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神のご加護で

長いこと空いちゃいましたが新作です!
一話完結がっつり鬼畜
人間性を疑われるレベルですね!
気になっちゃったら【続きを読む】からいっちゃって下さいな!
「はい!注目!」
短めの黒髪の少女が教壇に立って、みんなの注目を浴びている。

「これから夏休み前の大イベント!修学旅行について話し合いたいと思いまーす!」
静寂はすぐに解放され、みんなが声高に囃し立てる。

「まずは班決めからだよね!」
「お!マリマリ乗り気だねぇ!?」
「なに!?私が乗り気じゃダメみたいな言い方じゃない!」
マリマリと呼ばれた少女は、一見すると小学生にも見えるが、列記としたこの学園の生徒であり、もちろん他の皆と同じ年である。
HRを仕切っている少女は直もその少女に食いつく。

「マリマリは飛び級だから修学旅行行ったこと無いもんね?」
「あるわ!二回は行ってるわ!馬鹿なのか!馬鹿なんだな!?」
「マリマリ、愛してるぉ?」
「ふぇぇ……?な、なにいきなり……」
「マリマリが好き、大好き……」
「はぅ……」
照れる少女を見てクラス中が和んでいる。
いつもの風景のようだ。

「こらこらササキちゃん?マリちゃんいじめちゃダメでしょ?」
「ごめーんコノエ姉、マリマリいじめると楽しいからつい」
ササキと呼ばれているのは、教壇に立っている娘だ。
話しかけたのはコノエ、姉と言っているが姉妹では無い。
みんなのお姉ちゃんという親しみをこめて、仲間内で呼ばれているあだ名だ。
胸はクラスの中でも断トツで大きく、顔立ちもおっとりしているが大人っぽい。

「うぅぅ……軍法会議に出してやる……」
「あ!職権乱用だ!」
「いやいや、風紀委員にそんな権利ないでしょ?てか軍じゃないし」
「ヒサヒぃー!サササキがいじめるぅー!」
「サが一個多いっていつも言ってんでしょ!まったく!」
未だいじけるマリモにじゃれるササキ。
それを見て冷静にツッコミを入れているのがヒサヒである。
サバサバした話し方だが、優しげな顔立ちと上品な振る舞いから、育ちの良さがにじみ出ているようだ。
そういう所を表に出そうとしない性格なのだろう。


クラスでの話し合いは、このように脱線しつつも和気あいあいと進んでいった。
修学旅行か、みんなで楽しく行ってこればいい。

そのみんなに僕はどうせ含まれていないんだし。

あ、僕の名前は……まぁいいや。
どうせもうすぐいなくなる人間だし。
修学旅行も関係ないしね。

今日は授業が終わったら、お小遣い全額おろして散財してやる。
そう、今日で最後なんだから。



いつもそうだった。
昔から僕は無視されてきた。
学校だけじゃない。
家でもロクに会話はない。
最後に人と話したのっていつだっけ?

別にいじめられている訳じゃない。
進学してから初めの内は、そういうの無かった訳じゃないけど。
でもそれさえすぐに飽きられた。

つまんない。
それが僕を表す全てだ。


生きてきて今まで、楽しかった思い出なんてほとんどない。
学校で勉強して、家に帰ってテレビ見て、早めに寝る。
趣味という趣味はなく、暇つぶしにと思って買ったパソコンもロクに使えない。
本を読むのは苦手だし、ゲームも性に合わない。

本当になにもない。
楽しかった時、そうだな……幼稚園の時の先生に大好きって言ったら、私もだよって言ってくれたこと、あれが僕の人生のピークだな。
ははっ……本当に無駄な人生だった。

それももう終わる。
自宅のマンションの屋上。
普段は解放されておらず、管理人である僕の家にしか鍵はない。

防護フェンスは身体一つ分、ニッパーで切ってある。
あとは飛び降りるだけ。

いつもは見上げることもない空が、今日に限って綺麗に見える。
結局お金、使わなかったな。
考えてみたら欲しい物も、やりたいことも、食べたいものもない。
そんなのあったら、もうちょっと生きてみようって思ってたのかも。

財布を開けて、おろしたばかりのお金を空からばら撒く。
最後にちょっといいことがしたかった、のかもしれない。

さぁ、グダグダやってたら決心が鈍りそうだ。
そう思った瞬間自然に足が出た。

僕の身体は重力に引かれ自然落下していく。
顔に当たる風が、もうすぐ夏が来るのに妙に冷ややかに感じられる。

結構簡単だったな。
もっと躊躇するかと思った。
それだけ欲していたんだろう、最後を。

思っていたほど嫌な気分ではない。
むしろ心が軽い。

もう苦しむこともない。
悲しいこともない。
休んでいいんだって。

あぁ、風を切る音がゆっくり聞こえる。
ゆっくり、ゆっくりと……。



ゆっくり過ぎないか?

僕は閉じていた目をそっと開く。
止まっている?
防護ネット?
いや、ありえない。
道路に面しているのだ、そんなものはあるはずがない。

……浮かんでいるのか?


