつでも殺せるんだからね?もちろん警察とかには内緒だよ?」
無邪気に笑うエマの目は、笑っていない。

「じゃ、私帰るからね?あ、今日からスタートだから、早くしたほうがいいよ?ほら!あやめ!犬を誘わなきゃ!おばさんも!襲いに行きなよ!ね?」
二人は無言で立ち、各々の向かう先へ歩いていった。

「じゃ、私は帰りますか」
エマは自分の家に帰っていった。
そう、廃病院へと。



「エマ?いますか?」
「あ、教授先生!なになに!?今トイレ終わったとこ!」
エマは病室の端で股を拭いている。
なぜかトイレはあそこでする習慣がついてしまった。
部屋の端、昔あの子専用の桶が置かれていたのもそうだったか。

「それは?」
「え?トイレットペーパーだよ?」
そこに握られていたのは両親の位牌。

「拭き難くないですか?」
「正直ねぇー?」
「次からは二人の写真ですればどうですか?」
「そんなの……」
エマは満面の笑みで答える。


「二人が死んだ日に燃やしてるよ!」
[ 2013/03/15 02:16 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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