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また会える日まで

また短編です。
今回も催眠じゃないです。
エセ催眠です。
そんな本編は【続きを読む】からどぞどぞ。



十里くん……ごめんね?

今ここにはいない彼に、心の中で謝罪する。
それと同時に十里くんとの思い出が、次々に頭を過る。

二年前、塾の帰りに変質者に襲われて、窮地に立たされた私を助けてくれたのが彼。
颯爽と現れて、一発で変質者を倒した十里くんの姿、今でもはっきり思い出せるよ。

次の日にお家に来てもらって、家族全員でお礼をした時に、お父さんが気に入っちゃったんだよね。

あの時お父さんが言った、たまに遊びにおいでっていう言葉を聞いて、律儀に週一で来てくれた。
ホント、馬鹿みたいに真面目で、まっすぐで、純粋で……。

初めはお兄ちゃんが出来たみたいだって喜んでたんだ……。
だって年が十個も違うし、まだ学生だって言っても、私からみたら十里くんは充分大人だったから。

自分の気持ちに気付いた時は、ちょっとショックだったかな。
だって叶わないって思っちゃったから。

十里くんにとっての私なんて、ただの子どもで、魅力なんて感じて貰えない。
そう決めつけてたんだよ。

でも私が真剣に伝えた気持ちを、呆れられて、宥められて、流されるって思ってた気持ちを、十里くんはちゃんと受け止めてくれた。

「今すぐそんな風には見られないけど、これからは僕のことを好きな君といるんだって意識する」
あの時の十里くん、まるで王子様みたいだった……。

無かったことにしなくてもいいんだって、好きでいてもいいんだって思ったら、泣いちゃった。
ずっと私の頭を撫でてくれてたあの大きな手、くすぐったかったけど気持ち良かった。

十里くんが思いつめた顔で話しがあるって言った時は、何事かと思ったよ。
しかもお父さんとお母さんまで呼んじゃうんだから。

まさか両親の目の前で告白されるなんてね。
でもそんな誠実な十里くんのこと、お父さんもお母さんも好きだったから、年の差があまりにも離れてるとか、私がまだ子どもだとか、そんなことを一言も口にはしなかった。

親も公認で付き合うことになって、色んなところに連れていってくれたよね。
十里くんとのデート、何回やっても緊張して、何回会ってもドキドキして、声を聞くたびにもっと聞きたくなるし、顔を見るたびに顔が赤くなるし、匂いを嗅ぐと引っ付きたくなっちゃうの。

でも十里くんは私が大きくなるまで、そういうのはお預けだって言うんだよね。
そういうのって言うのが、どういうことなのかは……まぁさすがにもう知ってるけどさ?

チュウの先でしょ?
うん……まずはチュウして貰う所から目指さないとね。

ホント、目を閉じただけでいつでも思い出せるんだ。
今までのこと、十里くんのこと、全部……全部だよ……?

でも……ごめんね?
私、お父さんのこと、お母さんのこと、助けたいから……。




「で?どうするんだい?」
「それは……」
いかにもお金持ちの家っていう感じの応接間で、私は初対面の初老の男性と向かい合わせに座っている。

その初老の男性こそがこの家の家主であり、全国でもトップクラスの食品会社『高尾コーポレーション』の社長である。
そして私のお父さんは、その下請け会社である『株式会社 岡戸』の社長兼工場長だ。

「お父さんを助けたいとは思わないのかい?」
「それは……もちろん……」
「では答えは決まっているだろう?私が一言岡戸への発注を取りやめると言えば、君達家族はもちろん、多くの従業員さえも路頭に迷うこととなる」
「はい……」
わかってる、選択肢なんかないんだ。
やらなきゃならない。
なぜ自分なのかはわからないし、よく意味もわからないけど、でもやるんだ。

私はお父さんとお母さんの娘であり、十里くんの彼女なんだから。
自分が自分に誇れる人である為に、私は逃げない。
それがたとえどんな理不尽なことであっても……。

「わかりました……本当に今日だけなんですよね?」
「あぁ、約束は守ろう」
「そうすれば、みんな幸せになれるんですよね?」
「君の努力次第だ」
「……わかりました」
言ってしまった。
もう……後戻りはできない。

「それで、もう一度お聞きしたいんですが、私はなにをすればいいんですか?」
「さっきも言ったように、私の息子の遊び相手になって欲しいんだ」
「はぁ……」
本当にただそれだけなら、こんなにも迷いはしなかっただろう。

「ただ息子は極度に疑心暗鬼が激しくてね。他人を信用出来ないんだよ」
「それで……さっき言っていたあれですか?」
「あぁ、君には催眠術にかかってもらう」
なにを真面目な顔で言ってるんだろうこの人は。