「兄ちゃん勘弁やわー」
「へ?」
「そういうの困んねんで?」
「だ、だれ?」
どこからともなく声が聞こえる。
ありえない状況に頭がついていかない。

「ワシか?ワシはあれや、えーっと、神?的な?」
「的な?」
なぜに疑問形……。

「いやな?こんなんで死なれたら、ワシの責任問題やねんよ」
「責任って……」
「こんな人生おもんないわ!って死なれたらな?ワシの査定に響くねん。おけ?」
「お、け……?」
「いやいや!話の分かる兄ちゃんでよかったわ!もうな?最近自殺とか増えててもう大変やねんで!?こっちの身にもなってみぃってなぁ?上からはお前の監督不行き届きやとか言われてな?下からは下からで神様はなんもしてくれへんとかって。やっとるっちゅうねん!うまいこと願い叶えたりとか、運命創っちゃったりとかしとるっちゅうねん!それでも間に合わんのや!神様全然足りてないからね!?八百万おるとか嘘やからね!?パート含めて1000人ぐらいでやってますから!それで一億人ぐらい見ろとか無理やっちゅうねん!あ、今の1000人って地獄勤務とか天界勤務とかも含めてやからね!?実際現世の勤務は100人もおりませんからね!?なぁ?兄ちゃんも無理やなぁって思ったやろ!?」
「は……はぁ……」
「あ、そおりーそおりー。しゃべりすぎたわ。オカンにもようあんた5分でいいから黙っててや!って言われんねん。物静かやっちゅうねんな?ワシメッチャ物静か系男子やっちゅうねんな?」
「あ、あのぉ……」
「おお、そやったそやった。それでな?自分の願い叶えたるから、死なんといてって言うこっちゃ」
「願い?いや、僕にはそんなの……」
「悩まんでええって。ワシこんなんでも神様やし。兄ちゃんのことぐらいちゃんとわかっとる」
「僕のことを?」
「兄ちゃんの願い、叶えたる。と言うか正確に言えば、兄ちゃんが正当に受け取るはずやったもんを、まとめて払ったるってこっちゃ」
「正当に……受け取る?」
正直わけがわからなかったが、嬉しかった。
久しぶりに人?と話せたこと。
そしてなにより僕のことを分かってくれる人?がいたこと。
なんかこれだけで、最後としちゃ充分な感じなんだけどな。

「悪かったな、気付いてあげれんで」
顔も見えない相手だが、微笑みかけてくれている気がした。

「ずっと辛かったやろう?」
不思議と涙が出た。
枯れていると思ってたのに。

「兄ちゃんはな、愛されてもええんや」
愛……。

「愛されたらあかん人間なんかおらん。でも、愛されへん人間はおる。切ないよな?悔しいよな?」
あぁ、そうだ。
僕は愛されたかったんだ。
でも、愛されなかった。

「努力してもなにしても無理な時は無理や」
その通りだ。
初めは頑張っていたような気がする。
僕だって初めからこうじゃなかった。
でも無理だったんだ。
だから……。

「八方ふさがり、もう後は来世にご期待下さいやんな?本来なら!な!」
「え?」
「そんな時にワシがおる!ワシは神や!兄ちゃんが欲しかったもん!ワシがあげまひょう!」
「な?どういう……」
「騙されたと思って明日また学校行ってみぃ?ほんなら全部わかるから!」
「ちょっ!待って!」
気付いた時には僕はベッドで寝ていた。
夢、だったんだ。

なんだろう、でもちょっとだけ、今日は頑張ろうって思えた。




と、そんな純真な頃が僕にもありました……。

結局あの日、僕が学校に行くことはなかった。
なぜか?
登校中にいきなりOLに逆ナンされたから!
それからもう入れ食い状態!
乾く暇もないってこのことだなって!

お気に入りの子の家で寝泊まりして、また他の子を探しに街に出る毎日。
お金の心配もない。
だって頂戴って言えばくれるから。

あれから3カ月、わかったことがある。
僕のことを好きになってくれる人は限られている。
条件はわかんないけど、態度が顕著に違うからすぐわかる。

好きになってくれる人は、僕がなにをしようと盲目的に好きでいてくれるし、僕の為ならなんでもする。
自分を捨てて、大切なものを捨てて、何もかも捨てて僕の為に尽くしてくれる。

こんな生活を一カ月も続けたら、人間ダメになるのは道理であって。
僕も例に漏れずねじ曲がってしまったみたいだ。

そう言えばこの3カ月、学校に行っていないことに気付いたのが昨日。
たまには若い子と楽しくやろうかと思って来てみたんだけど……。
予想以上の収穫だった。



ざっと教室を見渡してみて、僕のことを好きなのは四人。
街でやってたころは相手が不細工だったり、おっさんだったりもしたけど、ここでの四人は大当たりだ。
なにせ学園の中でもトップクラスの美少女四人だからだ。

さっきからこっちをじっと見つめているのは三宮ヒサヒ。
金持ちの子どもらしいけど、それを鼻にかけないサバサバしたやつ。
優しそうな垂れ目は僕好みで得点高いな。

もじもじしながらチラチラこっちを見ているのが明石マリモ。
風紀委員で曲がったことが大っ嫌い。
それなのに幼児体型ってのがいいじゃないか。
まぁ暇なら抱いてやってもいいかもな。

で、隣でさっきからずっと話しかけて来るのが尼崎ササキ。
クラスのムードメーカーで友達思い。
僕の苦手なタイプだったけど、今ではこいつも僕のおもちゃに過ぎない。

後は分かりにくいけど西宮コノエもそうだろう。
少し顔が赤いだけだが、それは教室に入った時目があった瞬間からだ。
コノエ姉とか呼ばれて調子に乗ってるみたいだが、潔癖症で男が苦手。
どう料理してやろうか楽しみだ。

