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ワンサポンな時間~不思議の国のアリス~

短編おとぎ話三作目!
今回はちょっと毛色が違う作品となりました。
本編は【続きを読む】からどうぞ!



チクタクという時計の音だけが妙に大きく聞こえる。
どれぐらいここにいるんだろう。
時計の音は聞こえるのに、時計は見当たらない。

真っ白い部屋、なにも無い部屋。
ここはどこ?
あれ?私って?

……なんだっけ?
あれ?なに考えてたんだっけ?

あ、時計の音が聞こえる……。



「実験は成功ですね」
「おいおい、まだ試してもいないうちから、なにを言っているんだ」
「でもここまで完璧なデータは見たことないですよ」
「まあな、ここまで綺麗な数値になったなら、完成と言っても過言は無いかもしれん」
「後は試してみるだけですか」
「急ごう、この基地はすでに敵に知られている……」
「はい、この薬によって戦況はガラリと変わる……」
その時、爆撃の音が響き、天井が落ちて来た。
いや、地面がせり上がった?
どちらだったのか、その両方だったのか、もはや彼らに知る由は無い。



「いいか?これはあくまで昔の話だ。この様な実験が行われていたとされているのは、今からすでに100年も前の話。この国が、まだ他の国と対等だった頃の話だ」
いつもの昼下がり、退屈な授業。
自慢の金髪を指でクルクル回しながら外を見る。


ずいぶん遠い所に来ちゃったなぁ。

「そもそもこれは記録に残されているだけで、実際にあったことかはわからない。まぁ恐らくは実験はしていたが、成功はしなかったのが本当の歴史だろう」
故郷を離れ、遠く海を越えて、この小さな島国にやってきたのがつい数日前。
お父様の仕事の都合だとはいえ、なんで私がこんな辺境の、しかも格下の国に……。

いくら本国の治安悪化が激しいからって、一人でも向こうに残ればよかった。
こっちの方がよっぽど治安も空気も頭も悪い。

「おい!アリス!聞いているのか!?」
教師も教師だ。
こんな国について知ったところで、将来役に立つことなんて無い。
なぜならこの国にはなにも無いんだから。

物資も優秀な人材も取り上げられ、文化も信仰も何もかもを否定された国。
この国に残っているのは、無駄な土地と溢れる奴隷予備軍ぐらいだ。

「アリス!転校初日だからといって、気が抜けすぎじゃないか!?」
「すいません」
「いくら君のお父上が奴隷商会の偉いさんだからといって、ここではそんなもの通用しないことを知りなさい!」
「父は関係ありません」
「だからそう言っているんだ!アリス!奴隷地法におけるこの国の奴隷の定義を答えなさい!」
「両親、または片親が奴隷地の先住民である子。また、奴隷地の先住民と子を成した者」
「そ、そうだ。常識だからな。じゃあ奴隷の権利について……」
「奴隷は最低限の寝食のみが許されており、文化的思考や信仰、娯楽等は決して許されない」
私は教師がまた口を開く前に言葉を続ける。

「着衣は主人が許した時のみとし、就寝は最高4時間、食事は適時に主人が許した物のみ口に出来る」
「あぁ……その通りだ……」
「奴隷に文化的・宗教的思考が見受けられた時、その他私的な時間を一瞬でも持ったと思われた時は、射殺してよい」
「そうだな……」
「その他権利内で生活していたとしても、役所に届け出を出せば射殺の許可を得ることが出来る」
「も、もういい!話しがそれているぞ!」
こんなつまらない授業、私には必要ない。
なんたって私はお父様の娘なのよ?

世界随一の奴隷マーケットの上役。
今は出張でこんな辺境の奴隷地に視察に来ているけど、期間が過ぎればまた国に帰れる。
ここにいる奴らとは違うのよ。

この学校にいるやつらは、確かに私と同じ国の出身だけども、奴隷地の安い土地と、現地の安い奴隷をこき使って生活する貧乏人どもばかり。
私の様な一流と同じ空気を吸える人種じゃない。

「先生、気分が優れないので保健室に行ってきます」
「……早く行きなさい」
生徒の前でいい恰好したいからといって、結局はお父様の権力が怖いんだ。
最後に私を止めることなんて出来ない。

だいたいあいつの知識より、私の方が格段に勝っている。
本国で英才教育を受けた私に勝てる人なんて、この国にはそうはいないだろう。


校舎を出て、校庭にある大きな木の小陰で一休みすることにする。
どうせ保健室に行っても、胸糞悪いヤブ医者がいるんだろう。
それならどこか別の場所でサボる方が有意義だ。