「催眠術って……」
「心配するな、本当に催眠術を施そうとしているわけではない」
「あぁ、そうなんですか?」
「フリでいいんだよフリで」
「フリ?演技をしろってことですか?」
「そう、君は私の催眠術で、なんでも言うことを聞くようになっていると息子には説明する」
「その状態なら息子さんも安心して遊べると?」
「あぁ、我ながら過保護だとは思うが、出来る限り早く社会復帰して貰いたいのだよ。その為の足がかりになればと思っている」
「そういうことでしたら……」
「ちなみに、君が催眠術にかかっていないとバレたら、そこで契約は破棄とする」
「そ、そんな……バレないものですか?」
「君が命令を聞いていれば問題ないだろう。あいつは他人とまともに付き合ったことが無いから、多少の無茶は通せる」
「そう……ですか……」
いくら家族の為だからって、十里くん以外の男の人と、しかも一日中。
もしかしたらちょっとエッチな命令なんかもされるかもしれないのに……。

……まあそれはないか。
だって私は背だってまだ140cmをようやく過ぎたぐらいだし、見た目だって子どもっぽいってクラスの子達にもよく言われるし、胸だって……あれ?胸ってどこにあるんですか?

なんにせよ問題は長時間男の人と一緒にいることだ。
これは立派な裏切り行為、しかも誰にも内緒らしいから、十里くんに事情も話せない。
もしばれたら……嫌われちゃうよね……。

それでも私は私の信じる道を行くよ。
私の大好きな人を守る為に、私の大好きな人に恥じない自分である為に。


だって……十里くんが同じ立場でもきっとこうするだろうから。




「ここが家光坊ちゃまのお部屋でございます」
「あ、ありがとうございます」
本物のメイドさんって初めて見たよ。
でもメイドさんがいるぐらいなんだから、この人たちが遊び相手になってあげたらいいのに……。
年が違い方がいいってことかな?

「あのーすいませーん」
扉を軽くノックして、声をかける。

「うほっ!来た来たー!入って入って!」
返事はすぐ来たが、思っていたより声が若くない。
そんなことを考えながら扉を開けると、そこは色んな意味で想像以上だった。

「うひゃー!本物ロリっ子だあああ!パパリンマジ乙!」
「は、はじめまして……」
部屋の中は自然災害級の荒れ方をしており、足の踏み場が無いという表現が、実際に存在することを確認させられる。
大きなテレビが何台もあり、漫画がそこら中に散らばっている。
パソコンなどの機械が訳のわからない程に複雑に絡み合っていて、それらの隙間を埋めるようにゴミが散乱している。
壁にはポスターが何枚も貼っていて、殆どはアニメの絵だが、私ぐらいの年の女の子の水着のポスターなんかも貼ってある。

だがそれらを差し置いて、圧倒的な存在感を出しているのが彼だ。
恐らくこの人が礼の息子さんなんだろう。

遊び相手なんて言われていたから、勝手に同い年ぐらいだと思っていたが、明らかに年上だ。
なんなら十里くんよりも一回りは年上だろう。

タンクトップにパンツ一枚の姿で、しかもブヨブヨに太ったお腹がタンクトップを押し上げて丸見えになっている。
部屋は適温なのに、流れるぐらい汗を掻いている。
運動でもしていたんだろうか。

「そんなところで突っ立ってないでこっち来いよ!あ!俺の名前は家光な!?」
「は、はじめまして……岡戸マミモです……」
「マミモたんって言うの?変な名前ー!」
十里くんは可愛いねって言ってくれたもん……。

私は言われた通り近づいたものの、座るところも無いので、なんとかゴミとゴミの間に立っている。

「パパリンは催眠にかけたって言ってたけど、本当なの?」
う……なんて答えれば正解なの?

「は、はい……」
「うっそマジで!?すっげええ!パパリンやっぱすっげえや!」
動くたびにお腹やあごの下のお肉がタプタプ揺れる。
それと同時に汗が飛び散り、嫌な臭いが拡散される。

「じゃあ色々試してみようかなぁー」
やだなぁ……なにやらされるんだろう……。

「じゃあこれをセットしてっと」
ビデオ?
わざわざビデオで撮影するの?

「よし、もう撮れてるからねー」
「はぁ……」
「じゃあまずは……そうだなぁ……あ、そこにあるカップ麺食べてよ」
「カップ麺?」
そんなものあるかな?
家光さんが指さした先には、ゴミの山しか見当たらない。

「そこにあるでしょ?シーフードのやつ!」
シーフード?
確かにあるにはあるが、それはもうすでに封が開いている。
恐らく食べた後の物だろう。

「これしかないですよ?」
私は近づいて指をさす。

「それでいいんだよ?」
「へ?」
だってこれ……。

「あれ?催眠かかってるんだよね?おかしいなぁ、命令聞かないの?」
「た、食べます!」
うそ……でしょ?
ゴミの山から取り出したそれは、何日前の物かもわからない残飯だった。
半分ほど無くなっているが、汁もそこそこ残っている。
近づけるだけで腐った臭いがするし、正直素手で持つのも抵抗がある。

「早くしろよ」
見ている……。
私は……決めたんだ……。

「はい!」
笑顔で返事をして、箸も無いので素手で麺を掬う。
冷たくなったそれを、臭いを嗅がないようにして口に含む。
一瞬吐き気がしたが、必死に押さえて飲み込む。

「うっはああ!本当に食べた!バッカみてええ!うひゃひゃひゃひゃ!」
気を抜くと吐きそうになるのを堪えるのに必死で、怒りも湧いてこない。

すると家光さんは近くに寄ってきて、落ちていた使用済みのティッシュを拾う。
それで口を拭けと言うのだろうか?
明らかに使用済みのそれで口を拭くのは抵抗がある……。

「じゃ、追加ね!」
「……え?」
一瞬何を言っているのかわからなかった。
いや、今でもわからない。
これはどういう意味なの?