でもま、まずはみんなにご挨拶かな。


「でねでね!?聞いてる!?今日暇だったらさ!」
「うるさいなぁ」
「あっ……ごめん……」
「僕、君に興味無いんだよね?話しかけないでくれる?」
「えっと……あのね!?と、友達からでも!」
「興味無いって言ってるじゃん」
急に元気が無くなって俯くササキ。
声がでかくてうるさかったから丁度いい。

「あの、あの……なんでもするから……さ……」
「君にはなんの興味もないってば。あ、でも」
「でも!?でもなに!?」
「君の友達って可愛い子いっぱいいるよね?隣のクラスの子達とか」
「友達……?あぁ、うん。そう……かも……」
「その子達には興味あるなぁ。でも君には無いや」
「あ……」
そう言って僕は席を立つ。
ササキはもう声を出すことも出来なくなっていた。


教室を出たところでマリモに捕まった。

「あのあの!ちょっといいですか!?」
「はぁ?なに?」
「あのですね!?あのぉ……」
「うざい」
「ふぇ!?」
一気に涙目になるマリモ。

「君みたいな色気のないやつ嫌いなんだよね」
「い、色気?ですか?」
「僕はエッチな子が好きなの。わかる?」
「はう!そそ!そんな!マリモはそういうのは!」
「でしょ?だから寄らないで?僕遊んでるエッチなギャルが好きだから」
「ど、どうすれば……」
マリモがアタフタしているのを尻目に僕はトイレに向かう。
まったく、実は本気でトイレに行きたいんだから止めて欲しい。


トイレが終わって出てきた所でヒサヒが待っていた。

「あの、ちょっといいかな?」
「なに?金くれるの?」
「え!?お、かね?欲しいの?」
「それ以外に君に期待するものはないから」
「あの……」
ストレートにこんなこと言われたのは、初めてだったんだろう。
焦って髪を必死に弄り始めた。

「冗談とかも言うんだね。でも私結構お金持ってのコンプレックスでさ……」
「その話って聞いてたらお金貰えたりする?違うなら消えてくれない?」
「へ?」
そのまま固まって動かなくなったので、放っておいて教室に帰る。


「あぁ、あのぉ……」
コノエが席を一つ開けて話しかけて来る。

「なに?」
「ちょっとお話……とかしても……いいかなぁ?」
男が苦手なコノエは僕相手でも逃げ腰らしい。

「あ、ごめん。僕綺麗な奴には興味無いから」
「きき!綺麗!?あわわわ!」
「なに勘違いしてるの?気持ち悪い」
「……え?」
「綺麗好きって言う意味で言ったんだけど」
「あ、そういう……。でも、綺麗好きな人が……その、嫌いなの?」
「うん、僕不潔な女子が好みなんだ」
「えぇ?そ、そんなわけ……」
「はぁ?僕の言うこと信じられないの?」
「あ!あの!違うよ!?そんなことない!」
「もういいよ、わかったでしょ?もう話しかけないでね」
「え、えぇ……」
大きな胸を抱きながら目に涙を浮かべている。

ホント、こういう奴らをコケに出来るって気持ちいい!
最高の気分だよ。
収穫もあったし、今日はもう帰るか。
今日はどこにしよっかなぁ。
あ、インストラクターの子が彼氏と別れるって言ってたっけ。
あそこにしよーっと。



結局次に学校に来たのは一週間後。
僕も忙しいからね。

教室に入るとみんな少し浮足立っているのがわかる。
夏休みが終わったばっかりだってのに、みんななってないなぁ。

「おっはよぉー!」
声がでかいからササキ……かと思ったけどそこにいたのは知らない人だった。

「なになに?わかんない?私だよ!わ・た・し!」
黒く焼けた素肌に、無理やり染めた安っぽい金髪。
制服の前はボタンをほとんど留めておらず、黒いブラが見えている。
スカートも極限まで短くなっていて、少し動けばパンツが見えるだろう。

正直見当はつく。
だってどんなにメイクをしても、服装を変えても、身長や体形は変えられないから。

「君、マリモ?」
「っそ!せいかーい!どうどう!?私超エロくない!?」
ニヤニヤしているその顔に、前までのあどけなさはない。
クラスメートは完全に引いているようだ。

「ほら見てみ!?常にパンツ丸見え!キャハハ!」
後ろを向いたそこには、確かに黒いパンツが見えていた。
スカートの後ろだけ少し上げているのだろう。
真直ぐに立っていても見えている。

「この格好で歩いてたら、もうメチャクチャ声掛けられんの!全員と寝たからもうマンコガバガバ!笑えるっしょ!?」
うっすらと煙草の臭いもする。
あの真面目なマリモが僕の一言でここまで。
面白いじゃないか。

「ねぇねぇ!興味出た!?ちょっち私使ってみない!?ゴムあるしさ!」
胸ポケットから束のコンドームを取り出して見せびらかす。

「なんなら口でつけてあげよっか!?こーやってー!」
一つを開けて口に咥えて突き出してくる。
マリモの賑やかさに反して、教室は静まり返っている。

「キャハハ!冗談だって!こんなとこでしなってば!ほら!トイレ行こうよ!ね!?」
「いや、興味無いな。その程度で調子乗らないでよ。僕はもっとビッチなのが好みなんだよね。誰かれ構わず痴態を見せて回るようなさ」
「あ……そっ……かぁ……ははっ」
一瞥して席に着く。