最近少し膨らみ始めて来た胸に手を当てて、心臓のリズムを感じながらまどろんでいく。

「すぅ……すぅ……すぅ……」
「飲んだか?……飲んだよな?ひひっ!」
「ん?……だれ?」
誰も……いない?
確かに声が聞こえたと思ったんだけど……。
辺りを見渡すも人影は無い。

「寝ぼけてたのかしら……」
その時不意に時計の音が聞こえた。

「え?」
なんでこんなところで時計の音が?
ここは屋外なのに……。

気のせいかと思ったが、意識すればするほど時計の音は大きくなる。

なんなの?
どこかに懐中時計でも落ちてるの?

キョロキョロしている内に、時計の音がする方向がわかった。

「こっちから音がする?」
そのまま時計の音に導かれるように、私は学校を後にする。



「ここ……どこ?」
気が付けば知らない所に来ていた。
なんだか頭がボーっとするが、いつまでもこんな所にはいられない。

「戻らなきゃ……」
あれ?
私、どこに戻るんだっけ?

「ここは……部屋?」
どうやらここは屋内のようだ。
いつ入ったのかもわからない。
しかし扉があり……あれ?開かない。

「お譲さん、この扉を開けたいのかい?」
「え?……あなた誰?」
目の前にいたのは裸の男だった。
何日もお風呂に入っていないのか、身体中に垢がこびり付き、少し距離があるここからでも腐臭がする。

「私はドアノブさ」
「ドアノブ?」
って、ドアを開けるときに握るあれ?

「そう、ドアノブだよ?」
「……どうやって開けるんだっけ?」
ドアノブの使い方がわからない。
そもそもドアノブってなんだっけ?

「ここを握ってごらん?」
「ここ?」
私は言われるままに男の下半身にある棒を握る。

「そう、もっと強く握って……よし、じゃあそのまま前後に擦るんだ」
「これでいいの?」
ドアノブってこうやって使うのか……。

「滑りが足りないなぁ、君、その場で少しオナニーしてくれないか?」
「おなにー?」
「マンコを触って気持ち良くなることだよ」
「まんこ?」
「ここだよ、この臭いところ」
「臭いの?」
ドアノブは私のマンコとやらを、服の上から叩きながら言う。

「臭いよ?マンコは臭い。特に君のマンコは酷く臭い」
「ドアノブよりも?」
「俺が臭いって言うのかい?」
ドアノブは大げさな身振りで私に詰め寄る。

「腐った臭いがする……」
「これがいい香りっていうやつだよ?」
「そう……なんだ……」
「君は凄く臭いけどね」
「私……臭いんだ……」
そうか、私が臭くて、ドアノブの方はいい香りなんだ……。

「そんなことより、早くオナニーしてよ」
「うん、ここを触るの?」
私は腰に巻いている布の上から、言われた場所を擦り始める。

「スカートの上からじゃダメだよ」
「スカートって?」
「あぁ……面倒くさいね。その布のことだよ。邪魔だから取ってあげる」
「ありがとう……」
ドアノブはスカートを引っ張って脱がしてくれた。
あれ?まだなんか布がある……。

「ドアノブ……まだスカート残ってる」
「これはパンツだよ」
「パンツ?なにそれ?」
「君のマンコは臭いだろ?」
「うん……」
「その臭いを染み込ませる布のことさ」
「臭いを?なんで?」
「脱いでみなよ」
言われるままにパンツを脱ぐ。
そしてそれを自然に嗅いでみた。

「く、臭い……」
「だろ?でも君はその臭いを嗅ぐと興奮するよね?」
「興奮……する……」
「パンツって言うのは、君みたいな変態が、オナニーする時に使うものだよ」
「変態?」
「君のこと」
「どうやって使うの?」
「被るんだ」
「どこに?」
「顔に、こうやってさ……」
ドアノブは私からパンツを取りあげて、私の顔に被せた。
汚れと臭いがきつい所が丁度鼻と口に当たる。