カップの中には使用済みのティッシュが浮かんでいる。
思ったよりも麺が少なかったのか、さっき思い切りが良過ぎたのか、後はスープだけのように見える。
そのスープの上にティッシュが浮かんでいるのだ。

あ、いや、もう沈んでいった……。

「それ多分俺がオナニーの後に使ったティッシュだよ!ほら!スープごと全部飲み込め!」
「は……い……」
なるべくなにも考えないようにする。
目を瞑って、カップに口を付ける。
それだけでまた吐き気が戻ってくるが、一呼吸してから一気に飲み干す。

幸いか麺と具は本当にほとんど残っていなかった。
しかしスープを飲み干す直後、大きく開けた口の中にグチョっとなったティッシュが入ってくる。

「おおお!今口に入ってる!?」
コクコクと頭を上下に振って答える。
涙目を通り越して、少し涙が零れ落ちている。

「ふひいいい!ほら!ちゃんと噛め!」
「……にちゃにちゃ」
信じられないぐらい不味い味が口に広がる。
オナニーってあれだよね?
自分でする……。
考えちゃいけないのに、その場面が頭を過る。

「一旦唾ごと飲み込むんだ!ティッシュは残しとけよ!?」
「ごくっ!」
夢中で言われた通り、従順に命令をこなす。
男の人がどうやるのかはわからないが、その後に今口に入っているティッシュで処理をしたのだ。
屈辱と言うよりは、嫌悪感に近い。
本能的に吐きだそうとするのを必死に止めるので精いっぱいだ。

「よし!じゃあ手の上に出せ!」
「ぺっ!はぁ!はぁ!はぁ!うぐっ!う!う!うううう!」
「吐くな!」
必死に吐き気を我慢する。
きっと今凄い顔をしているだろうが、気にしている暇は無い。

正直このティッシュも食べさせられると思っていたから、心底今ホッとしている。
口に残しておくぐらいなら、一気に飲み込んだ方が楽だったかもしれないが。

「じゃあねぇ、それ二つに分けろ」
投げやりに手に持っていたティッシュを、二つに割って両手で握る。
なにをさせたいのかは全くわからない。

「鼻に詰め込め!」
「は、はぁ……?」
「あれぇ?」
「は!はい!」
ここでバレたら苦労が水の泡だ。
言われた通りに、鼻血が出た時のように鼻に入れる。
異物感と濡れた感触、臭い、気分、全て最悪だった。

「スカートを捲れ!」
「……はい」
十里くんにも見せていないデリケートな部分。
この人の異常性に触れて、こうなるのは時間の問題だとは思っていた。
一瞬汚れを気にしたが、この人にどう思われても平気なことに気付くと、少し心が軽くなった。

「ひゃはああ!ロリパンチュだあああ!クンクン!くっせええ!小便くせええなああ!」
「はい」
「そのゴミみたいな臭いパンツは脱いじまえよ!新しいパンツやるからよ!」
「はい」
言葉の意味は意識しない。
ただ返事をしていればいい。

私はゆっくりパンツを脱いで、家光さんにさし出す。
スカートは履いているが、人の家で、しかも男の人の前で大切な部分を守る布が無いのはやはり心もとない。

「貸せっ!へへっ!クンクン!本当にくせええなあああ!はぁはぁはぁ!」
やだ……家光さんまでパンツ脱いじゃった……。
なにあれ?おちんちんってあんなに大きいの?
それにすっごく固そう……。

「お前にはこれをやるよ!この日の為に取り寄せたんだぞ!」
糸のように細いパンツだ。
これじゃあお尻も前も隠せないだろう。
いや、前は辛うじて隠れるかも。
多分こっちが前だろうな……。

「よしよし!ちゃんと履けたな!?きーっひっひ!なだよそれ!似合い過ぎだろ!」
下を見るとスカートが押し上げられているのが見える。
パンツから伸びた白鳥の首でだ。

パンツの前のことろに白鳥の首が生えているのだ。
動く度に首も揺れている。

大丈夫だよね?
見えてない……よね?