「なんかさ、ちょっと変な臭いしない?」
「あ、私も思ってた。なんの臭いだろ……」
コノエの席の周りで女子が騒いでいる。

「あぁ、ごめんねぇ。それ私なの」
「え?コノエ姉?」
「私一周間お風呂入ってないし、下着も替えてないから」
「え?あ、あの……どっか泊まってたの?」
「ん?違うよぉ?この方がエロいかなって思っただけ」
「エ、エロいって……」
チラチラとこっちを見てくる。
いじらしいねぇ。

「うんこした後ケツもあんまり拭かないから、痒くってさぁ」
「な!なに言ってるの!?」
「え?なにって?」
そう言いながらコノエは鼻くそをほじり始める。

「ちょっと!コノエ姉!やめなって!」
「え?だからなにが?」
そのままコノエは指を口に含んで、レロレロ舐め始めた。
もう周りの友達は話を続けなかった。
そして始終コノエは僕を意識してニヤニヤしていた。


授業を受けていると、隣の席からなにか渡される。
『これ使って!』と書かれたメモと……DVD?
ササキからだ。
視線をやるとニコニコしながらピースしてくる。

「なにこれ?」
普通に話しかけるとササキは慌てて、口に指を当てシーっとやって、またメモを書いて渡してくる。

『隣のクラスの子達のパンチラ動画!バッチリ盗撮してきたよ!』
へえ、仕事速いじゃん。

それっきり無視して授業を聞いていると、またも隣からメモを渡される。
『一人でするならティッシュがいるよね?』
はぁ?なんのこと?

隣を見るとササキがパンツを脱ごうとしていた。
周りの奴らも何人か気付いている。
そのまま気にせずササキはイチゴ柄のパンツを脱いで、僕に手渡して笑った。

「使って?」
「気が向いたらね」
「でへへ……」
照れて笑っているササキを、周りの女子が汚いものを見る目で見ている。
男子はいいものを見たという顔で笑っている。
ふぅ、まったくどいつもこいつも子どもだなぁ。


放課後、すぐに帰ろうと思うと呼びとめられる。

「ねぇ!ちょっと待ってよ!」
「ん?」
「あの……ね?お願いがあるんだけどさ……」
「なに?」
相手はヒサヒ。
そのまま人気のない体育館側のトイレ前まで来る。

「僕暇じゃないんだけど」
「ごめんね?でも、あの、バイト……みたいなもんだと思ってさ?」
「なにが?」
「君のね?……パンツ売ってくれない?」
「は?」
「君が今履いてるパンツを売って欲しいの!」
「なんで?」
「あ、あのぉ……使うから……」
「なんに?」
「嗅いだり、舐めたりして……オナニーするの……」
「気持ち悪い」
「だ、だから!お金払うから!ね!?」
「はぁ、ちょっと待ってて」
僕はトイレに入りブリーフを脱いで持ってくる。

「これでいいの?」
「こ、これが!?触ってもいい!?」
「もう好きにしてよ」
「すごい!暖かい!しかも凄い汚れてる!黄色い染みがついてる!あぁ!臭いも!臭いも凄い!」
「ちょっと静かにしてよ。僕まで変態だと思われるじゃん」
「ご、ごめんね?あ、これ代金」
手渡されたのは10万円。
こいつはバカだなと思った。

「なんでこんなに?」
「だってこんないい物売って貰えるんだよ!?安いぐらいだよ!」
「金で買ったパンツでオナニーして、恥ずかしくないの?」
「わ、私なんか価値無いから……」
「そうだよね、君の身体なんか無価値だから、金の力が無いと無意味だよね?」
「そうなの……だから……これからもお金あげるから相手してくれる?」
「考えとくよ」
「あ!ありがとう!」
本心から嬉しそうにお礼を言ってヒサヒは帰っていった。


はぁ……面白くなってきた。



また登校に日が空いてしまった。
2週間ぐらい?
あいつらどうしてるかなぁ。

お、変な臭いがする。
コノエか?
臭いの元をたどって行くと、屋外のトイレに行きつく。
ここの臭いと間違えたかと思うと、そこにはコノエがいた。

「あ、来てたんだ!」
「あぁ、なにしてんの?」
「臭いから教室来るなって追い出されちゃってさ」
「確かに、マジで臭いわ」
「ど、どうかな?」
「なにが?」
「臭くなって、エロくなったかな?」
「興味無いかなぁ」
「あ!じゃ!じゃあさ!これ見て!」
コノエはすぐにその場でパンツを脱ぐ。
白かったはずのそれは、外から見ても黄色く変色して臭いも凄かった。

「これ!ずっと履いてたんだ!どう!?臭い!?」
「臭いから近づけないでよ」
「ご!ごめんね!?臭いよね!中も凄いんだよ?ほら!オリモノとかうんことかついてすっごい汚いの!へへっ!」
臭いというたびに喜んでいるように見える。
酷く滑稽だ。

「脇とかも処理してないから、脇毛も生え放題なの!ね!?脇出したら凄い臭いでしょ!?はは!」
半袖から脇毛を見せてくる。
大きな胸がポヨンと弾んでいる。

「あ、それより知ってる?ここの男子トイレって一つ壊れててね?うんこ流れないんだ!」
「で?」
「そこで制服洗うのが日課なの!うんこ染み付いててもう臭い取れないんだよねぇ!」
どおりで汚いと思った。
白いセーラー服は茶色く変色している。
全身から近づきたくない臭いを発している。