「凄い……興奮する……」
「そのままマンコを触ってみてよ」
「うん……」
私は夢中でマンコを触った。

「はぁ、はぁ……」
初めは溝をなぞる様に指の腹で撫でた。

「うぅ……ひゃぁ……」
マメみたいな所が気持ちいいので、そこを重点的に捏ねる。

「ふぅ、ふぅ」
息を吸うたびに臭いマンコの臭いがしてきて、興奮が止まらない。

「ひぎぃ、ひゃああ!」
割れ目の奥に穴があったので、そこに指を入れると凄く気持ちいい。

「よし、もういいよ?」
「え……?」
「いつまでもやってないで、ほら、ドア開けたいんでしょ?」
「うん……」
もっとしていたかったのに……。

「今君のマンコには、臭いマン汁がいっぱい付いている」
「マン汁?これのこと?」
私はベチャベチャになった手を、ドアノブに見せる。

「そうそう、その臭いマン汁を、たっぷりこのドアノブに塗るんだ」
「ドアノブの……ここに?」
さっき握っていた棒だ。

「そう……もっと、追加はいくらでも出るだろ?」
「うん……」
私はオナニーをしながら、手に付くマン汁をひたすらドアノブに塗った。

「よし、そろそろいいよ?さっきみたいに前後に擦って?」
「わかった……これでいい?」
「左手はオナニーしながら……ほら、ちゃんと目を見て」
「うん……」
それからなにかとセリフを言わされた。

「臭いマン汁塗ってごめんなさい……」
「自分のパンツの臭いでクラクラします……」
「おしっこ筋美味しいです……」
「馬鹿みたいな変態オナニー見て射精して下さい……」
意味はわからないけど、ずっと言わされた。

「よし、そろそろだ」
「もう開くの?」
「逝くぞ!」
「きゃあ!」
不意に腰を持たれて身体を引き寄せられた。
私の体は浮き、後頭部を強く床で打った。
その直後、マンコに激痛が走る。

「いたいいい!」
「ふぅ……」
中になにか入った!?
しかもそれから更になにか出てきてる。
熱い……。

「ほら、扉が開いただろ?」
「え?」
マンコからは血が出ている。

「これで先に進めるね」
「……ありがとう」
結局ドアノブの使い方は、いまいちわからなかった。
しかしドアノブはスッキリした顔で部屋から出ていってしまう。



「待って!」
追いかけて外に出ると、そこはまた知らない所だった。

「森?」
鬱蒼と茂るジャングルの様な……。
ジャングル?
ってなんだっけ?

「こんにちは、お譲さん」
「あ……こんにちは……」
また男が現れた。
やせ細ったメガネの男だ。
身体中毛だらけで、ニヤニヤと笑っている。

「あなたは誰?」
「僕はチェシャ猫さ」
「猫?」
「ふふひ……」
「笑う猫なんて初めて見た……」
「そうかい?」
「あれ!?な、なんで!?」
チェシャ猫と名乗った者は、どんどんその姿を消していく。

「凄い……私、猫の無い笑いなんて初めて見るわ……」
そこには笑いだけが残ったのだ。

「きゃはん!」
急にお尻を掴まれる感触がした。

「な、なに!?いぎゅう!」
次は両胸を勢いよく握られたようだった。

「誰もいないのに!チェシャ猫なの!?」
問いかけるも、すでにそこには笑いさえなくなっていた。

「あ……やだ……」
私は残っていた布、上に着けていた物も脱がされる。

「また下にも布があるのね……」
そこでまた気付く。
胸にも布が着いている。

「これもオナニーに使う物?」
しかしそれは違ったのか、すぐにそれも脱がされた。
遂に私は全ての布を脱ぎ棄て、残るは顔に被ったままのパンツのみとなった。

これからなにが起こるのか、少し身構えていたけど意味は無かった。

「はぐっ!」
お尻を平手で叩かれた?

「いたたたた!いたい!いたい!」
乳首を摘ままれ、何回も力強く回される。
小振りの胸がグルグルと円を描いて回っている。

「あああ!」
マンコを蹴りあげられたのか、私はそこを両手で押さえながら崩れ落ちた。
身体を折りたたみ、お尻を突き出すようにして俯けになり、痛みが治まるのを待つ。

「ひゃあああ!」
今度はお尻の穴に指が入ったような感覚。
それも勢いよく突き刺された……。

「いたい……いたいよぉ……」
なんでこんなことするの?
身体中が痛くて、どこが痛いのかもわからなくなってきた。

「君にも笑って欲しかったから」
「……チェシャ猫?」
チェシャ猫の声がする。
笑って欲しい?