「上の服も脱げ!」
「は、はい……」
下は大丈夫だとして、上は見られてしまうのか……。
未だブラもしていない、なにも無いに等しい胸ではあるが、私も乙女である。
男の人に見られるのは恥ずかしい。

「すげえええ!まったく膨らんでないじゃないかあああ!」
まじまじと至近距離で眺めながらコンプレックスを刺激される。
ちょっとムッとしたのも束の間、乳首を滑っとした感覚が襲う。
小さな声で悲鳴を上げ、少し後ろにたじろぐも、すぐに直立の姿勢に戻る。

「チュウチュウ!おいひいい!ミルクみたいな味がするうう!」
気持ち悪い……。
ここまで人に悪意を持ったのは初めてかもしれない。

「乳首丸出しじゃあ可哀そうだな!そうだ!これ引っ付けてやるよ!」
そう言うと接着剤を取り出し、右の乳首には小さなチラシのようなものを、左には家光さんのパンツを思わしき物を付けられる。

チラシを見てみると、裸の女の人が写っていた。
パンツは汚れて黄色くなっている。

「右にピンクチラシ!左に使用済みブリーフ!完全に頭おかしい変態だな!」
「はい……」
瞬間接着剤に見えたけど……。
これって取れるんだよね?

「よし!その格好で踊れ!」
「踊り……?」
「これ見て真似しろ!」
そう言うと大きなテレビに裸の女の人が映る。
女の人たちは裸のまま踊っている。

しばらく呆然と見ていると、すぐに急かされた。
私は見よう見まねでダンスを踊る。

「そうそう!もっと腰を前後に振るんだよ!ははっ!白鳥揺れ過ぎ!やっべええ!」
腰を前後に振る度に、紐のようなパンツが擦れて変な気分になる。
大切な部分に喰い込んでいるようだ……。

「ほら!乳首に付いたブリーフ回せ!手を使うな!身体だけで回すんだ!へへへ!ホントに回った!すげええ!バーカ!バーカ!」
かなりしんどい……でも……やらなきゃ……。

「ブリーフ咥えろ!違うよ!チンポが当たるところだろうが!そうだ!ジュルジュル音立てて吸うんだ!」
「じゅじゅっ!じゅるるる!」
「そのままがに股!ふはっ!すっげえ不様だな!ピースしろ!そうだ両手で!顔の横!そう!そのままその場で回れ!ふきゃきゃきゃ!もっと速く!へっへ!」
もっと速く回らなきゃ……ブリーフもちゃんと吸わないと……。

「次は俺の真似しろ!そう!白鳥がチンポだと思うんだよ!もっと擦れ!馬鹿みたいな顔しろ!涎垂れ流せ!もっと必死に!そう!白目向けよ!いちいち言わせんな!糞が!」
「はっ!はい!」
酸欠で……思考力が……。

その後も永遠と命令は続き、私の体力が底をつくまで踊らされた。



「起きろ!」
「きゃああ!」
疲れて寝ていたんだろう。
仰向けになって倒れている所で、両胸に張り付いていたチラシとブリーフを無理やり剥ぎ取られたのだ。

とは言っても、ブリーフはとれたがチラシは破れただけだった。
その後で周りの部分を千切ったが、肝心の先端部分の接着剤は取れそうにない……。

「次はこれに着替えろ」
「は、はい……」
渡されたのはやたらフリフリの服だった。
デザインとしてはかなり可愛い。
だが普段着と言うにはちょっと行き過ぎており、発表会で着るような服だ。

黒を基調としたそれは、上はまだ普通の袖なしTシャツと言い張れないでも無い。
下はやや短めだが、膝が見える程度で、ありえない長さでは無い。

可愛い服に着替えていくにつれ、さっきまで自分がいかに異様な恰好をしていたのかを思い知らされる。

「パンツはこれを履け」
渡されたのは今日私が履いてきたパンツ、だと思う。
断定できないのはそれが異様に汚れているから。

大切な場所が当たる所には、白いねばねばしたものが付いていて、お尻の所には身に覚えのない排泄物がベットリ付着していた。

「さっきトイレ行って出したやつ塗っといてやったぞ!俺のうんこなんだ!喜べ!」
「……はは、ありがとうございます」
力ない笑いで答え、従順にそれを履く。
上まで引き上げた瞬間、股間に冷たくねばっとした感覚がした。
お尻に付いた汚物は、妙に温かいのが気持ち悪かった。

「じゃあ出掛けるぞ!」
「はい……」
この家の中で全てが終わると思っていたので、人前に晒されることは非常に抵抗があるが、いたしかたないだろう。
この人にも立場はあるんだ。
そこまで無茶なことはしないだろう。


一旦車で駅前までやってきた後、家光さんは目的地も告げずにどんどん歩いていく。
後ろからスーツを着た男性が何人かついて来ている。
家光さん曰く、撮影部隊だそうだ。

そして時折思いついたように私に無茶な命令をしてくるのだ。


歩いている時、鼻をほじるように命令された。
すれ違う人の視線が痛い。
それを許可が出るまで続けなければならない。


私より年下の女の子に話しかけ、パンツを一万円で売ってくれと頼む。
最後は拒否する女の子を追いかけて、路地裏で無理やり脱がせて家光さんの所に持っていく。


「妹のパンツなんですが、買いませんか?一枚3000円です」
いつ撮ったのかわからないが、持ち主だった子の顔写真付きで売る。
家光さんみたいな、生理的に近づきたくないタイプを選んでだ。