「お前臭いからさ、洗ってやるよ」
「え?えええ!?いいの!?」
「ほら、早くトイレ入れよ」
「は!はい!」
そのまま当たり前のように男子トイレに誘導する。

「ほら、服脱げ」
「う!うん!」
急いで服を脱いでいく。
まん毛も惜しみなく出し、汚い脇と同時に豊満な胸が躍る。

「こ、これでいいかな!」
脱いだ服は床に投げ捨てられているが、元々汚いので一緒だろう。

「じゃあ洗剤かけるから両手を頭の後ろで組んで、股広げろ」
「うん!」
ガニ股になってなにかを期待するような目でこっちを見て来る。
僕は掃除用具入れからサンポールを取り出し、身体にかけていく。

「あの、それってトイレ洗うやつだよね……」
「トイレより臭いくせに文句言うなよ」
「はい……」
そのまま柄付きのタワシで身体を擦っていく。

「い、痛い!痛い!」
「お前の臭い身体はこれぐらいしなきゃ綺麗にならねぇよ」
「そ!そうです!コノエの身体は臭いから!トイレ用のタワシでもっと擦って下さい!」
大きな胸を潰すようにタワシで擦る。
すぐに赤くなって所々血が出ているが気にしない。

「ここ、擦るの気持ち悪いから自分でやれ」
「はい!」
タワシを渡すとコノエは自分でまんこを擦り始めた。

「うんんん!きもぢいいい!タワシで擦るのきもぢいいよおお!」
「うっせぇなぁ」
「はいるうう!はいっちゃううう!私の初めて!タワシに奪われちゃうよおお!」
「勝手にやってろよ」
「はいいい!私のゴミ処女膜!トイレ用タワシ様に捧げますぅぅ!ぐいいいい!はぎっ!」
そのまま本当に無理やりタワシをまんこに入れて、コノエは失神した。


ホースで水をかけて目を覚まさせる。

「ぶふっ!?ぷはああ!あ!寝ちゃってた?ごめんなさい……」
まんこにはまだタワシが入ったままだ。

「小便したくなったから帰るわ」
「え!?じゃあここでして行きなよ!ここトイレだよ!?ほら!ほら早く!ねえ!」
期待に胸を膨らませてこっちを見ている。

「しょうがないなぁ、じゃあ股開けよ」
「ひゃいい!」
コノエは床の上で仰向けで転がり、股を広げた。

「私の便所まんこにおしっこかけて下さい!」
「黙ってろ」
そのまま小便を出しまんこにかける。
コノエは僕のを見ながら、必死にマンズリを扱いていた。

「便器としても汚れ過ぎで使い心地悪いわ。せめて床舐めて掃除しとけよな」
「はい!臭いまんこ晒してすいませんでしたああ!いぐぅ!またいぐうううう!」
そうして五月蠅いトイレを後にした。



教室へ向かおうとしたが、体育館がいやに騒がしいことに気付く。
学校ではあまり聞かない派手な音楽が漏れ聞こえている。

そっとドアを開いてみると、結構な数の男子が集まっていた。
壇上で誰かが踊ってる?
よく考えればまだ休み時間だからセーフ?なのか?

爆音で響くダンスミュージックに合わせて、男どもが盛り上がっている。
体育館は異様な熱気に包まれていて、男ばかりなのになぜか妙に色っぽい匂いがする。

男どもを掻きわけて壇上に近づくと、そこにいたのはマリモだった。


「みんなぁー!もっと近づいてー!ほら!臭いがするぐらい近くにぃ!」
マリモは制服の前を完全に肌蹴ており、ブラが丸見えになっている。
と言うか、マイクロ水着のような乳首がギリギリ隠れるレベルの代物で、さらに動きまくっているので、ズレて乳首が両方丸見えになっている。

スカートの丈は……いや、あれはもうスカートですらないだろう。
腰下5cm強あるかどうかだ。
その下にはなにも履いておらず、無毛のマンコが丸見えになっている。

更にはいつぞやのギャルメイクに拍車がかかっている。
ケバさは倍増、しかもまた似合わないことこの上ない。
元々童顔幼女体形なので、あの手のメイクはお化粧ごっこにしか見えない。

マンコまでこんがり焼けており、金に染めた髪も痛みまくっているように見える。
あ、ヘソのあたりにあるのはタトゥーか?
なんか羽みたいなよくわからん微妙なのが入っている。

「ほらほら!マリモを見てオナニーしていいんだよぉ!マリモもオナニーしてるんだからぁ!」
マリモはガニ股になって腰を振っている。
右手は常にマンコを刺激していて、顔はだらしなく崩れている。
子どもマンコの癖に、ビラビラだけ醜く伸びきっているのは、遊んでいる証拠だろう。

「マリモのマンコは常にフリーでーす!いつでも好きな時にはめてねぇ!常に濡らして準備してるからぁ!」
ビクビクしながら叫んでいる。
何度も逝っているのだろう。
それでも踊りを止めようとはしない。

周りの男子はみんなマリモを見て、コンドームに精子を貯めている。
あ、入口にあったゴミ箱みたいなやつに貼っていた『ザーメン寄付』って冗談じゃなかったんだな。

「あれ!?ちょっとごめん!今日はこれで終わりね!?」
急に動きを止め、壇上を急いで駆け下りるマリモ。
会場からはブーイングの嵐だが、気にも留めずに一直線に僕の所にやってくる。

「来てたんだ!?ねぇ!私のダンス楽しんでくれた?」
「は?別に?立ち見とか疲れるからもう帰ろうかと……」
「ご!ごめんね!?あの!よかったらちょっとどっかで休まない?私も疲れちゃってさ?」
そりゃああれだけ動いてれば疲れるだろう。
実際マリモは汗だくだ。
濡れた髪が顔にペッタリと引っ付いている。
全身から甘い匂いがするのは、マリモの汗の匂いなんだろう。