「君は痛いと笑うんだろ?」
「え……?」
言葉の意味を理解するより先に、次の衝撃が来る。

「ひぎいい!はぎゃあああ!はぎいっ!」
マンコごとお尻を平手打ちされている。
しかも何度も……。

「へへっ、へへへへっ!」
なんで?痛いのに……いや、痛いから笑ってしまう。

「あひゃひゃ!ひいい!いたい!ははっ!」
マンコとお尻に衝撃が来るたびに、私は笑いが止まらなくなる。
更なる笑いを求めて、私は仰向けで大の字になって寝転がる。

「もっとお!もっとしてえ!ほぎ!?ひひゃひゃひゃひゃ!」
両足を持たれて、マンコを踏みつけられている。
足は引っ張られていき、更に痛みは増していく。

「ほほほっ!ほひゅー!ひゃはは!」
私は涎と涙と鼻水を流しながら笑い転げる。
私のマンコを踏んでいた足は、次第にそのまま何度も蹴りつける行為に変わっていく。

「ほっ!ほっ!ほっ!ほっ!」
私はリズムを取るように蹴りに合わせて呼吸をする。
次第にその感覚が気持ちよくなっていき、なにかがこみ上げてくる。

「ひひゃひゃ!なんかくるう!きちゃうろー!ふぎい!いぎゅっ!」
最後に足の底ではなく、つま先で蹴られたのを合図に、強い快感が身体を支配した。

「えへへへ……きもひ……よかっは……ぐへっ!」
私の顔は、初め見たチェシャ猫より醜くニヤけているだろう。



しばらくそのまま余韻を楽しんでいたら、また時計の音が聞こえた。
そうだった、あの音を探してたんだ。

すぐに立ちあがり、音のする方に行く。
するとそこには、例のごとく裸の男がいた。
水玉模様の蝶ネクタイを着け、シルクハットを被った男は、なにやらぬいぐるみと話しているようだ。

「君の入れるお茶は最高に美味しい!美味だあああ!」
ウサギのぬいぐるみに頬ずりしながら、空のティーカップをカチャカチャいわしている。

「ねえねえ!君もそう思うだろ!?え!?なんだって!?聞こえないよおおおお!」
物言わぬコウモリの人形の首を絞め、投げつけた先に私はいた。

「あれれれれ!?君は誰だい!?」
「私は……」
「僕は帽子屋さ!しがない帽子屋!ぼうぼうぼうぼぶおぶおぶおぶぼう!」
「は、はぁ……」
どんどん近づいてきて、その距離は相手の体温がわかるほどに近くなった。
肌と肌がぶつかる寸前で止まった帽子屋は、焦点の定まらない目で私を見つめる。

「君は君が誰だかわかるかい!?僕はねぇ……」
「帽子屋さんですよね?あの……」
「酷いんだ!ハートの王女様ったら!僕の歌がウザいって言って!こんな!こんなあああ!」
叫ぶ度に唾が顔に飛ぶ。

「う、歌ってなんですか?」
「いるか、いかいか、るるるるるるるるー」
妙に頭に残って消えないタイプのウザさだった。

「でええ!?君はだあれ!?」
「あの……」
そういえば私って誰なんだっけ?

「君は自分が誰だかわからないんだ!そうなんだ!バッカみたい!バーカ!バーカ!」
「私……誰なんだろう……」
「ほら!言ってみろ!自分がバカだって!ほらあああ!」
すでに身体はピッタリと密着している。
帽子屋の汗が私の身体に付いて気持ち悪い。
固くなった棒の様なものがお腹に当たっている。

「わ、私……バカだから自分が誰かわかりません……」
「じゃあ僕が決める!」
「え?」
「バカなお前の代わりに!僕が君が誰かを決めてあげるよ!」
「あなたが……?」
「君はオナニー猿だ!」
「オナニー猿……」
そうか、私はオナニー猿だったんだ。

「うきぃ……」
私は帽子屋の身体に密着したまま、手を後ろから股に入れ、マンコに指を入れた。
少し弄るだけのつもりだったが、すぐにその動きは激しさを増す。

「うぎい!うぎ!うきぃ!うっき!うっきいい!」
「はは!いいぞ!もっとやれ!」
腰を振りながら快感を貪る。
マンコを弄る手が止まらない。

「ほら!こうするとどうなるんだ!?ほらほらほら!」
右手を掴まれた!?

「うぎいいい!」
すぐに左手でオナニーを始める。

「じゃあこうだ!はははははは!」
「うぎいいいい!ぐぎ!うぎいい!」
両手を掴まれてしまった。
これではオナニーが出来ない!