家光さんに持っていった3000円を、逆に手に握らされた。
お前が儲けたお金だからお前の物だって……。
こんなに嬉しくない貰い物は初めてだった。



私の最寄り駅でもあるこの駅前で……。
ここまでのことをしたんだ。
後の人生に遺恨は残るだろう。

それでも私はやらねばならない。
幸い予想通り、家光さんは大勢の前でなにかやらすような真似はしなかった。



「よし、着いたな」
予想はしていた。
道順ですぐに気付くレベルだろう。

目の前には私の家がある。
生まれ育った私の家。
家族と十里くんとの思い出が詰まった私の家。
皆が帰りを待っていてくれる私の家。

ここに帰りたくないと思ったのも、初めてのことだった。

「安心しろよ。今は無人だからな」
「あ、あの!お父さんとお母さんは!?」
「ちょっと席を外して貰ってるだけだよ。今頃どっかでデートしてんじゃね?」
「よ、よかった……」
もしかしたらなにかされてるかもしれない。
その思いも強かったが、この言葉でまた勇気が出た。
私にはまだ帰る場所があるんだ。


人の家なのにズケズケと入っていく家光さん。
撮影係の人も一緒に入ってくる。

冷蔵庫からお茶を取り出し、勝手に飲んでいる。
あ、それお父さんのコップなのに……。

「お前の部屋どこ?」
「に、二階です……」
無言で立つ家光さんを、部屋に案内する。
お父さん意外の男性を部屋に入れるのは、十里くんに次いで二人目だ。

「へえ、せっまいねー」
「はい」
自慢じゃないが、これでも広い方だと思う。
この人の感覚が変なだけだ。

当たり前のように部屋を物色し始める家光さん。
すぐに机の上にある写真立てに気付く。

「これだれ?」
「し、知り合いのお兄さんです……」
「名前は?」
「十里……さんです」
十里くんと呼びそうになって止める。
ちょっぴり悲しいけど、言わなければ彼氏だなんてわかるわけない。
バレたらロクなことにならないのは目に見えている。

「ふーん。で?日記は?」
「へ?」
「日記どこ?嘘なんてつけないでしょ?」
わざわざ念を押される。
書いてないなんて言っても、探されればすぐにばれる。
なんで私、律儀に日記なんて書いてるの……。

「これです……」
「へー」
日記を手渡すと、家光さんはそれをパラパラと流し読みする。
日記を目の前で読まれるというのは、裸を見られる時と同じぐらい恥ずかしいものだと、今わかった……。

「こいつ、彼氏なんだ?」
「……はい」
バレてしまった……。

「なに?こいつロリコン?」
「ち!違う!」
その言葉は知っている。
よく十里くんも言ってるし……。

自分はロリコンなのかなって……。
でも私に身体を要求しない十里くんは、立派な紳士だってわかってる。

「違うの?嘘だー!こんなロリと付き合うなんて、完全に犯罪者予備軍、てかもう犯罪でしょー!?」
「十里くんはあなたとは違う!」
「……は?」
「あっ!」
やってしまった……。
怒ったって、火に油を注ぐだけだってわかってたのに……。

「こいつはロリコンだろ?」
「は、はい……」
口は笑っているが、目が笑ってない……。

「お前の身体だけが目当てで近づいたんだよな?」
「きっと……そうです……」
「なに?こいつになんかされたことないの?」
「はい……」
「じゃあロリコンの癖にインポなんだろ?」
「はい」
インポ?の意味はわからないが、適当に話しを合わせる。

「まあいいや、じゃ、散策続けよーっと」
よかった。
興味を無くしてくれたみたいだ……。

「お!ここがロリっ子のタンスですなー!?宝箱発見!」
普通なら開けられるのも嫌だが、今はそっちに気がいってくれることの方がありがたい。

「おお!一発でパンツ発見!ふおおお!ロリパンがこんなに!?」
家光さんはパンツの入った引き出しに顔ごと突っ込み、何度も呼吸している。

「すーーー!はーー!すうううう!はあああ!すっげえええ!なにこの匂い!初体験!」
目を反らしたくなる光景に、さすがに嫌気がさす。

「ねえねえ!どれがお気に入り!?」
「え?……これ、です」
少し悩んで、二番目にお気に入り無やつを指さす。

「ふむふむ!水色の布パンですか!じゃあこれ被れ!」
「……被る?」
「こうするんだよ!」
「ひへ!?ひゃああ!」
無理やり顔にパンツを被せられる。
驚いたが、基本的に抵抗はしない。
これ以上機嫌を損ねるわけにはいかないのだ。

「ひゃはは!似合う似合う!まじ滑稽!」
「は、はぁ……」
恥ずかしい……。
なにこれ?