「ちょっとだけなら付き合うわ」
「ほ!ほんとに!?じゃあ行こ!?」
会場中の男子から殺されるぐらいの視線を浴びたが、数々の修羅場を乗り越えてきた今の僕にはガキの大群なんて脅威ではない。

そのまま体育館を出て、校舎の階段の近くにある自販機まで来た。

「おごるよ!なに飲みたい?」
「水」
「えっとぉ、あ……届かない……」
見た目がこんなんでもマリモはマリモ。
自販機の上の段も届かない。

「自分で押すからいいよ。まじ使えないな、お前」
「ご、ごめんね?」
卑屈に笑ってご機嫌を伺うマリモ。
ホント馬鹿で可愛いよ。

「あのさ?私ってかなりエロくなったと思わない?」
「別に?どんだけ飾り立てても、その辺の大人の女には敵わないだろ」
「あ……そう……だよね……」
「お前がなにを期待してるかは知らないけど、僕にその気はないから」
「どう……やったら、私のこと見てくれる?」
「自分で考えろよ。なんか面白いことするなら見ててやる」
「面白いこと?」
「しないならいいや、僕帰るね」
「え!?い!今!?」
「もういいって、興味が完全に失せたから」
「ごめん!ごめんなさい!見て!今から面白いことするから!ね!?」
そう言うとマリモは慌てながら僕に携帯を渡した。

「なにこれ?」
「こ!これでさ!私のエッチな画像撮ってネットにアップしようよ!」
「は?めんどくさい」
「そ!それで!援交申し込むの!」
「で?」
「儲けたお金は全額渡すから!ね!?損はないでしょ!?」
「金に困ってないし」
「ば!馬鹿みたいな格好の写真いっぱい撮ろ!?ほら!見て!」
マリモはバッグからパンツを取り出し、顔に被る。
ブラとはセットではないらしく、際どいラインながらも白色で控えめなデザインのものだった。

「は、鼻に指突っ込んじゃおうか!?」
「それコノエも似たようなことやってたしなぁ」
「コノエ姉が!?うそ……。じゃ!じゃあ!こうやって!」
マリモはその場でマングリ返しのポーズになると、両手でピースを作って僕を必死に見つめる。

「い!今から!おしっこするから!写真で撮って!?ね!?」
「一枚だけだぞ?」
「あ!ありがとう!」
言うや否やマリモはブルッと震えて放尿した。
弧を描くそれは顔に被ったパンツに直撃し、嬉しそうにそれを飲むマリモは確かに馬鹿っぽかった。

僕はそれを一枚撮って携帯を顔に投げつける。

「イッた!あれ!?もう行っちゃうの!?」
「アップだのなんだのは勝手にやってよ。お金出来たら振り込んで」
「え?……わかった。ちゃんと振り込むから!」
「はいはい」
僕は口座を書いた紙を投げてその場を去る。
たいして面白くもなかったなぁ。



そもそも授業に出ようとしてたのに、いつまでたっても教室につかない。
ちょっと面倒くさくなってきたなぁ。

「あ!いた!」
「またかよ……」
こんどはササキだ。
大きなトランクを持っている。
旅行ですか?

「君がいるって聞いて飛んで来たんだよ!」
「あっそ、用事があるなら早く言って」
「あ、うん……あのさ!今日は面白いもの持って来てるの!」
「なに?早くしてよ、僕もう疲れてるんだよね」
「こ、これなんだけどね?」
トランクを開けた中には、さすがに予想もしていなかったものが入っていた。

「なにそれ?」
「妹のミサキだよ?」
「うぅぅ!んんん!」
ササキと同じ顔をして、それでも幼さがまだまだ残る幼女は、ガムテープで口を閉じられ、四肢を縄で縛られている。
どこからどう見ても拉致だ。

「で?なに?」
「これで遊ぼうよ!姉の私が言うのも何なんだけどね?この子結構可愛いでしょ?これ壊して遊ぶの楽しいよ?きっと!」
「へぇ、まぁ見るだけならいいよ」
「え?見るだけなの?」
「ほら、早くやりなよ」
「あ、うん……」
ササキはミサキを解放し座らせる。
てっきりすぐに逃げると思ったが、どうやらちゃんと調教していたらしい。

「色々芸を仕込んだんだ!見ててよ!」
「お姉ちゃん止めようよ!男の人の前でなんかやだよ!」
「うっさい!教えたこと以外しゃべんなって言っただろうが!この!クソが!この!」
「止めて!ごめんなさい!言うこと聞きますから!ごめんなさい!」
ササキはミサキを必要に蹴り続ける。
ミサキは二年前まで僕も通っていた学校の制服を着ているが、それは異様に汚くなっていて無数の靴跡がついている。
恐らくササキは何度も今の様な折檻をしていたのだろう。

「ほら!挨拶は!?」
「ご、ご主人様、ミサキのロリまんこで遊んで下さい……」
自分からスカートを捲って、引きつった笑いを浮かべるミサキ。
パンツは履いておらず、ツルツルのマンコにも殴られた跡がついている。