「うぎ!うぎいい!」
必死に腰を振るが、オナニーをしていないと耐えられない。
私は腰を突き出し、帽子屋の足にマンコを擦りつけてオナニーを続けた。

「うっきいい!うぎいい!」
白目を向きながら、だらしない顔で股を擦りつける。
ずっとこうしていたい……。

「きひひひひひひひひひひ!じゃあね!じゃあねええ!次はあああ!うんこ製造機!」
「グイーン!グイン!」
急に角ばった動きになって、その場で後ろを向く。
身体を折り曲げ、馬跳びのようなポーズになり、帽子屋に向けてお尻を突き出す。

「ボタンヲ、オシテクダサイ」
「どこだろうなぁー!ここかな!」
帽子屋は固い棒を私のマンコに突っ込んだ。

「ウンコ、ヒリダシマス、ウンコ、ヒリダシマス」
「きゃはは!犯されながらうんこ出すとか!ホントバカだね!」
なにを言っているのだろう?
私はうんこ製造機なんだから、犯されながらうんこをひり出すのは当たり前なのに。

少し気張ると無事うんこが出始めた。

「おお!出てきた出てきた!おもしろいいい!」
「ウーン!ウーン!」
帽子屋が腰を突くたびにうんこが少しずつ出てくる。
それが面白いのか、帽子屋は私のお尻を掴んで、乱暴に動かし始める。

「エラー!エラー!ウンコガタリマセン!」
「じゃあ補充しよう!」
帽子屋は私のお尻を掴んだまま歩き始める。
もちろんマンコには棒が刺さったままだ。

「ウーン!ウーン!ウンコハッケン!ウンコハッケン!」
「よし!喰え!」
私は床に落ちた自分のうんこに顔を近づける。
しかしもうちょっとの所で届かない。
舌を出して頑張るも、まだ届かない。

帽子屋は挿入したまま私を持ち上げた。
足が浮き、そのまま顔面から床に叩きつけられた。

あぁ、これでうんこが食べられる。
私はパンツを舌でずらして、うんこにかぶりつく。

「ウンコホジュウ!はぐはぐ……。ウンコホジュウ!くちゃくちゃ……」
「ホントおもしろいや!ほら!このまま出してやるよ!きひひひ!ほらよっ!」
「レロレロ……あ、あぁ……いぎゅっ!ジュジュッ!ズズズズッ!」
床を濡らすおしっこを啜っていたら、またマンコに熱い液体が流れ込んできた。
うんこ製造機って気持ちいい……。

「ふぅ、楽しかった」
「あげっ!」
急に棒を抜かれ、手を離された私は、床に落ちて潰れたカエルのようになっていた。

「面白いことしてくれたお礼に、本当の君を教えてあげるよ!」
「ホントウノ、ワタシ?」
「君はアリスだよ。……きひゃははははは!」
「アリ……ス……」
そうだ、私はアリス。
お父様の娘で……あ、あぁ……。



「いやあああああああ!」
「五月蠅いぞ!」
「ひぃぃ!」
急に首元に刀を突き付けられた。

「女王様の御前である!」
「え……」
気付けばそこは、綺麗なお城の前にある庭だった。

「ここは……」
「ではアリスの裁判を始める」
「ちょっと待って!なんで私の裁判なんかが!」
「お前に発言権など無い!女王様の機嫌を損ねる気か!」
大勢の人に一斉に睨まれ、言葉を飲み込む。
女王様って誰よ……。

って……もしかしてあれじゃないよね?
一番豪華な椅子に座っている人、確かに一人だけ服を着てるし、その服はハートとQの模様である。

「はぁー、ねえ?もういいんじゃない?判決出しちゃいましょうよ」
「し、しかし女王様!」
「私今晩合コンあんのよねぇー?今の内に寝ときたいんだけど?」
「そ、そうでございますかぁ……」
「……なんで女王なのに男なの?」
「「「なっ!?」」」
会場全体が凍りつく。
思ってはいたが、やっぱり言っちゃ駄目だったか。

「……誰が男ですって?」
「いや、どう見てもオカマでしょ?」
「お前ら……この子に刑を執行するわよ」
「ちょっと待って!仮にも裁判なんでしょ!?」
「刑が先!判決は後!以上!」
「そ、そんなぁー!」
マッチョ系オカマの女王様に命令され、兵士たちが慌ただしく動き始める。
私は逃げようとしたが、すぐに捕まり十字架に張りつけにされる。