「じゃあ裸になれ!」
「へ!?」
「はぁ?」
「は!はい!」
裸と言うと……もちろんパンツも脱ぐんだよね?
まだここだけは死守出来ていたつもりだったのに……。

私は黙々と服を脱いでいく。
最後に残ったパンツに手をかけて……。
そのまま止まってしまった。

「なに?催眠甘かったのかなぁ?こんなんじゃ満足できないなぁー」
「くっ……」
歯を食いしばってパンツを降ろす。
まだ毛も生えていないそれが露わになる瞬間、私は涙を流した。

「どうしたの?なにが悲しいのぉ?」
「い、いえ……」
「あ、わかった!見られるのが嬉しいんだ!」
「……はい」
なにを言っているんだろうか。
本気で無いにしても、どうかしているとしか思えない。

「ふひひひひ!これがロリマンかああ!ほら!ペロペロしてあげるから、腰突き出してこっち来い!」
そう言うと舌を出して動かし始める。
言っている意味は理解できるが、行動に移せない。

「なぁ、あの男……その気になれば、存在消せるって言ったら信じる?」
「っ!?」
ニヤニヤ笑っているが、この人ならやりかねない。

「マ!マミモのこと!ペロペロして下さい!」
「おうおう!急に意地らしくなったな!」
私は再び舌を出した家光さんの顔に泌部を近づける。
ヌルヌルと動く舌が、私の大切な所を這うようにして動く様は、目を瞑っていても耐えられそうもない。
だがそれでもやらねばならない。
もはや事は私達家族だけでは済まないのだ。
十里くんには指一本触れさせない!

「はあ!美味しかった!初めは小便臭いけど、徐々にミルクの味になったよ!」
「ありがとうございます」
そんな訳ない……。

「じゃあ写真撮影ね?」
「はい」
ビデオを常に撮られているので、今更恥ずかしいことは無い。

「じゃあポーズとってねえ!」
そのままいくつかポーズを指定される。
がに股でピースしたり、コマネチみたいな恥ずかしい格好だったり。
それら全て、顔にパンツを被ったままなので恥ずかしさは倍増だ。

「よし、じゃあ次はこのパンツ履いて!あ、顔のは取っていいから!」
「はぁ……」
それから代わる代わるタンスにあるパンツを、履かされたり被らされたりして撮影は進む。
丁度全てのパンツを撮り終えたところで撮影は終了した。
一時間以上撮り続けただろう。

「じゃあこれ、送っといて!」
家光さんは撮影係の人にパンツとカメラを全て渡す。

「送るって……どこにですか?」
「ん?気になる?」
そりゃあ気になるよ。
私のパンツだし。

「犯罪者さん達へのプレゼントだよ」
「……は?」
「マミモたんはロリコンが好みなんだろ?」
「え?……はい」
十里くんのことを言っているのだろう。

「だから全国のロリコンさん達にプレゼント」
「全国の……ロリコンさん?」
「子どもにエッチなことして捕まった人たちってね?住所とか公開されたりするんだよ」
「……へ?」
「その人たちの所にささやかなプレゼント。写真とパンツをセットでね!」
「ちょっと!そんなことしたら!」
写真には顔が写ってるのに!

「あ、発送はこの家にしとくね?」
「ちょっと!」
「よかったね!全国のロリコンさん達のアイドルになれるよ!」
「ぁ……」
この人……私の人生をぶち壊すつもりだ……。
甘かった。
どこかで、今日を乗り越えればと思っていた部分があった。
でも、それだけじゃダメなんだ……。
なんで?
私がなにをしたって言うの?

「よし!じゃあメインディッシュだね!マミモたん!これからビデオレター撮ろうよ!」
「い……や……」
「あ、そうそう、実はね?十里くんだっけ?彼、俺の家に来てもらってるんだ!」
「……え?」
「電話一つで殺せるよ?」
「そん……な……」
初めから、逃げ場なんて無かったのだ。
後戻りなんて、初めから……無理だった……。

それでも……私は……。

ちょっぴり頼りないけど、誰より優しいお父さんと。

怒ると怖いけど、自分にはもっと厳しいお母さんと。

真面目で、真直ぐで、真白で、私が初めて全てをあげたいと思った、私が最後まで守りたいと思った……十里くん。

ちょっとだけ、お別れだね。

でも……きっといつか……。

だから、また、会える日まで……。




「離せ!離せよ!」
なんなんだいったい。
急に連れてこられたと思ったら何時間も軟禁されて、それから急に解放だ?
なんだったんだ?