「こいつのマンコ蹴ると楽しいんだよ!?見てて!」
そう言うとササキは、ミサキのまんこをサッカーボールのように蹴りあげた。

「ふげえっ!」
そのまま後ろに軽く吹っ飛ぶミサキ。
背中から廊下に倒れたミサキに直も命令する。

「ほら!おかわりは!?」
「ワッ!ワンワン!」
ミサキは倒れたまま自分の手で股を開き、舌を出してはぁはぁ言っている。

「ほら!ほら!気持ちいいんだろ!?なに汚い汁出してんだ!ガキの癖に!ははっ!」
「ごめんなさい!ミサキまだちっちゃいのに!マンコ蹴られて愛液垂らす変態でごめんなさい!」
ミサキは恐怖で顔を歪めながら、必死に決められていたであろうセリフをしゃべっている。
これ以上の恐怖が無かったらこうは調教出来ないだろう。
いったいなにをやったんだか。

「ほら!おねだりしろよ!フィナーレだ!きゃはは!」
「そ、そんな……ミサキちゃんとやったのに!言われた通りしたのに!」
「うっせえ!」
ササキがミサキの顔を蹴りつける。
そのまま髪を掴んで自分の顔を近づける。

「やらないなら手、取っちゃおっか?」
「あぁ……」
横から見ていた僕でも少し鳥肌が立った。
ひどく、笑っている。
以前の、屈託のないあの笑顔である。
しかしミサキの恐怖からして、やりかねないと思われたのだろう。
少し壊れ過ぎだな。

「ゴシュジンサマ、ミサキのマンコをコワシテクダサイ」
目は虚ろだ。
渡された電球をマンコに入れた。
まさか……。

「ねぇ、見てて?最高に面白いから」
そう言ってすぐに、ササキはミサキのマンコを勢いよく踏みつけた。
同時に絶叫が校舎に響く。
僕は面倒になりたくないので、その場を逃げるようにして去った。
ふと後ろを振り向くと、ササキは何度も何度もミサキのマンコを踏みつけて笑っていた。



はぁ、なんか本当に疲れてきた。
ちょっと休憩。

僕は開いている教室に入ると、適当な席に座って眠ってしまった。
人の気配がして目が覚める。

「だれ?」
「あ、ごめんね?起しちゃった?」
誰もいないはずの教室にいたのは、普段通りのヒサヒだった。

「教室の前を通りかかったら、あなたがいるのが見えて……ごめんね?寝顔見ちゃった」
僕は黙って立ちあがると教室を出ようとする。

「待って!」
「なに?」
「前にさ、言ってたでしょ?」
「なにを?」
「お金……」
「だからなに?」
「今日はお金、いっぱい持って来てるの」
「で?」
「お金あげるからさ、私と遊んでくれない?」
「僕今はそんなにお金に困ってないんだよね」
「ちんぽ……見せてくれたら、これあげる……」
「なっ!」
さすがにビックリした。
ヒサヒが取りだしたのは一万円の束。
恐らくこの感じなら100万円だろう。

「それ、どうしたんだ?」
「お父様の口座からおろしたの……」
「黙って?」
「もちろん……」
「へぇ?じゃあちょっとだけだぞ?」
さすがにその大金には目がくらむ。
正直いくらでも稼げるけど、楽に稼げるのにこしたことはないからね。

「ほら、勝手に見ろよ」
僕はすぐにズボンとブリーフを下ろす。

「あぁ!こ!これが!おちんぽ!ちんぽぉ!」
無駄にはしゃぎながら、自然と手はスカートの中に入る。

「はぁ、はぁ、凄い!こんな!こんなに卑猥だなんて!ひきゃあ!いつもより気持ちいい!」
ヒサヒは僕の目をはばかることなくオナニーに没頭し始めた。

「ふぅふぅふぅ!におい!臭い嗅ぐだけ!ふがふがふが!ひにぃ!しゅごいにおい!子宮にビンビンくりゅうう!」
優しい顔立ちは面影もなく、そこにいるのは発情したメスブタだった。

「はぁー!はぁー!ふっふっふ!レロレロレロ!」
舌を伸ばして舐めようとしているので頭を押さえて止める。

「おい、見るだけなんだろ?」
「追加!追加で200万払うから!ね!?お願い!舐めさせて!」
「ちっ、しかたねぇなぁ」
チョロい商売だ。

「ひぃひぃ!これ!舐めれるんだぁ!あーー!レロレロレロ!ジュボッ!ジュルルルル!にひいいいいい!おいひい!おいひいいい!はむうう!ブポッ!ブポッ!」
強烈なバキュームで吸いついてくる。
まるで飢えた獣のようだ。
ヒサヒは片手でオナニーしたまま、開いた手で服を脱いでいく。
引き締まった体が汗で濡れている。

「ねええ!あのおお!おちんぽ!ここに擦りつけていいですか!?お願いですう!」
ヒサヒは必死にマンコを晒して突き出してくる。

「いくら出すの?」
「300万!300万出すから!」
合計600万か、凄いな。

「ほらよ」
僕は寝っ転がってヒサヒを待つ。

「ほおおお!いいの!?ほんとに!?あああ!当てるよ!?もうすぐ!もうすぐ当たっちゃう!当たったら絶対逝っちゃうよぉ!逝くよ!?ほら!逝くよぉ!?ふびいいいいい!あっだがいいい!ほっほっほっほ!腰がとみゃらないいいい!」
猛烈なピストンで腰をグラインドさせるヒサヒ。
やべぇ、これは百戦錬磨の僕でも出しちゃいそうだ。