「あんた達私にこんなことしてただで済むと思ってるの!?」
「急げ!王女様がお待ちだ!」
「なにが王女よ!私が誰だか知らないの!?」
というより、自分を取り戻してからずっと思っていたことがある。

「あんたら……あんたら奴隷なんでしょ!?」
全員の動きが一斉に止まる。
身体はそのままに、顔だけが全員こちらを向いている。

「どう見ても先住民だわ!あんたら奴隷の癖に誰に立て付いてんのよ!処刑よ処刑!射殺だわ!」
しかし私の言葉に耳を傾けることは無く、すぐに皆自分の仕事に戻って行った。

「まずはスペードのジャック!お前の剣さばきを見せてやれ!」
「はっ!」
「そ!そんな!考えなおして!死にたくない!そうだ!お金!お父様に頼めばいくらでも出せるから!ね!?お願い!お願いよおおおお!」
ジャックは目を閉じて集中している。
聞く耳は無いらしい。

私が叫んでいると、それより大きな、いや、確かな音で剣が鞘から抜かれる音がした。
それと同時に風が起こり、恐る恐る目を開けたそこには、剣を抜く前と同じポーズのジャックがいた。

「な、なんだ……外れか……」
落ち着いて気付く、なにか頭が軽い気がする。

恐る恐る下を見てみると、そこには見覚えのある金色が落ちていた。

「わ、私の髪……?」
「鏡を持て!」
「はっ!」
女王の号令で私の前に大きな鏡が立てられる。

「そ……そんな……」
私の髪は、円を描くように切られていた。
そう、まるで頭の上にお皿を乗せたかのような、滑稽な姿に……。

ショックのあまり声が出ない。
その間も着々と次の準備が始まる。

「次!ダイヤのエース!」
「はっ!」
その手に握られているのは鉄の棒。
先は丸くなっていて……。

あぁ、見たことがある。
お父様が使ってたっけ。

そういう趣味の人用の道具。
熱く熱した鉄で、消えない烙印を押す道具。
焼印である。

エースがたき火の中に鉄を入れる。
熱せられたそれは、私の身体に近づいてくる。

「いやああ!それはいやあああ!」
エースは無表情で棒を私の顔に近づける。

「顔!?顔だけは!そんな!いやあああ!」
しだいに額に照準を定め、一呼吸置いた後にエースが動く。

「あぎゃああああ!あじゅうう!あじゅうういいいい!」
じゅぅぅ、という肌が焼ける音と、肉が焼ける臭いがする。

離されたそこはすぐに冷やされる。
初めは気持ちよかったが、すぐにそれは激痛に代わる。
なにせずっと氷嚢が当てられているのだ、今度は冷た過ぎて暴れる。

そうこうしている内に完成したのか、また鏡が出てくる。
額に模られたのは、恐らく男性の性器であろう。
こんなものが額に……。

「最後にクローバーのキング、行け」
「あぁ、わかった」
キングと呼ばれたその男は、信じられないぐらい大きな男根を揺らしながらこっちに近づく。

「ちょっと……止めてよ……もう……」
「さぁ、よがり死ね……」
「ひぎぎゃあああ!」
ミチミチっという音と共に私の大切な部分は裂け、人の腕ほどあるそれを飲み込んでいく。

「ぬううう!ぬぐうっ!ぬぎいい!」
突かれる度に自分でも聞いたことのない声を出す。

「ぐぅうう!ぐげえええ!」
次第に吐き気を催し、嘔吐してもキングはピストンを止めない。
ひたすら突かれ、時間の感覚さえ無くなっていく。

あれ?今どれぐらい経ったの?
もうマンコの感覚が無い。
吐く物も無くなったのか、吐き気も消えている。

あ、もう終わったのか……。
自分が床に寝ているのに気付いたのは、それからしばらくしてからだった。

「よし!この者を隔離部屋に連れて行け!」
ハートのクイーンの声がして、意識がまたブラックアウトしていった。



なにもない白い部屋。
時計の音だけが聞こえる。

あれから定期的に食事が来る意外、誰も来ない、なにもない。
ただただ日増しに大きくなっていくお腹だけが、唯一の変化だった。


あぁ、ここはどこなんだろう……。
私は……だれ……?

なにもない空間には、ただただ時計の音だけが響いていた。
[ 2013/08/01 06:06 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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