「十里様、こちらを……」
「はぁ?な、なんですか?……これ?」
老執事にDVDのようなものを渡される。

「今日御迷惑をおかけしたお詫びです」
「御迷惑!?そんなレベルじゃないでしょう!?犯罪ですよ!?」
「はい……しかし全てはそれの中身を確認してから……」
深々と頭を下げられる。

「ま、まぁ……なんの理由も無しに、こんなことするわけないし……」
本当に僕はお人よしだよな……。

「で、でも!これ見ても訳わかんなかったら!最悪訴えますからね!」
「はい……良しなに……」
ここまで徹底的に頭を下げられ続けると、引きさがる他ないだろう。
出鼻を挫かれた気分で家に帰る。
もう夜もふけている。


小さなワンルーム。
大学に通う為に借りた我が城だ。

数時間開けただけだが、心細い軟禁地獄を味わった後では格別に心地いい。
軽くシャワーを浴びてテレビのリモコンを操作する。
あのDVDを確認するのだ。
気になって仕方がない。


メニューも無く、すぐに動画が再生される。
これは……なんだ?
なんで……マミモちゃんの部屋が写っているんだ?
と言うより、この男は誰だ?
なんでマミモちゃんのベッドに座ってるんだ?
しかも……パンツ一丁で……。

「お願いします!マミモの処女!貰って下さい!」
「えぇー?なんで俺がそんな面倒くさいことしなきゃなんないのぉ?」
「家光様のおチンポがいいんです!そのおチンポ様をねじ込んで欲しいんです!」
少しカメラが引かれると、そこには裸で土下座しているマミモちゃんが……。
全身の血が引けていく。
怒り?いや……喉の奥が痛い。
なんだ?
この感情は?

「でもなぁー。お前みたいなガキじゃ反応しないし」
「じゃ!じゃあ!マミモ、頑張って大きくしますから!ね!?ね!?」
マミモちゃんは急に起き上がって、男の汚いブリーフに頬を擦る。

「パンツの上からだぞ?それが条件だ」
「ひゃ!ひゃい!へへっ!家光様のおチンポしゃま!すごい!いいにおひいいい!すうすう!はぁー!もっと嗅ぐのおおお!」
なにも履いていない可愛いお尻を振りながら、嬉しそうにブリーフの臭いを嗅ぐ。

「舐めます!舐めちゃいますよおお!?へへへっ!レロー」
アングルが変わり、舌をだらしなく伸ばし、ブリーフに近づけていく所が横から撮られる。
カメラは何台もあるようだ。

「レロ……」
舌が付いた瞬間時間が止まったかのように停止する。
故障かと思った瞬間、急にマミモちゃんが動きだす。

「ずじゅじゅじゅじゅじゅ!じゅぽっ!じゅぽっ!」
ブリーフの上から先端を咥え、啜り始めたのだ……。
その間抜けな顔が、アップで映し出された瞬間、自分の物が反応していることに気付く。

僕は……なにを考えているんだ?
マミモちゃん?
なにを……。

「おいひいいい!じゅぽ!じゅぽ!濡れりゅうう!マミモ!濡れましゅうう!おチンポ様受け入れ体制整っちゃってましゅうう!」
マミモちゃんは腰をかがませ、器用に男の足先にマンコを当てて擦っている。
そこがアップで映った時、マミモちゃんの肛門までハッキリ映っていることに気付く。
初めて見るそれは、排泄器官なのにとても綺麗で……。
それで……。
恐らく愛液で濡れていた……。

「なんれええ!?なんれ大きくなってくれにゃいのおお!?」
「だから無理だってば!どけ!」
「ひぎゃああ!」
マンコを擦りつけていた方の足に蹴りあげられ、そのまま後ろに倒れこむマミモちゃん。
その瞬間僕は、声を上げることも無く、自分のそれに手を添えていることに気付く。

なん……で……?

「おねがいです!おねがいです!なんでもしますから!」
またも土下座を繰り返す。
今度は腰を高く上げて、お尻を振りながら顔を床に擦りつけている。

「じゃあなんか芸しろよ」
「芸?な、なにをすれば……」
「自分で考えろよ」
「じゃあ、じゃあ……」
止めてくれ……これ以上は……止めて……。

「く!糞漏らします!今ここで!ふんん!」
そう言うや否や、ガニ股で立ってその場で息み始める。
見てられない……そう思っているのに目が離せない。

「出ますうう!糞漏らしますうう!」
カメラが肛門をアップで撮る。
頭が出てきているようだ。
するとマミモちゃんはなにを思ったか、両手を肛門の下に持ってきた。

「受け止めますから!見ていてくだしゃい!ふんん!はぁ……」
そう言った途端、それはニュルっと出てきて、マミモちゃんの手に収まった。
まだ途切れてはいないそれは、手の上に乗ったまま肛門と連結している。

「家光様!肛門を閉じる許可を下さいい!」
「ええ?俺の許可がいるの?」
「マミモの肛門は性処理用です!性処理具を締める際は!ご主人様である家光様の許可がいります!」
「じゃあ閉じていいよ?興味無いし」
男は携帯を弄りながらでマミモちゃんを見ようともしない。