「入れるううう!これ入れるのおおお!」
「はぁ?嫌だよ気持ち悪い」
「400万!合わせて1000万でどう!?ねえええ!ねえ!」
「えー?じゃあせめてゴムつけさせて」
「ゴム外してくれたらもう1000万出しゅかりゃあああ!」
「あっそ!ほら!」
「ふぎ!?へぎゃあああ!まんこおおおお!焼げりゅうう!きもぢいいい!ぎもぢよすぎでえええ!きゃうう!きゃふうううう!」
ヒサヒは何度も絶頂してマンコを締めながら腰を振っている。
こんな激しいセックスは初めてかもしれない。
これで2000万かぁ、癖になりそうだ。

「出してえええ!精子ちょうだいいいい!中出ししてくれたら!ボテ腹にしてくれるならいくらでもはりゃうかりゃあああ!そこに!そこに全部で5000万入ってるのおおお!全部!全部あげるからあああ!」
「ごせ!?まじで!?」
いっそ萎えるわ。
すっげえなぁ、さすがに金持って言っても全財産なんじゃね?
そもそも一つの口座に入りきる金額なのか?
これだけの金つぎ込んだら家もメチャクチャだなぁ。
知ったこっちゃないけど。

「ははっ!気にいった!いいぜ!今日だけ出してやるよ!」
「うれじいい!ヒサヒ!一生の宝物にひまふうう!精子ずっとお腹の中に入れておきまふううう!」
「ほら!盛大に逝けええ!」
「がぎえええいいいい!」
ヒサヒは遂に泡を拭いて倒れてしまった。



「ふぅ、もう完全に疲れたわ」
授業どころじゃないだろこれ。
てか要所要所で騒ぎが大事になって来てる気がするなぁ。
トンヅラするか。

そうして僕は学校を後にした。
校門を出たぐらいでパトカーが何台も来ていた。
救急車もか。

あれはミサキ用かな。
パトカーはササキで確定だな。
あれのおかげでマリモのダンスショーは、うやむやで終わるかもなぁ。
コノエは勝手に便所虫してるだけで無害だし。
ヒサヒはもしかしたら一緒に救急車か?
あ、この金、持ってきたけど物取りの犯行とか言われないよな?

ま、いいや。
今日は疲れた、帰ろう。



あの日の夜そうしていたように、僕はマンションの屋上で空を眺める。
あの時の声の主は本当に神様だったんだろう。
少なくとも僕にとっては神である。
感謝してもしきれないなぁ。

そんなことを思いながらセンチメンタルな気分に浸る。
しかしすぐにそんな気は薄れ、アタッシュケースの中身を確認し始める。

「おぉ、これが5000万かぁ。すっげぇ……」
僕は嬉々としてそれを数えていた。
しばらくすると下が騒がしいことに気付く。

「ん?やけにパトカーが多いなぁ」
まてよ?まさか本当にこの金、僕が盗ったことになってんじゃ……。

『待ちなさーい!君たち!止まりなさーい!』
パトカーの拡声器から声がする。
なんだ、別件かよ。

それから周りの音を無視してまた金を数えていた。
しばらくしてから、階段を勢いよく登ってくる音が聞こえる。

なんだ?ここが開いてること知ってる人間なんていないはずだけど。
どっちにしろ、こんなもの見られたら面倒だし隠すか。

大きめのアタッシュケースを閉じて身体で隠す。
で?誰だ?
勢いよく扉が放たれ、すぐに変わり果てた4人の美少女が現れる。

「見つけたあああああ!あのねええ!?今度はお母さん捕まえたの!一緒に遊ぼうよおお!」
「おねがいいい!ちんぽおお!もう一回だけ!ちんぽおおお!いくらでも払うからあ!ちんぽおお!」
「おねがいです!もっとおお!もっと私を臭くしてえええ!」
「見てええ!ほら!いっぱいお金稼いできたよおおお!?汚いおじさん達に抱かれまくって来たのおおお!」
な、なんだ!?
みんな一糸まとわず裸で迫ってくる。
下で追われていたのはこいつらか!?

「ちょっ!ちょっと待て!俺はもうお前らには用はない!」
ダメだ、僕の声なんかもう聞こえてない。
凄い勢いで突っ込んでくる。



ふと気付く。

自分が今立っているのが、かつて自分が飛び込んだ場所であることを。

そこの防護フェンスは切り取られたままで……。

背中が嫌に冷たい。

動け!動けよ!

ダメだ、身体が動かない。

4人は体当たりするように僕に突っ込んできた。

そのまま僕の身体が空に投げだされる。

アタッシュケースが衝撃で開き、金がばら撒かれる。

風の音がいやにゆっくりだ。

あの時と同じ、ゆっくり過ぎるほどゆっくり。



「やあやあ兄ちゃん、またおうたなぁ」
「よかった、今度は助けてくれないのかと……」
「どうや?あの後は、楽しかったか?」
「はい!凄く!本当に感謝してます!」
「そうかぁ、そりゃよかったわ。兄ちゃん、今……幸せか?」
「もちろん!最高に幸せです!」
「そうか、それならもう……」
「え?」



「シンデモエエデ」



グチャ……。



『皆さん!離れて下さい!おい!なにか被せろ!早く!』
『速報です!突如現れたストリーキングを追っていた我々ですが!今まさに!彼女たちが入っていったマンションから人が落ちてきました!』
『道を開けて下さい!救急車です!道を開けて下さい!』


「いあや、幸せっていうもんは巡り巡らなな。そのほうがワシも楽やし」
空には、大量の一万円札が舞っていた。
[ 2013/06/27 03:11 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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