「ありがとうごじゃいましゅうう!ふん……ひゃぁぁ……」
完全に手の上に収まったそれは、量こそ少ないものの、小さなマミモちゃんの手には収まりきらない程である。

「えへへ!えへ!家光様!見てて下さい!ほら!ひやっ!」
もうなにがあっても驚かないと思っていたが、期待は裏切られる。
マミモちゃんは、手の上にあった大便を、マンコに塗りたくったのだ……。

「ヌルヌルで気持ちいいい!」
「気持ち悪いなぁ、余計入れたく無くなるよ……」
「そんなああ!喜んで欲しかったのに!」
悲しそうな顔で涙ぐむマミモちゃん。
すぐに手元にあったぬいぐるみでマンコと手を拭き始める。

それ、僕が誕生日にあげたやつだ……。
あ、ゴミ箱に投げ入れられた……。

「綺麗になりました!ね!?だから!ね!?」
「なんだよ、うぜえなぁ」
「なんでもしますから!おチンポ様恵んで下さい!お金!お金も払います!あ!子ども!子ども孕みます!それで!腹ボテになったらサンドバックになります!子ども袋殴って遊んで下さい!ね!?楽しそうでしょ!?」
子どもは三人欲しいって、頬を染めて言っていたあの子と同じとは思えない……。

「そこに落ちてる汚物喰え」
「は!はい!」
さっき落とした自分の大便のことだ。
そんな最悪な命令でも、嬉しそうに実行しようとしている。

「た!食べますよ!?ほら!見てて下さい!はむ!むしゃむしゃ!美味しいです!」
「黙って食えよ」
「ごめんなしゃい!」
口の周りを汚しながら、犬みたいに床に舌を突き出して舐めとっていく。

「全部食べました!」
「汚い顔こっち向けんなよ」
「ごめんなさい!パンツ!マミモの汚パンツ被っときます!」
脱ぎ捨てたであろうパンツを拾い、顔に被る。
妙に汚れているそれは、普通に使っていて出来たものではないだろう。

「マミモの顔はマンコより汚いですから!パンツ被らなきゃ失礼でした!ごめんなさい!」
パンツを被ってまたも土下座をする。
それでも男は見向きもしない。

「マミモ!自分のマンコの臭い嗅いでたら!オナニーしたくなりました!」
「勝手にしろよ」
「いいんですか!?家光様の前で!オナニーしてもいいんですか!?」
「はいはい、いいですよー」
「あ!ありがとうございます!ふん!ふんふん!」
パンツの匂いを嗅ぎながら、無毛のそこに手を添えて自慰を始める。
僕は自分の物を弄る手が速くなることに気付いてはいるが、どうにも止められそうもない。

「はぁ……臭い……処女マンコ臭い……」
「うるせえなぁ……」
「ゆびぃぃ!指入れたらしゅごいのおお!」
とてもその年の子がするオナニーとは思えない……。
……仕込まれたのだろう。
この男に、手取り足取り……。

「いぎゅうう!すぐ逝っちゃううう!」
「じゃあすとーっぷ」
「ええ!?なんで!?」
「ほら、止めないと絶対入れてやらない」
「止めましゅ!止めましゅから!」
涙目でグチョグチョの指を引き抜くマミモちゃん。

「じゃあ入れて欲しかったら、この映像彼氏に見せるって約束しろ」
「ひゃあい!見せます!全然平気です!」
「彼氏に報告しろ」
「十里くん!マミモ!このおチンポ様入れたくて仕方ないの!十里くんのこと大好きだったけど!このおチンポ様見た瞬間!顔も忘れちゃった!せめてロリコンの十里くんがオナニー出来るように、マミモのゴミ処女膜がこのおチンポ様で破かれる所見せてあげるね!」
「よし、今なら携帯のエロ画像で大きくなってるから自由に入れていいぞ、俺の手より気持ち良くなかったら終了だけどな」
「ありがとうごじゃいましゅうう!マミモは家光様の玩具です!いつでも好きなように使って壊してくだしゃい!」
マミモちゃんはすぐに男のブリーフを脱がせ、大きくなったそれにマンコを当てる。
そして荒い息遣いのまま腰を深めていき……。


「え……?」
なんでだ?
映像が止まった?

画面は急に暗くなって、しばらくして文字が出てくる。

『この続きは有料になります。指定の口座に十万円振り込んで下さい』
有料?十万円?振り込み?
……どういうことだ?

そしてまたしばらくして指定の口座とやらが出てくる。

……え?
なんで?
僕が……?

「十万円……生活費を削れば何とかなる……」

十万円という大金を支払って……。
僕は自分の大切な人が汚される映像を、買おうとしているのか?

いや、僕はもうわかっていた。
僕はこの口座にお金を振り込むだろう。

この先永遠にこの続きを見ないなんて……恐らく無理だ……。
僕は画面に映る口座のナンバーをメモし、立ち上がる。

するとまた画面が変わった。

『なおマミモシリーズは今後より過激になって、随時各十万円で提供されていきます』 
家を出て、コンビニに向かう途中、新しく増やすバイトのことを、ボーっとした頭で考えていた。
[ 2013/09/18 06:05 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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